インターナル・カード

今まで PCMCIAを刺したり CFカードを刺したりとノートPCの拡張がされています。
通信カードだったり、少し古ければWifiだったりと 最近のノートPCではおおよそ実装されている機能です。
まだまだ実装率の低いBluetoothのカードなどもそうです。
もちろん、USBのスティック型の拡張装置が一般的になりつつありますがやはり本体の多くの部分が今日体内に収まっている利点は隠せません。
全体が張り出してしまうUSBのモデルよりもつけっぱなしにするような外部装置では使いやすい。
Express Cardなどでは高速な転送も実現していますのでUSBに拡張できないものもつけることが出来ます。
 
BTOという仕組みをPCに取り入れてDELLやHPが通信販売で売上げを伸ばしていますがNote PCでも多くのオプションが選択できます。
CPU、メモリー、HDD、キーボード、液晶パネル、そしてOSなどのソフトです。
中に、WifiやBluetoothの有無も選択できる場合があります。
このときに使われるのが、miniPCIと呼ばれる 基本的にはデスクトップPCの拡張カードであるPCIカードと同じ信号規格を持つ小型の格調規格です。
今はもう少し先に進んでデスクトップが PCI Expressになったのと同様に mini PCI Expressというものも出ています。
Gigabit Ether等の要求は 今までのPCIの転送速度では辛くなってきていますので・・・・
 
で、最近ではそのポートの内蔵されているPCが多くていろいろな夢が見れます。
例えば、Bluetoothの搭載されていないPCにBluetoothを搭載するとか、HSDPAのカードを入れて高速通信を行う党の話です。
ところが少しだけ困ることがあるのです。
デスクトップ用の拡張カードは、その背面に(前面のケースも最近はあります)外部端子がつけられるのですが 本体の基板に二階建てで実装されるノートPCの拡張カードで 本体ケースの中に内蔵されている手前 外部に出力できる端子はありません。
まあ、内部に働くカードなら良いのですが外部に出力しようとするカードは結果的に実装できないことになります。
例えばさっきのネットワークカードなども出力端子が最初から想定されていて、専用の端子付きのカードを購入しなければ意味がなくなってしまいます。 
では、それ以外のカードはというとそれも実は困ってしまいます。
例えばWifiの付いてないPCにカードで拡張した場合のことを考えてください。
カードを実装するだけで、PCからは拡張カードとして認識されてドライバーを入れれば動作を始めます。
しかし、このカードで殆ど通信は出来ないのです。
なぜでしょう? アンテナが無いからなのです。
 
多くのNOTE PCでは液晶画面の周囲辺りのふちとなる部分にアンテナを仕込んであります。
多くはフィルム状になった基板か、ピアノ線のようなアンテナケーブルです。
機種によっては複数本実装されていて電波の強い方向のアンテナを使うダイバーシティという機能で受送信の感度を上げて安定した通信を行うわけです。
当然メーカーからWifi無しで出荷されたNOTE PCの多くにはそういった部品は最初からつけられていなくて アンテナの無いWifiカードなので通信到達距離が極端に短くなり使えないということが起きます。
もちろん、Bluetoothでも同様で カード内にアンテナが付いていなければアンテナが必要となります。
もちろん、W−CDMAやHSDPAのカードでも同様です。
 
Wifiなどはもともとアンテナスペースが設計の中に入っていることが多いので感度を無視するなら電線をその長さに切ってかにアンテナとして取り付ける方法もあります。
まあ、感度は下がっても何とか通信ぐらいは出来るものです。
しかし、W−CDMAなどでただの電線であれば感度は一般的なアンテナに比べて極端に下がります。
また、受信より送信側に影響が出ることが多く、受信は出来ていても送信が届かないという状況に入ることもあります。
いわゆるアンテナマークは出ているのに 通信が出来ないような状態です。
 
専用の小型アンテナをパッケージングすると書いてあるカードもありますが、UMPCのような小型ノートに実装する場所が残るかどうかは疑問です。
拡張性があるということにはなっていますが、微妙なところですよね。
CPUなんかでも、メーカーがBIOSのアップデートをしてくれなくて刺しても動かないということがあったりして まだまだ微妙なのですが もともと改造というのはそういうもんなんですかね??
 
もちろん、日本の電波法の場合アンテナを込みにして認可をおろしていますので 自分で作った拡張アンテナなんかは違法行為となるとは思うのですが・・・・せちがらいですよね。