シェルとスライド

最近、流行のデバイスの多くは スライドタイプ。
キーボード付と言えばシェルタイプと決まっていたような時代も有ったのですが・・・
まあ、それすら付いていなくてストレートな本体に小型化したキーを取り付けているものもあるのですが・・
既にOQOに始まり VAIO UXなどもスライドタイプの筐体を持っています。
それ以上のものは、シェルタイプなのですが・・・・
 
シェルタイプは、言葉通り貝のように二つに折れて開くタイプです。
この特徴は液晶面とキーボード面の大きさが同じになり キーボードの部分が縦幅だけでも広くなる傾向にあります。
そして、液晶面は角度をつけて固定できるために 高さの違う机の上においても角度調節で見ることの出来るという大きなメリットがあります。
逆にスライドタイプは液晶面ほどキーボードエリアは取れないものの、スライド構造で上下が重なっている場所があるために強度の確保がしやすく軽量になることが多いようです。
ただし、スライド構造はレール類が入るためにそのための場所を本体内に確保する必要があります。
過去にはあまり無くて、最近出てきた理由なのですが・・・
 
あくまでも想像の世界なのですがデバイスの重量が軽く小型化してきたことにあるのではないかと。
シェルタイプは上記の通り 上下の面を確保して確保しているために多少重量増が発生します。
では昔からスライドタイプをつくれば良かったのですが無いことには理由があると思います。
一つは厚みです。
もし、シェル型のPCがあって 厚みが20mmや30mmを越えていたとしても机の上に置くのにそう不自由するわけではありません。しかし、スライドタイプだったらどうでしょう?
手で持つわけですから厚みが増えると手の指の間が開きもてなくなってくるわけです。
勿論もてないわけではないでしょうが厚みがあるとそこに指が取られて、キーボードの広さを抑えきるほどに指が届かなくなるのです。
スライドタイプはどちらかと言うと手の小さな人には苦しいデバイスなのです。
そして二つ目の理由として、重量です。
シェル型のデバイスはキーボードの入力時に本体の重さを支えるのは置いた場所です。
例えばいすに座ってテーブルが無ければひざの上です。
ところがスライド型はキーの入力時もすべて手で支える必要があります。
手で本体を持ったうえ、入力もするという状況になります。
そして、基本的に机の上においての操作は難しくなります。
つまり、重いスライドデバイスは使えないのです。
 
スライドデバイスの登場が何を意味するのかは私には想像しかできませんが、小型化し薄型になり、軽くなった。
全ての条件が整ってみて 技術者が集大成として考えたのがスライドデバイスかもしれません。これだと軽く小さくなると。
使う側としては現在、どちらが良いかについて意見が分かれるところです。
そして、その結果はそう遠くない未来にトレンドとして出てくるでしょう。
もしかしたらTreoやNOKIA E61のようにそのままキーボードの付いたタイプの勝ちになるかもしれません。
ただ、過渡期なのかもしれませんが 軽くなって薄くすることが出来たということが生み出したであろうデバイスのスタイルが主流になったことは今後も残ってゆくのでしょう。