CFポートが欲しいのは

3年ほど前にPDAを購入するときの必須条件はCFポートの付いていること。
無ければ通信機能が使えなかったからです。
もちろん、携帯電話で通信するようなブルジョワでもないので PHSで通信をするという前提。
というよりも、もし無線LANだったとしてもCFでの拡張以外は考えられなかったのです。
 
当時はPalmがメインだったこともあり ブラウザーはNetFrontで画面のイメージは大きく損なわれるもののテキストが読めないレベルではない。
考えてみると通信環境とうまくバランスの取れた関係でした。
あとは、メールを定期的に受信して夕方にはバッテリーが空。
バッテリーも交換できないので、昼間は省電力で出来るだけ使わないように・・・・と、何か間違えた運用をしていました。
電源のあるところでメールを読むならPDAでなくても良いといううわさもありましたから。
まあ、いろいろな部分で不自由な時代でした。
 
私の生活を変えたのは、ボーダフォンコネクトの登場とBluetoothでした。
ボーダフォンコネクトは私が購入する少し前からありました。
料金体系も今ほどではないのですが、現在のスーパーの料金でミドルぐらいでした。
ただ、CFカードで繋いだときのバッテリーの消費量が半端ではなく、PC用としては使えるもののPDA用としてはとても考えられないものでした。
そして、登場するのがBluetoothのインターフェースを持った携帯電話。
海外向けの契約を複数本持っていたこともあり電話機は持っていたので、恐る恐るSIMカードを入れて使ってみました。
回線速度は満足のいくレベルで、驚くことにPCに繋ぐと当時の屋外Wifi環境のスループットの悪さもあって まるで無線LANでつながっているがごとく感じたものです。
現在でも状況は大きく変化しないというより、それ以上の速度を要求する事が少ない環境では満足しています。
多くの場合、無線LANの設定を行うぐらいなら そのまま接続というのはめんどくさいということもあるのでしょう。
 
今では、EM・ONEもあるのですが ケーブルを出してくる手間やBluetoothのSWを入れる手間を考えるとそのままダイアルアップすることが多かったり、PDA自身が電話で通信機能を持っているので段階を踏んでの接続も必要なくなっています。
もちろん、腰を落ち着けるとなるとEM・ONEの速度は私にとっては暴力的で 今いる場所すら忘れてしまいます。
故に スロットとして必要なのはメモリーカードスロットとして必要なSDカードスロットだけ。
そして、そのカードスロットですら カードの大容量化に併せて交換頻度を減らしたようでSDカードはMiniSDとなり、今では頻度高く交換することを本当に考えたのかですら疑問に思えるMicroSDとなってます。
筐体によってはカードスロットの蓋がパカパカ(まだ根に持つか)してしまうこともあります。
 
本体メモリーがEM・ONEで512K(システムエリア含む)、一部のGPS機能付きPDAでは1〜2Gとなっています。
メディアプレーヤーとして酷使しない限りさすがに十分なサイズ。
下手をすればメモリーカードスロットが無くても良い機種も出てくるかもしれません。
USBポート経由でカードリーダーも使えますなんて。
未だ本体を購入すると512Mが付いてくると宣伝してるぐらいだから 十分大丈夫でしょう。
 
では2〜3年前の拡張スロットのあり方と、現在のものSDIO対応とW−Zero3ではいつも話題になりますが X01HTなどではマイクロSDであることもあってか、I/O機能に関しての対応が話題になることもありません。
USBだったりBluetoothだったりと 拡張スロット側の用途が外部I/Oからメモリー専用に変わってきています(もちろん、W−Zero3では拡張スロットの意味合いが強いのですが)。
そして、メモリーも単価の低下を受けてカードも安くなりましたが本体実装分も安くなったので実装量が増えてゆきます。
本体実装を増やすことで、本体に最初からインストールされているアプリケーションを増やし 付加価値の方向性を一時期の富士通のPCのように実装するアプリケーションに求めているのではと心配したくなるような状況です。
ただ、メモリーの搭載量が増えるのは概ね歓迎できる状況なのでそれは良いことで メモリースロットそのものの必要性も下がってきました。
 
考えようですが、メモリースロットは結構大きな問題です。
カシオのGショック携帯電話でもメモリースロットのカバーの問題が記事になるほどでしたが無ければ問題になることもありません。
確かに電話用のSIMカードはなくならないでしょうが、これは普段は抜き差しするものではありませんし バッテリーの下にあることも多いので問題にはなりません。
つまり、GショックPDAやGショックPDAなんていうのも作りやすくはなります。
まあ、それ以前にスロットが必要なのかの議論に入るようになります。
USBポートが必要ならその問題もあるのですが・・・・
 
意味が変わり、必要性も徐々に下がってゆき 将来に向かってどうするとなるわけですが どうなるんでしょうね?
PDAやSmartPhoneに今は必ず付いているカードスロットはどうなるんでしょうね?
来年の今頃には既に無い機種が登場して、Bluetoothの高速規格でメモリーカードを読むよりも速い速度で咽んで交換できるかもしれませんし、USBに繋ぐとカードリーダーになるのでいらないとかかもしれません。
意外にも、メールで送っても遅くならないほどの回線になっているかもしれません。
うちの家にも複数毎ある、サイズ不定のSDやCF 安くなって使い捨てのように使う1G台のカード。
来年にはFDのように、何か無線の使えない環境のときに・・・・とか言う程度のものになっていたらどうしましょうね・・・