ゼロ インストール

日曜日にExpress34のモデムカードが到着しました。
E−MobileのHW品番で御馴染みの、Huawei Mobileの商品で
HSDPA/HSUPA対応の結構速足な子です。
一応、PCMCIAのアダプターも付属して驚くほどの安価さで手に入れることが出来ました。
非常にありがたいことです。
 
このモデムの利点はSIMカードのアクセスが簡単なことで、裏面にスライドさせて入れるだけと言う馬鹿らしいほど簡単に出し入れできます。
心配なのはこれで落ちないかと言うことなのですが、SIMカードの利用に制限が多い日本の場合 一つのSIMを使いまわすことが多いので出し入れが楽なのは歓迎される仕様です。
SmartPhoneに入っているカードをこちらに入れて使うなどのときに、爪で引っ掛けてトレーを引き出してとか、スタイラスで端っこを持ち上げないと駄目だとなりますと めんどくさくなってしまいます。
あとは、キャリアの製品(アンロック状態)ですので Vodafoneのロゴが入っていること。
私はこのロゴがかなり好きな物で・・・・
そして、Express34の商品を一つぐらい持っていたいというのが大きな理由ですね。
 
Expressと書くと先にEverunに内蔵するのに使った mini PCI Expressのカードと思われてしまうので34をつけているのですが、このあたりは人に聞いた話なので信憑性は高くないのですが信号線的には基本的に同じような物だと聞いています。
PCMCIAとの大きな差は横幅が小さいことで、ノートPCなど小型にしようとしたときにこの差は大きなファクターと成ります。
もう一つの大きな差は コネクターの差でしょう。
昔ながらのピンコネクターを使った機器を考えてみてください。
恐らく最後まで残ったのはHDDのIDEなのでしょうがこれもS-ATAに変わった今ほぼこういったコネクターは無くなって来たと思います。
ピンを固定する為には両側からばねのような端子で固定するのですが1本単位に抑えるので点で押さえる形となりコネクターでの接続面積が確保しにくく、又ピン折れなどの障害が発生し易くなります。
ピン折れなどはCPUを入れるときなどに昔は良くやってましたらから・・・・
Express34のコネクターは基板に直接差し込むエッジコネクターのような形状をしており(恐らく内部では基板むき出しが出来るからコネクターコストの低減もOK!)ソケット側をカードのほうに持つという形となっています。
カードのほうにソケットがあるのは、基板側だとむき出しになる為に損傷や汚れの可能性があるということでしょう。
コネクタ形状が変わったことからも、高速の通信を可能としたわけです。
USBでのデータ転送レートに比べて、速度的優位を持つことからも今後このスロットがと言われているのですが日本ではあまり普及していないようです。
USBのようにハンドシェイクにCPUのリソースを消費する割合が少ないことからも周辺機器は同じであればExpress34に接続するほうが・・・となるはずなのですが。
 
今回のカードは、前述どおりWANカードでいわゆるデータ通信専用の電話機です。
最近の機器の優れた点として、カードを差し込むとカード内にフラッシュメモリー領域があり それがCD-ROMドライブとして認識され そこにドライバーなどを書き込んでくれていることによって インストール用のCD-ROM等を用意する必要がありません。
最近のネットブックを始めとするモバイルPCの多くはCD(DVD)ドライブを搭載していないのでインストール時に別の周辺機器を繋がなくてもよいことは大きな利点です。
特にモデムカードの場合、WEB上にドライバーがあるから困らないと言われそうですが インターネットに繋がらない環境だからこそ繋ぐ為にWANカードが要るのだという点に問題があります。
「ダウンロードできるぐらいならWANカードが要らない」というジレンマに陥る可能性があるからです。
まあ、私らのような好き者ですと購入して家に帰る前に繋いで試せるので嬉しい機能でもあります。
子供に「家に付くまで我慢しなさい」と怒っているにもかかわらずと言う気もしますが・・
 
カードを入れるとハードウエアの接続ウイザードが起動して、USB複合デバイスが認識されます。
その後、ストレージとしてCD-ROMドライブが認識されてマウントされ 複合デバイスのもう一つであるモデムが認識されてそのドライバーを 今マウントされたCD-ROMから行う。
若しくは、CD-ROMのセットアッププログラムが起動し その中でモデムをインストールする物です。
省電力や常時の電波発生を抑える為に、USBのモデムでも繋いだだけでは起動せずに専用のアプリケーションから出ないと使えないものもあります。複合デバイスの機能で電源の入り切りを行っている物であれば セットアッププログラムが起動後しか使えないと言うものです。
最初に接続されたときにモデムが先行して認識された場合、ドライバーが無い為にインストールできないなどのメッセージが出てしまうこともあるからです。
最近では、起動後暫くたってからモデムとの回路が自動的に接続される時間差型が多いようなのですが PHS300のようなモデムルーターに繋いだ場合のタイムアウトや認識処理を狂わせる原因となる事がある為にこのあたりの標準化もひつようでしょう。
ただ、PCで使う場合には繋いだだけで自動的にインストールされることや、既にインストール済みでも繋いだ瞬間に接続プログラムが立ち上がる仕組みは便利な物です。
 
すらっと話を進めたのですが、Express34の利点としてCPU負荷の低さと高速性などと書いていたのですが
この場合の処理は USBポートにフラッシュメモリーの付いたモデムを刺したこととなんら変わっていないのです。
Express34カードの中にUSBインターフェースが内蔵されていて、その先にUSB機器が繋がっているというつながり方なのですから。
このカードの場合、前述の高速性やCPUの付加と言う観点から考えてもUSbタイプのモデムと全く違わないわけです。
ただ、他の利点もあるのでとPCに差し込んだのが昨日の写真。
もともと精一杯小型に作られている工人舎のSCシリーズはSDカードすら満足に奥まで刺さらないほどスペースが無い。
挿しっぱなしでおいとけない悲しい構造です。
もっともっと長いExpress34のカードなど全部刺さるはずも無かったのです。
もし、奥まで刺さったとしてもアンテナと成る張り出し部分が出ている以上付けっぱなしは首折れの危険性があります。
であれば使わないときにはやはり抜いて。。。。
えーっと、このカードの利点は何でしたっけ??
 
実はそれ以前に、工人舎のSC(私の)においてこのカードが認識できません。
複合デバイスまでは認識されるのですがどうしてもCD-ROMに成らなくてデバイスドライバーを入れてもモデムが動かなくて(スイッチが入らない)・・・
他のPCにはPCMCIAでもExpress34でも動くので壊れては無いのですが・・・・
現在、ちょっと悲しい買物となっています。
言葉通り「ゼロインストール(インストールできない)」に・・・・