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CPUは中央演算装置と昔は日本語で書きましたが、現在 該当する日本語がないといわざる得ない状況には行っています。
一例を挙げればメモリーコントローラーにキャッシュ、SSEなどの付加演算装置等を実装しており 必ずしも・・・という感じではなくなってきたのです。
SSEやMMX等は当然演算処理なのでCPUの範疇かとおもいきや、実は当初は付加機能として完全に独立していました。
Pentiumとプロセッサが呼ばれる前、数字がプロセッサを示した時代には 例えば486SXに対して487と言う風に別実装されるケースも少なくなかったのです。
そして、そのコ・プロセッサの中には本家Intelより処理速度の速いものや 特殊な用途に特化した物も登場してきました。
386時代には、全てのインテル製のプロセッサでは外付けだったのです。
486時代の後半に、CPUクロックと外部バスの速度が異なり始めます。
486DX2は、バスクロック25Mhzに対してCPUクロック50Mhzという風にバスクロックとCPUクロックが二倍差に
486DX4では、バスクロック33MhzでCPUクロックが(約)100Mhzと言う風に三倍差になります。
この速度差の関係もあり、外部の演算子を利用する為に作業の待ち時間が発生する為に それまでは 廉価版としてCPUに組み込まれない物と少し高級な組み込まれた物を区別していたのですが全て組み込まれる形態に変わりました。
余談ですが、この二つの価格帯の商品ラインナップはその後 CPUに搭載するキャッシュの量で PentiumとCeleronという形で改めて登場することとなるわけです。
 
ここに至って、組み込まれてきた追加演算子を見直す仕組みが登場してきました。
CPUのサイズを上回る規模で巨大化しているGPUといわれるグラフィック専用処理カード。
既にDDR3メモリーの利用は当たり前で、細密化プロセスルールもCPUより一歩先んじて使われてゆきます。
ダイサイズも最新のものではCPUの二倍のサイズの物も存在するらしいので驚くばかりです。
このあたりの技術で先行できるのは、その演算が3Dに特化した物であり 一列に並んだ演算を複数のパイプラインで順番に処理することがし易い計算の為であり CPUの様に途中の分岐命令で何処へ行くかわからないという種類の計算が出にくいと言う点もあっての事です。
ただ、単純に浮動小数点を含む多くのけたの計算処理を行うと言うことにおいては既にGPUの方が速くなっているのです。
CPUにおいて、MMXやSSEで付加された命令の多くはMMXの名称のごとく マルチメディアエクステンションと言われる物からスタートしています。
SSEは浮動小数点演算のSIMD命令の為の物。
どちらもグラフィックカードの処理内容に近いものとなっているわけです。
 
ともあれ、低速のバスで接続されている外部インターフェースという位置付けだった物で実際には使えないものだったのが最近はバスの高速化が以前には無いペースで進んでゆきます。
バスの高速化こそがPCの速度を上げるポイントとなっているのが現在の傾向で 複数のCPUを並行処理させるためにはそのCPU間を高速なバスで接続する必要があるからです。
そして、それがあるからこそ現在の高速なCPU処理が成立しているわけです。
FSBと言う言い方は消えようとしていますが、最後と言われる物で約1Gの速度。
同じ3GhzのCPUだとしても、以前はFSBが400Mhzで3GなのでFSBとBUSの速度差は7.5倍と成っていました。
(注:ベースクロック比で無いのにご注意。実際のCPUの倍率は7倍程度です)
しかし、現在の1Gと3Gでは486DX4と同等に3倍にしかなっていないのである。
数字と同じに比較は出来ない物ですが、外部のクロックの速度アップがCPUそのものの速度アップにましてここ数年進んでいるわけである。
AMDやVIAの採用しているものですと、現在3Gの最大転送速度となっています。
CPU間がこの速度で接続されて速度向上につながるのであれば、外部付加演算装置もコの接続速度で十分に効果が出るのではと言うわけです。
幸いにも、ビデオカードと言う形で演算装置そのものは元々用意されていたのですから。
 
問題はCPUとことなりグラフィックカードは各社が独自の命令形態を持ち、処理の内容も処理方法も独自で行われていて処理補助を行うには必ずしも最適の形にはなっていなかったということでしょう。
そのあたりが、二強と呼ばれるnVidiaとATIにリソースが集中しようやく二つの仕組みとはいえ仕組みが決まってきました。
例えば、ATOMのような小型の演算装置であったとしても ビデオカードで拡張されればCore CPUと同等の処理が可能であればそういう方法もあるということなのです。
実際にはATOMのクロックが低すぎてCore等と肩を並べることは出来ないのですが、Core CPUも複数のコアで複数の拡張演算子を備えることが無駄に繋がっていることからもその方向に進むことは出来るのです。
既にAMDが提唱する SSE5では外部に設置された演算装置をCPUの命令としてシームレスに使えるようになるわけですから。
既にCPUの面積でも小さくない拡張演算子を4コアで1個とかに減らすことが出来れば、若しくは無くすことができればCPUの製造コストを下げ 利益率を高めるか価格を下げて競争力を高めるのかの効果は期待できるわけです。
また、機械毎のチューニングを多岐に振り分けることが出来 より専門分野に強い汎用機を設計で器量になる強みが出てきます。
この仕組みはモバイル機器でも有効で、速度を要求できない状況(バッテリーでの駆動時)には眠っていても、速度が要求される状況(外部電源利用時)においては高速に駆動する機器などを作ることも可能になるわけです。
勿論、ユニットとして可変的に付け外しと言う方法も取れるわけです。家に帰ってドッキングステーションにつけると高速駆動可能と言うような仕組みです。
 
デスクトップであれば、そこまで必要になるのは少し先の話かもしれませんが モバイル用途とすれば導入はもっと先になるものの 効果はもっと速く感じることが出来るようなきがしなくもないのですが・・・
そろそろ市場には登場してきましたので、試してみたい気がしますよね。
今のところ、動画のエンコードくらいしか効果のあるアプリケーションが無い様には聞いているのですが・・・・