Miss.Lの幼馴染6(創作です)

人の命をお金で買う仕事は恐らくかなた昔からある仕事である。
組織化したのは軍隊と言う概念が出来てから。
集金と実行が同じ人が行っているもの。
時代と供に、実働部隊とお金を集金する人とが分かれてゆく。
どう考えても、技を問わない時代に 腕力の強い人と頭の良い人が同じ人の中に共存しなかったからであろう。
その単位は国だったり、時代によっては宗教だったりいろいろとある。
その後そういった団体と離れて独立した団体がまかなうようになる。
例えば、新世界を求めて 危険な国に向けた航海の保障を行う つまり、船で外洋に漕ぎ出した人たちの利益と無事を計りにかけた商売が生まれる。
現在では保険という最もな名前で呼ばれているが、その当時のものは無事に帰れば莫大な利益を手にして もし帰ってこなかったりすれば持っている財産を全て失うような過激な契約だった。
多くの貴族がそのかけに没頭し結果的に国すらも失ってしまった国王も存在する。
いまも潰れる保険会社が皆無ではないから、違わないと言えばそうであろう。
どう取り繕っても、人の命をねたにお金儲けしていることには違いない。最も、医者だってそういえるわけだから少なからず多くの職業がそういうものなのである。
 
現在の組織はそう簡単なものではなく、多くの場合は実在する小さからざる企業である。
そうでなければそういった依頼を世界中に喧伝するネットワークを維持することも出来ないし、何より依頼人から責任を持って資金を回収することなど出来ないからである。
そして、資金の回収方法の多くは保険金として回収するために 最も望ましいのが保険会社である。
ただ、直接そういった作業に関わることはないが場着くグラウンドには存在することを保証とするわけである。
そして、多くの人や企業を自ら持つために依頼人の身元を隠す作業にも最適である。
依頼人の用意した美術品の保険を直接保険会社が受けているようだったらばればれだからである。
尚且つ、親会社から紹介された仕事を子会社がこなすことは日常茶飯事でおこなわれており、それ故に子会社は生きてゆける。
ピラミッドの上から含みを持って依頼されたものは、どの子会社が引き取るかに関しては投げかけた人も知らないし、結果的に引き受けた企業も知る由も無いという偽装が当たり前に出来るわけである。
 
では支払いに関してはどうなるのであろう?
結果的に仕事が終了すれば動くのはお金だけ。
お互いが依頼者も施行者も知り合わないほうが望ましいと言うわけである。
つまり、依頼者を調べる方法と言うのは実は難しいと言うことが長々とした説明の中で判ったと言うわけである。
では、どうやって依頼主を探すのであろう?
 
見回したらMr.Gを含め楽しそうに僕の顔を見ている。
勿論、僕の顔に珍しいものが付いているわけではない。
人と比べて、多少顔のパーツの場取り付け位置や取り付け方に問題があるかもしれないが これは個性にもつながり、それが好きだと言う人もきっともう 僕の元に現れると思うので にやつかれるほどではない。
その顔を見ただけで背中に寒いものが走り、嫌な予感がするのも私のせいではないだろう。