モバイル放送 携帯プレーヤー MBR0501

ワンセグ放送でよく話題になるのは受信エリアの問題。
全ての放送がデジタルに切り替わる 2011年には全ての地域で受信できるのでしょうが 現在のところ全ての地区の放送が切り替わっているわけではありません。
例えば、関東であれば第二東京タワーはまだたってはいません。
電波塔として考えた場合は 現在の東京タワーは既に高い建物ではなくなり それ以上に高い建物が多く存在し また、人口密集の度合いからも最適のものとは言い難くなってきています。
日本各地で恐らく電波塔やそれに類する施設の見直しが行われることでしょう。
そして、2011年を迎えるわけですが・・・・って、それまでの時期はどうしましょう?
やはり、ワンセグのエリアが・・・なんて話題になるわけです。
ところが、通常家で見るテレビではそういった問題が大きく緩和されています。
例えば、本州や北海道・四国・九州等と遠く離れた島でも少なくともNHKといくつかの民放は見ることが出来ます。
これは衛星放送があるからなのですが・・・・じゃあっと衛星放送の受信機を持ち歩こうとなるわけなのですが、実は車載型の若しくはモバイル目的用の受信装置が無かったわけではありません。
15センチほどの核型のアンテナを装備したバッテリー付きの受信機でそういったものがあったのですが 指向性の強いパラボラアンテナを採用しているために移動のたびにアンテナの方向を変えたりする必要があり少なくともハンドルを切るたびに向きの変わる車用としてはとても実用的にはなりませんでした。
でも、同じ衛星からの電波を受信していても GPSなどのアンテナはあれだけ小さく角度もあまりうるさいことを言わなくても使えている。
ならば、このアンテナを使っていれば車載やモバイルなテレビの受信が出来るはず。
エリアはワンセグのようにけち臭いことを言わずに空があるところならどこでも受信できるテレビ放送となる、それは漁船の上であったとしても そうして「モバイル放送」がスタートします。
 
既に立ち上がって何年も経ちますがぜんぜん有名ではない。
小さなアンテナで受信するために、データ量の圧縮が必須 解像度やフレームレートを犠牲にしても 技術的に新しすぎて当時のPCをもってしてもかなりヘビーな処理。専用ICを用意したもののその消費電力は少なくなく 本体以上に重たいバッテリーを搭載しても2時間ほどの受信時間でモバイルというのは辛い話です。
勿論、当時には放送にお金を払うと言う感覚も少なかったこともあり 僅か2チャンネルの放送しかしないにもかかわらず数千円のコストを請求できると考えた国営放送のような考え方が先行した上に20インチを超えるテレビが買えるほどのコストを支払は無ければ見れない状況で受け入れられると思ったのはバブルの発想だったのでしょう。
結果は知る人すら殆どいない幻のメディアのようになっています。
 
それでも、危機意識を持っている人がいるのか結構一般的に考えても魅力的な端末を排出しました。
それが「MBR0501 モバHO!ポータブル衛星放送受信機」です。

たとえが判る人が居なくて申し訳ないのですが、Genio E500シリーズと非常に良く似たサイズの筐体です。
黙って見せればWindows MobileのPDAだといっても通りそうな筐体です。
上から見ると

SDカードスロットが付いているまるでPDAです。
このSDカードは2GまでのSDカードが利用でき、モバHO!の番組を記録することが出来ます。
それ以外には通常の5VのACアダプターのプラグが付いており外部電源と充電の共用端子となります。
3.5ミリのヘッドフォン端子も付いているのですが、これは4極タイプで映像出力もかねたものでデジカメやデジタルムービー等に採用されているものと同様です。
横から見ると

放電防止のためのSW(これはボールペンなどで操作するSW)とリセットホール、クレイドルのための専用端子となります。
そしてその反対側には

電源SWだけがあります。
本体裏面は

のっぺりとした姿なのですが2箇所端子がついています。
これは衛星用のアンテナで

この端子が付いており、付属のアンテナを挿すようにできています。

と言う感じで取り付けるわけですが、これが裏面に出っ張るために非常に邪魔になります。
少しだけはみ出ているパーツが見えていたと思えますが、実はこの機種地上波のワンセグも受信できるようになっています。
このアンテナがこれにあたります。
では伸ばしてみましょう。

かなり長いアンテナがついています。
このアンテナのお陰でかなり感度がよく、私の持っている機器の中では最も感度よく出来ています。
そして、本体裏に少しだけ見えている凹みなのですが、これは前回私がEM・ONEに施した手術と同様コインを入れるように出来た穴です。

いまは10円玉を入れていますが、専用の設計なので500円玉以外ではバランスの関係で立てることが出来ません。
その辺りだけ私のきり下記のほうが優秀・・・・(笑)
 
電話での申し込み(10時〜17時 365日有効)で仮開設手続きを行うと無料で2週間の視聴が可能です。
いまなら最大3ヶ月の無料視聴が出来ますので、加入を考えられているなら良いチャンスです(7月末までに申し込む必要あり)。
電話をしたときには本体が電波を受信できる環境にいる必要があります。
どういう仕掛けか10分ほどの間に機器に対して信号を送っているようで、受信出来次第チャンネルが選択できるようになるのですが、そのタイミングが判らないために10分ほど待つ必要があります。
インターフェースは遅いながら非常に簡単で「MEDIA」ボタンを押すとメニューが出てきて

モバHO! 映像・音楽・データ(8月以降のサービスを予定)若しくはワンセグを選択できます。
ここでインターフェースの遅さについて書きましたが、遅いのはインターフェースではなく受信したデーターをバッファリングして表示する仕組みになっているために 携帯電話などでワンセグを受信したときに発生する遅れと同様のものと考えてください。
表示は、「animax」がケーブルテレビと同じスケジュールで放送されているので比べてみると目測ですが2秒ほどの遅れが出ます。
ワンセグは携帯電話と同程度です。
番組はデータが同時に受信してくるようで 画面が表示されたときには番組名などの詳細が表示されます。
空の見えるところではどこでも使えると言う点はすばらしく 車に設置すれば・・・と考えると少し棚四区なるでしょう。
とりあえず、ハード的にはこういった感じの機器です。