WILLCOM D4でリモート運用するとどうだろう?

明らかに速度は足りていないとわかっていて、試しています。
また、、PHSでの接続でのテストなのでWILLCOM D4の性能がこれに向いていないという意味ではないことを先にお断りしておきます。
Wifi接続などでは、結果が変わってきます。
 
WILLCOM D4でorbの動画を見る
orbは無料のメディアサーバーソフトで、自宅PCのマルチメディアファイルをインターネットに接続されているPCから再生させるサービスです。
視聴する端末、回線に応じて画像方式、ファイルサイズ等を変更してくれますので比較的多くの端末での再生を可能にする仕組みになっている優秀なアプリケーションです。
このアプリケーションを自宅PCに設定し、D4からの視聴を試みます。
結果なのですが、基本的に大失敗です。
失敗の最大の原因は、MegaPlusでした。
MegaPlusは、インターネット上のサーバーを利用して実際に利用するデータを先に圧縮して送信して回線の遅さを軽減する為のソフトです。
そして、そのソフトが悪戯をしたのが回線速度の測定段階でした。
理論値で200kが最大で、実測値では100kを少し切る状態の回線なのですが
回線速度の測定結果上 200k少しオーバーの性能があると判断されてしまいました。
当然、それだけの速度が出ていないにも拘らず その速度でのデータを生成して送ってきますので結果的に1秒ほど見れて バッファリングをはじめ 1/3程度での速度で切れ切れの再生となってしまいました。
ただ、200kレベルの動画はかなり綺麗でQVGA相当の画質はあるようです。
もう少し回線速度があった羅と言うところでしょう。
当然ですが、写真などを見る機能はちゃんと使えます。
 
WILLCOM D4でSlinglayerの動画を見る
SlingBoxはSlingMedia社の商品で、通常のテレビチューナー(ビデオやDVDプレーヤーなども含めて)からの画像をネットワーク経由で見るための商品です。
PC用のプレーヤーをインストールすれば、インターネット越しにも自宅のテレビの画像を見ることの出来る装置です。
これも同じくPHSでの接続です。
接続自身は何の問題も無くできます。
接続後の速度はプレーヤーの画面を見ていると60k前後となります。
この速度では満足と言える画質の再生にはなりません。
回線が安定した状態では、秒間10コマ程度の速度での再生のようです。
音声は時折ノイズのような(ノイズと言うより瞬間的に止まっている?)物が出ますが一応途切れずに聞けます。
1秒前後の速度差が時折画面と音声の間で発生することもあり、高速で移動するような画像がある映像は得意ではないようです。
それでも、この回線速度で何とか見ることが出来るのはたいしたものかと思われます。
 
WILLCOM D4でLogMeInを使ってリモートコンソールをする
LogMeInはフリーのプランもあるリモートコンソールソフトで、クライアントをActiv−Xで持っているためにInterNetExplorerが起動しているPCであれば使えると言う非常に便利なソフトです。
WILLCOM D4でも何の追加ソフトも無く動作します。
自宅のPCをサーバーに、D4より接続してみます。
表現的にはどういえばいいのでしょう?
ぬめぬめと言った形で動作します。
画像の書き換えが速度的に間に合わない為に、書き換え部分が変化してゆくのでそういったイメージとなるのでしょう。
書き換え部分が少なければ普通のリモート接続として動作します。
お外で操作すると言う意味では非常に有用に使うことが出来ます。
 
WILLCOM D4でVPNを使ってリモートコンソールをする
VPNはあたかも同じネットワーク内にPCがあるように見せかけるソフトで送受信されるパケットをパッケージ化し暗号化して送受信する仕組みになっています。
これもLogMeInの提供するVPNサービス Hamachiを利用して接続します。
Hamachiもフリーのプランを持つVPN接続ソフトです。
接続を行うとまるで同じネットワーク内にいるように動作しますので、この先はOSに入っている 「リモートデスクトップ」の機能を利用します。
リモートデスクトップ」はWindows XP Pro、Vista Business以上、Windows Serverに実装されるアプリケーションで、マイクロソフト純正のリモートコンソールソフトです。(デフォルトでは利用できない設定になっています)
マイクロソフト純正のためにOSとの適合性も非常に高いのが特徴です。
クライアントはXP以降の全てのOSに標準で実装されています。
Hamachiを起動して「リモートデスクトップ」で接続します。
接続設定には、回線速度の設定がありこの場合56kモデムを選択すれば回線速度とのバランスが取れるはずです。
画面の品質(256色設定、アニメーションを停止する等)を下げる等の作業を行い 動作速度を上げているので快適性に関して言うなら疑問があるところかもしれませんが あまり意識をせずに使うことが出来るのは凄いところです。
アプリケーションによっては、起動時に表示色の少なさの警告や 起動の問題が発生することもありますがワードやExcelは普通に動作させることが出来ます。
快適に・・・と言いたい所なのですが 回線上の問題が少し出ます。
基本的にパケット接続なので、回線が切断状態になると言うことはこの状況ではありません。
しかし、接続中であっても パケットのデータが来ない状況になる事があります。
これは回線状態が不安定になったりすることにより発生します。
データが来ない状況でも 何度かの再要求が発生しデータ自身は結局遅くなっても来るのですが、その遅さにVPNソフトであるHamachiが待ちきれなくなるのです。
常時、相手先の接続を確認して接続状況を表示していますので逆もそう
接続が切断されて、リモートデスクトップの接続が切断されてしまうことが数度。
LogMeInでの接続では起きなかった状態です。
作業的にはVPNを使った接続が便利なのですが、安定性と言うことではWEB接続の方が分があるようです。
もちろん、回線環境の良い点で使えば変わるのかもしれません。
 
幾つかのソフトを駆動してみてなのですが PCとしてみる限りは異常に待たされると感じるほど遅いとは感じません。
2年使い続けたPC等と比べてもアプリケーションの起動等も新しいこともあり快適に起動します。
画面の広さに関しては縦が狭いと感じることはありますが、オフィスだけに限って言えば操作メニューであるリボンを隠すという使い方をすればビジネスアプリを使う面では我慢できる広さです。
また、画面が狭いことが動作をきびきびさせて見えるような気がします。
マイクロSDをストレージとして使えば、15GしかないHDD容量も23Gまで増やせます。
「USBメモリーを使った・・・」という記事が最近多いので、マイクロSDにブラウザーメーラーを設定して使うと言う使い方をすれば十分なストレージサイズで使えます。
価格的にも安価なので面白い洗濯だと思えるのですが・・・・