WMのメモリー

また、WMに詳しい人には怒られそうなのですが 最近はWM機を購入するときにはメインメモリーのサイズを考慮に入れて選びます。
Windowsという名前が付いている時点でメモリーが少ないと動作が安定しないと思い込むところから考えがスタートするという 思い込みがあるが故です。
本格的に使えたのは、Sigmarion3とAxim X50V以降という歪んだ経歴を持っているからでしょう。
 
元来、出来る限りデフォルトの上体で使おうとするのは過去にも書きましたがコンピューターを触る仕事(アルバイトも含め)をしていると出先の機械というのはカスタマイズされているものもされていないものもありデフォルトの設定でまず使えなければ困るからです。
今でこそ、Windowsが入っているというだけで、圧縮ファイルであるZip形式のファイルも受信後まるで一つのフォルダーであるかのごとくに見えますが 以前は専用の解凍ソフトが必要で、解凍ソフトが無いが故にお客先でテンパったというのはSEの誰しもが一度はやる失敗として話題になったほど。
その時期には、自己解凍型と呼ばれる解凍ソフトもくっつけた形で圧縮したファイルを使うという手を使うようになりました。現在の場合自己解凍型はウイルスを含みやすいので敬遠されるという時代の変化を感じさせる話です。
 
昔のPPCは16Mから始まって現在はほぼ横一線で64Mのメモリーです。
少し前は、普及機が32M、ハイエンドが64M、まれに128Mのものが有りました。
そして、実行メモリーとプログラムメモリーが共有だったこともあり(その後、ストレージが内蔵されるようになり緩和されましたが、置けないプログラムもあり完全には緩和し切れませんでした)狭く感じ、例えばメールなどもデフォルトのまま受信し続けるとメインメモリーにストックされ気がついたらメモリーが無いということもありました。
もちろん、その当時のWM機で(たしかラジェンダだったと あれって良く考えたらCEかも・・・)メールの受信をするためにはトレードオフでCFスロットを通信に使用して本体メモリー以外に置くことが出来なかったような・・・
おかげさまでインターネットの導入が速かったので、山盛りメール君だったので毎日リセットを繰り返す日々でした。
 
初めてまともに(といって初心者レベルですが)使えるようになったWM機はAXIM X50Vで、リアルVGA化とブラウザー、メール、Todayの少しというところで、せっかくの3D性能を生かしたゲームは一度起動するたびにリソースの全てといっていいほどを消費して(動かさなきゃ良いのですが)再起動を要求されるものです。
ただ、知らない人に見せるには(PSPで3Dゲーム類が出るともう駄目ですけど 今なら携帯電話でも3Dなんですよね)インパクトが強かったのです。
出来るだけアプリケーションをストレージに追いやっても、NetFrontなどの巨大アプリケーションがメモリーを圧迫します。
しかし、お気に入りだったNetFrontははずせない。
他のアプリケーションなんて無くても良いや・・・・なんてスタイルで使っていました。
 
仕事の関係で香港に行って、ぽけげさんに半ば強引に薦めていただいてみてる前で128Mに増設していただきました(もちろんPalm Centerでですよ)。
その場では、というよりもともとそういったつもりが無かったので 消えたアプリケーションや接続情報が多く、何よりバッテリーが枯れて(WM2003SEではバッテリーが枯れると痴呆症になるみたい)充電器も持っていなくて日本に帰るまで予定表の確認(これはバックアップを取ってました)ぐらいにしか使えませんでした。
でも、日本へ帰ってきてびっくり
3Dゲームを動かしても、NetFrontを動かせるレベルなのです。
よく考えれば当たり前で 64M→128Mは二倍と数字上思いますが実は64M中使えるのは50M少々でそれ以外の領域はシステムが消費します。
アプリケーションが一つ動作するたびにリソースは減ってゆきますし 常駐で必要なアプリケーション類もメモリーが有ろうが無かろうが必要なものなので小さくても消費は続きます。
体感的には自由なメモリーは3倍近くに達した感じだったのです。
ようやく、動画や写真の加工もPDAで可能になったと思ったわけです。
(もちろん、もっと少ないメモリーでやりくりしている人も多いのでアプリケーションの選択や起動方法がまずいのかもしれません)
 
Axim X51Vは始めてのWM5機。
手に入れた履歴はともかく、そのときからメモリーは128Mの実装。
ストレージが倍のサイズになり、実質192Mなのですが WM2003時代と違いかなりのプログラムのエリアがストレージと呼ばれていたフラッシュメモリー側に移りメインメモリーが楽になったのですが、既に増設されていることや今までの驚くほど画期的な改善に目を見張る限りでした。
一番大きな差を感じたのは、NetFrontを起動したまま置いて置けるようになったこと。
PCでの使い方の癖なのか終わったタスクは閉じてしまうようにしていて、起動時間の遅さを感じていたのですが、過去に日記にも書いたとおり起動したままにしておいてタスクの切り替えで呼び出すという使い方においては速度は一気に好転したわけです。
もちろん、X50Vでも増設後には可能だったのですが何故かそこまで頭は回らなかったのです。
 
今回、EM−ONEを購入するに当たり128Mの実行用メモリーは大きなポイントとなりました。
実はE61もメモリーが今までのSymbianOSの機器の中では多いほうです。(64Mだけど)
実際に今も使っていて、アプリケーションの実行中に確認してもワンセグアプリケーションでも上げない限りはメモリーが不足する心配をすることはありません。
しかし、選択の要素にこれが入ったということは間違いない事実でした。
もちろん、フラッシュROMが512Mあったことも大きな要因となったのですが・・・