KCS Digital Digizon Proが来た(表で見てみよう)

WAN回線や、屋外のWifiホットスポットつかってDigizonの画面を見てみましょう。
 
と書いたところで この先書くことがありません。
と言いますのは、いままで設定に使ったのがノートPCだとしましょう。
外に持ち出して、インターネット回線にノートPCを繋いで Digizon Playerを起動して 接続ボタンを押す以外の手順がありません。
というわけなので、そのまま簡単に見ることができてしまいます。
 
と言うだけでは芸がないので WAN回線で使ってみた場合を想定してみましょう。
実のところ、圧縮が非常に高い率で行われています。
H264といわれる圧縮方式を利用したMpeg4で圧縮されており、最高画質でも1Gで一時間でD4相当の画質が記録できます。
簡単にいえばMpeg2の半分のファイルサイズとなります。
逆に言うと圧縮されたファイルを解凍しながら表示するので、Pcにも多少のパフォーマンスが必要となります。
最低限は、メーカースペックではなく実際に試した限りではPentiumM1Gが少し苦しいぐらい。
それ以上のスペックがあれば、最高画質での再生が可能です。
ただし、ノートPCなどでは、問題はそこにはなく最大化などした際には画面が遅れて表示されることになってしまいます。
1.4GのIBM X40では楽に再生が可能でした。
ちなみにATOMのPCでは、ATOM Z 1.3Ghzでも最大解像度の画面表示が可能でした。
おおよそ、今のスペックのPCであれば充分に使えるスペックです。
 
では回線の方はどうでしょう?
正直、PHSは方式にもよりますがW-SIMではよっぽど回線状況が良くないと苦しくなります。
最低が64Kとなっていますが、ビットレートの変動で80Kぐらいが安定して取れる環境が必要となります。
PHSでは、特に少し動くような環境では 難しいということがわかると思います。
QCIFの画質で、1/2コマぐらいが限界というところです。
これが3Gとなると 200K相当でQVGA+ぐらいにまでなります。
十分にこのぐらいでVHSビデオを見ている程度の画質となります。
ピークが300Kぐらいとなりますので、バッファリングも効いて比較的安定した画像が楽しめます。
HSDPAとなるとどうでしょう?
800Kぐらいが安定した回線として提供されてきますので、ほぼ最高画質といえる画質にまでなります。
 
800Kぐらいで最高画質というのは比較的オーバーな表現ですが H264のリアルタイム圧縮の場合には少し面白い特性があります。
2パスの圧縮など、時間をかけて圧縮する場合には時間内で動きが激しい場所ではビットレートを多めに使い 逆に動きの少ない場所では ビットレートを下げて平均的に馴らすのですが リアルタイムの圧縮の場合には先の予想が立たないので激しく動く場所では画質が破たんし 画面の解像度が一気に下がるという状態に入ります。
これ以上のビットレートは、その破たんが起きる可能性の問題で 2Mまでくればかなり激しい動きとなっても画面の解像度が下がることはほとんどありません。
ともあれ、実は実写では800Kあたりもあれば殆ど フラッシュバックの発生するような画面でもない限り気がつくことはないでしょう。
アニメなどでは 画面の変化によって破たんが見られる可能性もあるので みる対象によるでしょう。
D1相当の画質がHSDPA程度のビットレートでは確認できるというのはかなりの性能だと言えるでしょう。
ただ、2M近い帯域の利用は回線負荷が高すぎるためにあまりお勧めしません。
移動中の動画閲覧であれば、300K程度に絞るほうが安定度も高くなるので 必ずしも自動調整で動くというより使う場所によって使い分けるというのが良い使い方ではと思います。
 
回線としては WILLCOME-MobileDOCOMOと三つの回線と Free Spotと書かれたWifiスポットを利用しての状況です。
必ずしもすべてのパターンであるとは思えませんが かなり現実的な数字かと思われます。