小型端末のキーボード

最近のネットの記事を見てて驚いたのは、携帯電話を使う人の7割は音声通話がメインじゃないという記事。
そういえば、どなたかも現在の携帯電話にフルキーボードが付いていれば良いのに・・・・と書いてられました(失念したのでどこだかリンクも思い出せません)
NOKIAの先日のキーノートスピーチでも言っていたように、日本の携帯電話は世界的に見れば十分スマートフォンです。
そういう考え方も正しいような気がします。
 
先日何の話だったか、多分これぐらいの年になると年の話と病気の話が季節の挨拶となるからその流れでしょうか 電話機の話になりました。
昔、黒いダイヤル式の電話機を最近の子供たちに見せると 使い方が判らないそうです。
数字のところを押してみたり、ダイヤルを金庫を開けるように右に左に何回転か回したり。
昔は文字は打てなかったんだと、感心する子がいたりと想像のつかない事を言ってくれます。
ダイヤル式のキーで文字が打てなくて、ダイヤル式だと打てると言うのも変な話なのですが ダイヤルで文字入力をすると思うと気が遠くなりますね(笑)
つまり、ダイヤルからボタンにはある意味時代のニーズに合わせて変化していったわけです。
当然、このままフルキーに行くのも時代の流れだと言えばそうかもしれません。
一般的に使うものであれば、シンプルなほうが良い場合も少なくありません。
例えば、事務仕事で使う電卓などは数字キーと四則演算キーしかありません。
事によっては他のキーを小さくしても「0」等は大きめに変形させてあります。
これが例えばアドレス帳の機能を付加したので フルキーにするかと言えば主目的がハッキリしているのでありえません。
同じ面積であれば、キーの数が増えただけ小さくなるのでキーも見ずに打つような使い方だと良くないわけです。
 
先日までのデータを集めると
7割ぐらいは音声通話以外が大事
と言うことなので、テンキーを何が何でも要求する層というのが少ないと言う結論もありきでしょう。
まあ、「フル モーション」なんていうWiiのリモコンのように使うインターフェースもありでしょうが
それは機能の利用とはあまり関係の無いところで、アプリケーション特定のものです。
あれを振り回さないとメールの入力が出来ないとすると 使える場所が限定されてしまいます。
通勤電車社内の通話よりもずっとはた迷惑な行為となるでしょう。
数字が正しいとすれば 約70%がフルキーつきの端末に・・・・・と想像したくない事態です。
 
時を同じくしてと言うか、アメリカではAPPLEの販売する電話が発売になっています。
これは逆にキーボードが殆ど無い電話です。
入力のインターフェースが珍しい訳ではなく、昔からのソフトキーのテンキーとフルキーが使えます。
過去にも触れたように、液晶画面のフルキーには入力に慣れが必要となります。
例えば 英文字の大文字を入力しようと思うと通常はShift+文字キーなのですが 液晶のタッチパネルは同時に二つのキーの入力が出来ないので Shiftキーを押してから押すような入力か ロックキーのようなものを押してから等の入力になるようなパターンです。
キーの無いタイプも新しいモデルとして出ています。もちろん、音楽プレーヤーとしての機能にこそ重点を置かれているという言い方も出来ますが・・・・
 
アインシュタインの言葉に「常識は、いままで生きてきて覚えた偏見の集大成」と言わしめるほどに 〜だから〜なはずという 決め付け論で大体は話を進めるわけですが、今回の場合は結果どうなのでしょうね??
キー無しが正しいのか、フルキーが正しいのか、それともテンキーなのか。
勿論、ユーザーの選択で選べるのが理想的なのですが、現在のような短期的なマーケティングが先行する市場では(と言うよりキャリア優先なら 長期的展望にたった機種は出にくいですよね 日本では)売れているほうに偏重してそちらによって行くようになるわけです。
願わくばこのまま混沌として、「フルキーでなければ 絶対駄目だ」と言うような意見が一人歩きするような状況は避けたいものです。