インターネットの回線というと

どうもプロバイダーだけをターゲットにしているように映るのですが・・・・
 
インターネットは基本的にネットワークの共有によって出来上がったネットワーク網です。
Ipアドレスと言われる重複しないアドレスによって接続されるネットワーク関連機器の集合体です。
プロバイダーはある意味、インターネット接続を行うまでの橋渡しをしているに過ぎないわけです。多くの場合は・・・
 
何処からプロバイダーで、何処からがインターネットだと言われると難しいのですが プロバイダーの中のネット網もインターネットの経路として使われることもあり、何処までがそうだとは言いにくいのですが 基本は「インターネットと顧客のPCの間の回線を提供する」のがプロバイダーの役目です。
最近では見ることはなくなりましたが インターネットの創成期では、日本全国のネットワーク網の一覧があり 自分のプロバイダーは何処を経由してインターネットに接続されているかを見ることなどが出来た物です。
例えばIIJの回線をレンタルして運営しているプロバイダーがあったりと言う感じです。現在はかなり淘汰されてご存知のごとく有名な名前の知れたプロバイダー(多くは電話会社)のみしかないほどになってきています。
 
例えばGyaoであれば有線ブロードネットワーク網に存在し、有線のプロバイダーに加入しているユーザーにとっては有線ブロードネットワーク網の回線を経由するだけで、実はインターネット網といわれる公共の回線に出る事無くGyaoを見ることが出来ます。
ですがOCNのユーザーの場合はどうでしょう?(もしかしたら協力関係にあるから直結してるかもしれませんが)
有線ブロードネットワークがインターネット網に接続されており、OCNもインターネット網に接続されており そのインターネット網を通じて通信を行います。
その際、インターネット網の通信量が増えることになります。
Gyaoというか有線ブロードネットワークは回線品質を上げる為に インターネット網までの接続回線を太くします。
OCNの側もユーザーがそういう使い方を行うのを見てインターネット回線の接続を太くしました。
これで快適に動画を見ることが出来るようになるわけなのですが・・・・
では両方からつながれたインターネット網そのものはどうなんでしょう?
 
現在ではインターネットそのものの多くはプロバイダーのネットワークの接続で出来ていますがそうでないものも有ります。
例えば日本のJPドメインDNSを管理している所等は、まあ流れるパケットが少ないとはいえかなりの負荷に成ります。
それでは困るので各プロバイダーがその情報のコピーを持って運営したりします。
例えばアメリカのサイトに繋がりに行くのにAT&Tの回線経由で繋がっているとしたらたとえ OCNのユーザーであったとしてもAT&Tの回線の太さにパフォーマンスが左右されます。
もともとの大学間のネットワーク網をベースのインターネット網などは既にそれだけであればパンクしているはずなのです。
では、その共有の部分の回線の整備は誰がしてくれるのでしょう?
もっと端的に言うと誰がお金を出して整備してくれるのでしょう?
この部分で、インターネット上で大量のパケットを消費するサービスを提供している業者に負担させる等の手法が議論されているわけです。
 
「インターネット上で大量のパケットを消費するサービス」としてP2Pがあるのならそのユーザーにも負担する義務が有るのではないか? というのが本来のネットワークの負荷に関する議論で
その範囲を動画の閲覧レベルまで下げて考えようとするような規制を行おうとしているわけです。
 
どちらかと言えば現在のサービスは公共の道路の上に 屋台で出店を出していると言うのがイメージとして近いような気がします。
その屋台に人が並んで道路が狭くなってきたので 屋台の人に責任を取ってもらおうという議論なのですが すでに小さな屋台が数え切れないほど存在して 売れている店もあれば売れていない店、場所を沢山とっている店やちょっとだけしか場所をとっていない店と乱立して、尚且つ届出を出している物から出していない物まで ぐちゃぐちゃでここへ来る人も世界中の人なので利用者を特定することも出来ないのが現状です。
公平にみんなに負担をする方法が今のところ考え付かない状態ですが、道に店を出してよいのかどうかと言う点に帰ってくるとインターネットと言う仕組み自身の否定につながりかねません。
出窓に物を置いているのはちょっとぐらい身に知出っ張っていてもいいのか、玄関に花を置いて出っ張っているのはどうかとか、自転車を家の前に、車を家の前に・・・・・
まったく自転車が駐輪場のないところには置けないとなると その利用範囲が大きく狭まって使えないが 駅前に自転車が溢れているのは許されないと 切り分けが難しい問題です。
ましてや、法律で自転車を道に置くことを許している国、許していない国が混じっている道なのです。
私の中では結論が出る話では到底ないのですが、わからない だからほっておいてもいいという問題ではいずれなくなるでしょう。
 
私個人の意見としては、整備が行われている前から使うという行為にやはり問題があると指摘されるのであればそうでしょうが、動画の閲覧それも一日1時間程度を行うことを最低限できるネットワーク網は欲しいと思いますし そうでなければ今あるコンテンツの多くが制限を受けることになります。
末端を高速化して7.2Mになりました WiMAXになって100Mオーバーと言うのはそれでいいでしょう。
動画配信はせいぜい、300k程度の物です。少なくともモバイル機器で見ることの出来る画質程度ならそんなものです。
その程度のネットワーク負荷を多くの人が利用できる程度なのかと言うと 正直現在の少なくとも3G網などでは辛いのだと思います。
では、モラルという 国や宗教や倫理観で異なることばで片付けてよいのでしょうか?
 
現在のネットワーク負荷の多くはP2Pで発生していると言われています。
P2Pにも必要かつ有効な物もあるでしょう。
単純に仕組みそのものを否定するのは良いことだとは思えません。
分散してファイルを転送する技術は もともとネットワークの単一集中を避け 網そのものを太い網としてイメージしてファイルを交換する技術ですから悪い技術なわけはありません。
いっせいにダウンロードが集中してダウンロードができない等 新しいソフトの配信等では良くおきますが こういう技術はそういったものを解消する技術なのですから。
ただ、その技術を悪い方向に使ったり それ故に大量のデータ交換に使ったときに公共である網そのもののリソースを食いつぶす要因になっていることは紛れもない事実なのです。
 
趣味の世界なので どこまで行っても無駄に帯域を食いつぶしているのが私でしょう。
極論で言えば、この日記そのものが 毎日のべ何百人かが見に来ていただけているわけなので そういう意味ではネットワークのリソースを意味のないことで食いつぶしていると言うことになるのかもしれません。
無駄な消費と言う意味で言えば、この日記そのものが存続してはいけないと言うことになってしまいます。
必要悪とは言いませんが、それでも見てくださるかたがいるので 続いているわけです。
 
疑問を投げかけておいて 答えがないというのもやりっぱなしな感じですが
判っていて帯域を食いつぶすのは「悪だ!」というのも真実でしょうし
それぐらいの帯域を確保するのが 宣伝するのなら当たり前だ というのも正しい言葉でしょう。
1人の突出した行為で みんなの料金が高くなるから「悪」というのも正しいし
制限を掛けていたら、今後のインターネットが失速するというのも正しいと私は思います。
コメントいただいた方々のいわれることは全て納得できることだと思っています。
誰もが正しいけど、正しいだけでは済まない。
そして、このつけは近いうちにどういう形であるか
例えば、ネットワーク網の停止や料金の値上げとかの形で帰ってくると思います。このまま先に進めば。
私には何も答えは出せない物の、すこしぐらい知らない人よりは物を知っているかもしれない。(間違えているかもしれないけど)
なら、多くの人に知ってもらいたい内容だとは思うのですがいかがでしょうね?