クラス(階級)とクラス(分類)

比較対象を設けて比較するという手法は分かり易くて良いのですが、時として本質を見失う可能性があります。
たとえば車でスポーツカーとセダン。
最近では全てがスポーツカーという性能を持ち、スポーツカーにセダンのような居住性とうたうという混ざり合った価値観を持ち込んでいるので一概には言えませんがそのキャラクターはまったく違います。
セダンは居住性、快適性を第一義に考えて作られる車であり、スポーツカーは速さ(といってもいろいろあるけど)第一義に求めた車です。
当然のことながらそのキャラクターは違ってきますので トランクの大きさをスポーツカーの評価軸に持ってくると本質を失う可能性があります。
もちろん、療法のバランスをとった車というのがもてはやされているというのも十分わかっての話ですが・・・
 
たとえば、日記に出したWibrainはサイズからもEverunに非常に近いサイズの端末です。
フルキーボードで、WifiBluetoothを搭載した同じカテゴリーにラインナップされてように見える機械です。
ところが異なるキャラクターとして存在する部分がバッテリーの問題。
 
これは想像ですが、Wibrainの底面にはかなり凝ったデザインがなされています。
そのデザインですがよく見るとあちこちに掘り込みがあります。もっとよく見るとただの掘り込みではなくあちこちに穴があいているようにみえます。
VIAのCPU C7-M ULVなのですが、消費電力からもかなりの発熱が予想されるCPUです。
Everunに再生できない Flashの画像を楽々表示できるということは 1.2GのCPUを少なくとも300Mや400Mに落して駆動しているわけではありません。
つまり、そこそこの能力を発揮できるおそらく通常のノートPCと比較してもそん色のない性能を出せるUMPCとなっているのでしょう。
時代がDual Coreに向かいシングルコアが置いてゆかれようとしているだけで現行としては十分第一線級です。
 
それに対してEverunはおせじにもスペックからも速いほうではありません。
あくまでも、思ったよりさくさく動いているだけで 画面サイズをSXGAまで上げて外部出力のディスプレイにつけたりしたらその遅さは顕著に感じられます。
でも、おおよそこのサイズのバッテリーとしてはかなり優秀な駆動時間を誇ります。

つまり、何が言いたいかというと
Wibrainは50ccというカテゴリーの中でもスクーターに属するもので
Everunはどちらかというとスーパーカブのようなもの。
両方に近いキャラクターのものはあるのですが、Everunは非常に割り切りの世界でそちらに行ってしまった機械だと言えるのではないかと私は自分の中で分類しています。
ゆえにできること、できないことが明確に分かれていて できることのみを実行するというUMPCなのです。
万人に勧められないのがこの点なのです。
 
ただし、コンパクトさとバッテリーの持ち、決められた仕事をこなすということにおいてかなり特化した機械だと思っています。
それが利点だと言いたいわけなのですが・・・難しいですねカテゴリーの近い機械が出てくると。
ぜひ、一度は触ってみたいと思ってるのですけどね