老兵は死なず、ただ忘れ去られる・・・

未だに、HPの小型の端末はオフ会などでも良く出るのですが、Mobile GearやSimgmarionの2などが名機だったなどの話も出ます。
結果的にも形が変わっても使い続けている方もいらっしゃいます。
もちろん、携帯端末だけではなくて 音楽デバイスだったり、極端な話電動髭剃りでもそうです。
 
昨日、秋葉原の「あきばおー」で電動の髭剃りを買いました。
剃刀でそると飲みすぎ気味なのかお肌が荒れていて顔が血まみれになって精神衛生上悪かったので とにかく家にもあるので最も安いものをと買い求めていたのは日立の充電式ひげそりだったのです。
小型で、充電器内蔵型なのは素晴らしく まあ、8時間充電でいまどき珍しいと充電中です(つかってないんじゃん!!)
何がというと気になったのが充電時間の8時間。
あたりまえといえば当たり前だといわれる方も少なくないと思いますが・・・
 
皆さん充電式バッテリーといえば何が思い浮かびますか?
多くの人が「ニッカド」といわれると思います。
車が好きな人なら、シール電池や鉛蓄電池といわれるかもしれません。
そして、最近の方々なら リチウムイオンやリチウムポリマーと言われて、
実は一般の殆どの人は「充電電池は、充電電池でしょう」と知らずに終わることなのですが・・・・。
この髭剃りや、古いデバイスに入っている電池は最初に出た「ニッカド」電池なのです。
 
ニッカド電池は言葉の感じが悪くないのですが、ちゃんと表記すると
「ニッケルカドニウム電池」となります。
ここで言葉の互換が一気に悪くなるのは、「カドニウム」という言葉で、学校では公害病の項目で習ったと思います。
食べると体に良くない物質であることは確かです。
現在あまり聞かなくなりつつあるのは(説明書なんかを見てもらうと判ります)やはり性能があまり良くないこと。
しかし、中国製の製品などに良く入っているのは(それこそあきばおーなんかで売っている980円とかの製品など)価格が安いからです。
性能の面では、電池自身の容量の問題もさることながら 短い時間に一気に電力を消費するようなことが出来ずに 一定の電流量をだらだらと流し続けるような仕事が得意です。
故に、昔の携帯デバイスなどでは クロックアップして思いアプリケーションを動かしたりすると暴走したり・・・・したと、長老から聞いたことがあります。決してみたわけではないですよ。私は若いので。
現在のリチウムイオンは大電流を保持し、一気に消費される大電力にも対応できるという強みが有ります。
故に、リチウムイオンが殆どとなるのですが・・・コストが高いので大きな電池を使う安い商品には ニッケル水素電池などが代替として入れられるようになってきています。
 
ただ、ここで注意して欲しいのは公害の問題もあり(使った後の回収など)まもなくニッカド電池が販売できなくなりそうな状況になりつつあります。
それもまもなく。
そうですか・・・と新しいデバイスは良くなりましたよねと終わらせるのは簡単ですが 昔のデバイスを使い続けている人はどうなるでしょう?
バッテリーの入手が今後絶望的になるのです。
俺には関係ないと思っているオールドマックファン等も、基板についているデータ保持用のバッテリーも一時期ニッカドだったりするって知っていますか?
 
じゃあ、きっと中身だけ替える技術があるよ・・・って少なくともリチウムイオンは代替に出来ません。
充電回路が違いますので。
ニッカドの充電器でリチウムイオンを充電すると事によってはバッテリーが爆発します。
もちろん、ニッケル水素電池にすればよいのですが 小型電池はリチウム電池にシフトしてゆき あまり小型のものは見なくなってきています。
では・・・・・
タイトルどおり、忘れ去られるのみになるのでしょうか・・・
ちなみに、一番古い部類は乾電池なので大丈夫なんですけどね