台湾での携帯電話の利用

台湾で携帯電話の利用をするには幾つかの方法があります。
一つは日本の携帯電話で海外対応の物をそのまま持ってゆくこと。
これは一番手間がかからなくてよいのですが、着信・送信ともに一分間200円程度の料金がかかります。
そして、パケット通信などでも仕様ものなら あっという間に~万円に行き着くことも・・・
ただ、緊急用途にはこれでokなのですが常時使うには金銭的なリスクが大きいことが問題です。
そのうえ、海外にいることを知らない友人から 酔っ払いながら夜中にくだをまきに電話でもかけてこられたら頭にくること必須。
 
では、少し安く見積もるなら phsを利用する方法があります。
1分40円と言う料金でローミングできますのでこれならと言う感じ。
ただし、音声での電話の料金は50歩100歩。
 
で、次の方法として現地でsimカードを購入しそれを使う方法があるのです。
今回もその方法を使ったので一応紹介しておきましょう。
まず、SIMカードは携帯電話の固有の情報を記録したICカードです。
現在では日本国内の携帯電話のここ1〜2年の新しい機種では殆どがそのカードに対応しています。
また、国際的に標準的な形状をしているので どの国の携帯電話でも基本的には利用できるようになっています。
ちなみに日本国内で販売されている携帯電話の殆ど全てにはSIMロックと言う他の電話会社のSIMカードを入れても電話が起動しないような仕組みの細工がされています。
逆に言うと海外の携帯電話の多くは(アジア地域のといったほうが良いかもしれません 同じよう何ロックが殆どの国もあります)電話機と電話会社の繋がりはすくなく 相互に交換して使える仕組みになっています。
日本で販売されている物であれば、日本のHTC社から販売されている携帯電話や、日本のNOKIAが販売している携帯電話がそれに当たります。
 
とりあえずSIMロックのかかっていない携帯電話を持っているという前提で話を進めましょう。(後ほど電話を持っていないパターンも)
まず、空港に到着したときに電話会社のカウンターに入って購入すること不が出来ます。
幾つかの会社があるのですが、わたしが購入したのはFarEasTone(遠博(博はにんべんです 当て字してます))という会社のもの。
カウンターは少し前の日本のSoftbank、Vodafoneと同じ系列なので 白と赤のツートンのデザインのカウンターのあるお店です。
えーっと、私は現地の言葉も英語も出来ないので そのままの会話で説明させて頂きますと「ぷりぺいどしむ プリーズ」とカウンターで告げただけです。
よくある、「相手が次々しゃべってきたらどうしよう?」という心配があるそうですが、少なくともここでは心配する必要はありません。
 
よく私の話したことを見てくれるとわかりますが「ぷりぺいどしむ」は英語では「Prepaid SIM」ではこの発音は・・・・といわれても普通の日本人では正しい発音はわかりません。
大よその日本語しか話せない人は私と同じように「ぷりぺいどしむ」と日本語そのままの発音で話すことと成るでしょう。
こちらはともかく、相手も多くの場合必要最低限の英語しかしゃべれません。
そして、こちらの話しぶりからこちらの英語力の程度を想像してくれます。
ゆえに、必要以上に無駄な話を抑制いただけるので 恐らく心配する必要も無いでしょう。
慌てないように言っておきますが、パスポートが必要です。
そして、プリペイドには通話時間分の料金に幾つかのプランがあります。
2〜3日の事であればNT$600(約2200円)も買えばそれなりに使えると思います。
大体、日本と一時間しゃべれることとなります。
おそらく、英語の料金表若しくは 電卓で料金を見せてくれると思いますが めんどくさければ「NT$600」と書いた紙を見せたほうが早いとは思います。
そのあとの説明は通話時間やサービスでNT$50の通話料が付帯すると言うようなことを話しているのでにこにこしながら聞いておきましょう。
そして、電話機を直接お店の人に渡せばSIMカードを入れて通話テストまでしてくれますのでそのほうが望ましいと思います。
日本のお客さまように、日本との通話の仕方を書いた紙をくれますのでそれも大事にとっておきましょう。
そこには、この電話機の番号も書いてくれますので大事に保管しましょう。
そしてお金を払った時点で契約が終了です。
この際注意するのは「GSM」という電話機の通信方式に対応したものでしか使えないということです。
何度も言うようですがSIMロックのかかった電話機は使えませんが、GSMの通信方式をサポートしない電話機ではこれは使えません。
 
GSMという方式は世界的には標準と言っていいほど普及した方式なのですが 日本では採用されていません。
現在では GPRSやEDGEと言われる方式で速度的にもかなり改善していますが、3Gと呼ばれるW-CDMAやHSDPA等に比べると遅めのデータ通信速度となります。
ただし、通話エリアは広い場合が多く通話に限ってならこの方式の電話を利用するのが望ましいと思われます。
実際、HSDPAだったからかもしれませんが同じ電話会社のデータ通信モデムで空港から市外までの間 音声通話は問題なかったのですがデータ通信は圏外でした。
そして、ここが大事なのですが海外で購入できる殆ど全ての電話機でGSM通信方式はサポートされているので安心感もあります。
 
では、海外で使える電話機を持っていない人の場合
上記、同様に空港でSIMカードを購入しましょう。
理由はと言うと、空港ではパスポートだけでSIMカードが買えました。
例えば日本のSoftbankショップでプリペイドを購入するときどうでしょう?
犯罪に使われないかどうかなど 身分証明書をはじめ色々なことを聞かれたりします。街中では店舗によっては販売されていなかったりもするでしょう。
同様の理由で、空港で先に購入されることをお勧めします。
でも、電話機が無いじゃないかと言うことになるのですがこれは購入するパターンで話を進めます。
レンタルでも良いのですが そんなに高くないので記念にもなるので購入するパターンで薦めましょう。
もちろん、空港で購入するとそこそこの金額になるので急がなければこのまま町に出ましょう。
 
台湾で電話を買うとすれば・・・
一つは台湾の駅前にあるK-MartというビルやNovaと書かれたビルに入っている店舗で買うことが出来ます。
でも、私はそこではなく「西門」という台北駅よりMTRで一駅の場所をお勧めします。
ここは、原宿等のような若者の為の繁華街です。
その中に携帯電話の販売店ばかりが一階を埋め尽くすビルがあります。
MTRの駅を若者の波に乗ったまま出て、そのまま流れに乗って動いていった通りの1本南側の大きな通りで1FにSonyEricsonのショールームのあるビルがそれです。
 
香港のように最新の電話機から数え切れない程のラインナップを誇ると言うわけではありませんが それでも、日本では驚くほどの種類の電話機を販売しています。
勿論、新しい今風の電話機を購入するのも手ですが 今回限りで記念にぐらいの気持ちであれば 日本ではもう見ないような小型で白黒液晶だけの機械などを選択してみるのも面白いでしょう。
二手(中古)と書かれたものの中には、5000円以下の機種も幾種類かあります。
勿論、値段も書いていないので「はうまっち」と聞くしかありません。
そのときに購入したSIMを振って見せればよいわけです。
相手も慣れたもので、電卓に数字を打って見せてもらえます。大体ですが出た値段に3を掛ければ日本円です。
お土産程度なら NT$3000〜1800ぐらいで探すのがよいでしょう。
 
海外でこういったデバイスを購入するときの注意ですが、当たり前ですが動くことを確認してから買ってください。
当たり前すぎて笑われるかもしれませんが、ちゃんと箱に入っているものだから動くと言う日本的常識は通じません。
電源を入れてSIMカードを入れて 通話できるところまでやって初めて購入できるわけです。
その際に SIMカードを渡せば入れるところから開通作業まで向こうの人が勝手にやってくれます。
通話できる状態になったものをそのまま受け取れば何の作業も必要ないわけです。
二手の場合はバッテリーの心配も必要ですが、その手の店では1000円しないバッテリー(その機種用)も併売しているので そのあたりは心配する必要はありません。
ACアダプターは着いているかどうかも確認しましょう。元が安いので1000円以上するACアダプターも買うと いきなり損をした気分になりますから。
 
最初に購入した状態で
日本に電話を掛けるためには
017-81-を前につけて市外局番の0をとった番号をうてばまるで日本国内にいているように通話が出来ます。
一分あたり NT$9.1なので30円しない 勿論相手は台湾までの国際電話の通話料は必要ですがこちらは着信にはお金がかかりません。
こちらから電話番号を相手に通知したとしても、実質の電話代はぐっと安く出来ます。
ここで購入した電話機は、中国、香港、タイ等でも勿論使えますので もう一度使えば元を取ることができるかもしれません。
W-CDMA(こちらの国ではUMTSの表記が多い 若しくは3G)のタイプであれば実は日本でも・・・・(もちろん、このモデルは2万円以上)という話も有ったりなかったり。
海外にせっかく出るのですから こういったことにチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。