2年契約の甘い罠

殆どの通信機器の契約は回線契約と一緒になり、端末代は巧みに通信料と混ぜ合わせわかりにくくなっています。
ソフトバンクの契約では
本体価格の分割支払金と特別割引、通信料の三つの内容が混ざり合ってます。
この中で最も判りにくい物が 特別割引の部分で
1、本体分割支払金 2960円/月 特別割引 1980円
2、本体分割支払金 1960円/月 特別割引  980円
 
の二つのパターンの場合 どちらも端末支払金は980円で同じに見えます。
事実、おおくの場合は同じになります。
しかし、もしそのつきに全く使わなくて 余分な付加サービスを全く契約していなかったとすれば(Y!とか)月々の支払がホワイトプランの980円となるはずが異なってきます。
 
1、本体分割支払金 2000円/月 特別割引 1980円間では同じなのですが
 ホワイトプラン 980円+(特別割引1980円−月度請求額(最大この数字は1980円))=
  1980円 となり
2、本体分割支払金 1960円/月 特別割引  980円
 ホワイトプラン 980円+(特別割引980円−月度請求額(最大この数字は980円))=
  980円 となり 同じに見えても使わないときに支払額は大きく異なるわけです。
 
最近、この特別割引額が増える傾向にあり 上記のように回線そのものを休眠させたときの支払額が増えるようになっています。
つまり、毎月回収できる額を増やすように出来ているわけです。
特別値引を増やした分、本体価格を跳ね上げると言う手法が使われ、もしも途中解約が発生しても1年ぐらい持っていてくれれば十分残債(値引無しの端末代金掛ける残り月数 1、の場合は2000x12=24000円)で本体代金は回収できるような仕組みになっています。
実際のところ、最近はSmartPhoneでも海外で4万円未満の物も出てきているぐらいですから 殆ど何の機能も付いていない携帯電話の価格が48000円という価格が高いのではとなってきているわけです。
それもこれも、特別値引を増やす為の物で 形態はともかく高額のローンを顧客にさせてそれを資金源とした活動も出来ているわけです。
 
例としてはソフトバンクを上げたわけですが、他のキャリアはそうでないというものではないわけです。
形は違えど同様のプランを進めているわけですから(対抗というお題目があるから)大きく変わりは無いでしょう。
前者であるとして(1番)24ヶ月(実際は3ヶ月長い)の最低維持コストは 1980円x24となり 47520円で基本的に通話料は含んでいません(毎月980円までは通話しても同額ですが)
同じパターンで、「スーパーボーナス一括」というプランの場合
12800円ぐらいで2年間の毎月のホワイトプランの代金込みの端末を購入するプランである意味プリペイドに近い契約です(先払い方式 ただし、通話料は毎月支払い)
この場合は、2年で12800円なわけですから 世界でも決して高くないというかかなり安い部類の契約となります。国内の携帯電話であれば カメラやWEB機能が付いているわけですから(海外のこういったモデルは驚くほどチープな場合が多い)
この差額は約35000円となり、この差額は好きな携帯電話を購入したと言うメリットとなるわけです。
そして、この差額の大半がキャリアの利益部分だと言い換えることも出来ます。
一括の携帯電話は通常契約も出来るので、この差額を計算してもらえば判ると思います。
注)ユニバーサルサービス料は意図的に除いております。
 
そのあたりで非常に判りやすいのがE−Mobileだったのですがそれもこのごろ怪しくなってきた。
新しい機種が増えるたびに増えてゆく販売方法
二年MAX、アシスト1600等
二年MAXやアシスト1600を特価プランとして宣伝する事に抵抗が私にはあるのですが
 
最近、人気のネットブックセット販売プランで1円PCとしているようなやつですがのですがこれと発売当時からある二年プラント比べた場合
あくまでも店舗によりますが、多くの店舗でやっているにねんで3万円引きのプランであると仮定してでのはなしです。
1円PCの場合、2900円〜6880円で最低価格なので 二年で69600円
にねんの場合、2000〜5980円で最低価格なので 二年で48000円
となります
差額は21600円でにねんPCセットの3万円引きと併用した場合の合計差額は
21600円+30000円で51600円と初期型のEee PCでなくてもASUSのNET BOOKが買える額になっています。
新しい、二年MAXは値引プランとは実はなっておらず(もちろん3万円引きが無いのが標準とすれば値引プラン)今までより率の悪い買物となっているわけです。
 
決して判りやすいとはいえない複雑な契約形態。
この中で自分な好きな物を、好きな形で買えるのが良いのですが そうすると大幅に高く購入することになる場合もあります。
そして、一回あたりの支払が安いという意味では 「一日僅か〜円」という保険などの広告と同じようになってしまう点で 携帯電話市場も未だ混乱の中にあるようですね。