参考になるとすれば・・・・

飛行機に乗って気になるのは、エアアテンダントの持っている手帳。
手帳であるかどうかすら怪しいほどの姿ですが恐らくそうなんでしょう。
 
飛行機に乗ったときに持っているのは、今時もドットインパクトプリンタで打ち出した旅客名簿。
それを見ながらお客の入り具合などをちぇっくする。
その後は棚に入らない荷物を片づけたり、まだサービスも始まっていない飲み物を頼む人がいたり。
過去に乗り継ぎで全力で走って下さいと言われて乗り込んだときにも、青い顔をしていた私の所に「お水をお持ちしましょうか?」と聞いてくれたりするようなサービス。
そのときに、お客さんの目の付かないところで手帳にメモを欠かしません。
恐らく席ナンバーと サービスの種類などをメモしているのでしょう。
この辺りはテレビで仕入れた知識ですが、出発前のミーティングなどで要注意客や手伝いを必要とする(耳の聞こえない人なんか外から見ても判りませんから)お客さんの情報なども書いてあるのでしょう。
 
どう見ても似合わない手帳と言うより紙の束。
文房具屋に昔から何十年も売っているようなクリップも付いていたりします。
元々化粧の濃い方々なので、ゲスの勘ぐりながら 幾つなんだろう?なんて・・・
これが病院の看護婦さんだとキティちゃんのクリップぐらいには成っていますから。
最先端に近い機器を扱う人たちにしてはローテクで洗練されていない。
 
所がよくよく考えてみるとこれが理にかなっているような気がします。
まず、お客だけですが離着陸中には電子機器が使えないという問題があります。
アテンダントが自分だけ使っていてはいくら認定機器だったとしても示しがつきません。
それと故障の問題。
このEM−ONEにしても時折フリーズしますし、月例ハードリセットという方々も多く存じております(笑う)私も 人身に関わることに使えるかというと緊急時の事を考えると・・・・
携帯電話のフリーズもそういう意味では少なからず大きな問題だと思うのですが。
そして本当の緊急時に電池が無くなったでは 本当に洒落にならない。
 
彼女たちがそれを意識してそうしているのか、それとも会社の決まりなのかはよくわかりません。
適材適所という言葉がありますが、やはり紙の価値というのは高く簡単に電子デバイスに起き変わらない部分が大きいような気がします。
そういった仕事の中でも徐々に浸透して行く携帯デバイス達。
先日の香港の屋台のような店の受注がPDAだったりするように進行して行くのでしょう。
 
悪意のある言い方でお仕着せ、無い言い方で言うと標準アプリケーションが例えば青い顔で駆け込んできたお客には水を出して上げようなんて組み込まれているはずもなく、アプリケーションがそういった事に対応できるようになったときにはサービス自身が死滅していたなんて事にならないように。
そういえば機械化された回転寿司屋さんでは、サビ抜きは選べても 卵のダメな子の為のマヨネーズ抜きは選択できないのですから。