台湾最終日

遊びの面ではこれと言った成果が上げられないのが昨今のパターン。勿論仕事で行っているのでそれは当然となるのですが・・・・
注目の集まらないところで私が気になったのはwindowsCE OSの事。
非常に多くなっているようでかなりの機器で見受けられます。
勿論、これはODMレベルでの話だとは思いますが。
実際に動いている機器の中では顔も出さないというのが本当の所でしょう。
 
何をいきなりと思われるかも知れませんが、今まではというとやっぱりLinuxだったのです。
恐らく今でも同様のことは可能だと思うのですが、意外にうまく商品価値を上げるのに利用されているようです。
多くは測定機や計測機そしてナビゲーション機器の中ではよく使われているようです。
恐らくコストが高いと思われるCEが使われるのはもしかしたら開発環境でしょうし、もっともしかすると基幹部分を開発する企業への金銭的支援をマイクロソフトが行ったこともあるでしょう。
国際的な市場を見越した場合、ライセンスの一元管理というのも大きな魅力でしょう。
でも、今回の所新商品の発表があちこちで有ることからも商品力のアップに利用されているように思えます。
 
PC用のOSがXPからVistaへの切り替えが起きて、多くのパソコンメーカーが新商品を発表したように そういう機器の発表も相次いだようです。
実際の所、ハード的にはメモリーの容量を増やすことぐらいしか GPSチップもCPUも変更されていないメーカーは新商品の余地があまり残されていませんでした。
それがOSの変更というエポックメーキングな出来事でサポートできるデバイスが増え、例えばマルチメデイアな部分に関しては黙っていてもかなりの対応を増やしました。
利用価格の変更も無くと言うのはかなりの高いポイントでしょう。
 
Webに伴うサービスも大きく伸張しており、例えばGoogleMapを利用したナビゲーションなどは見事の一言につきます。
数千通りの経路情報を探査して表示するそうで、特別なキャッシュテクノロジーでオフラインでも経路に関しては表示可能だそうです。
幾つかのパターンがあり、オンラインで使う機器なども出ていましたが、オフライン機能はすばらしい。
どこの国でもGoogleMapのサポートする国では使えます。
WindowsCEを搭載したナビゲーション機は多くの場合外にファイルを出す機能を持っていませんので内部にキャッシュしただけでにじりようが出来ないので良いというのでしょうか?
例えば北海道北端から九州南端まで、考えられるかぎりのすべての経路を検索してキャッシュすれば立派な全国マップの出来上がりということもあるかもしれません。
そうすれば、日本全国詳細地図および衛星地図付のナビゲーションの出来上がりという噂もあります。
 
GPSはシリアルデバイスとして接続され、テキストデータが転送されてきてそれを地図上に展開するだけのことですから検索ほどは難しい作業ではありません。
検索は、おおよそ2〜3の会社の作ったアプリケーションを共用しているだけのように見えます。
つまり、ライセンス買いというやつです。
もしかしたらその辺りも微妙なのかもしれません。
ただ、それが大きな市場になっており アラビア語やハングル、中国語、もちろん英語など多数の言語圏にまたがり(何故か日本はない・・・)恐らくGPSだけでナビゲーションできる区画のちゃんとした町並みでビルや地下に入り込む頻度の低い国であれば、日本のような複雑なデバイスのついたナビゲーションは必要ないのでしょう。
 
Mytacのブースでは、多くの国に出荷されている自社のデバイスが言語圏別に展示されていました。
目を引いたのはハンドルにつけるワイヤレスコントローラーでWMデバイスのハードキーのいくつかと方向決定キーがステアリングホイールにマジックテープで取り付けることが出来るようになっています。
そして、発売日が未定ながら海外のデバイスを使っていて尚入れることの出来るナビゲーション&地図ソフトの存在。
Mytacのデバイスであれば、その国に行きアプリケーションのパッケージに入っているSDカードを入れるだけでその国のナビゲーションが始まるという仕組みのものです。
もちろん、WM6やWM5のものもあり恐らく専用機ではWnidowsCEなのでしょう。
 
一度、コンシューマーの手を離れて産業用になったWindowsCEが 長い旅を経てコンシューマーに帰ってきました。
専用機ではまもなく日本での発売が予定されているデバイスとして、ワンセグチューナーを同梱したモデルまであります。
いずれ数万円のそういったCEデバイスたちが身の回りにあふれてくるかも知れないと思わせられるほどの展示数でした。