Windows Home Serverの導入

Windows Home Serverはマイクロソフトのサーバー製品では最も家庭用に近い製品で大よそ通常のWindowsクライアントOSと同様の価格で購入できるOSとなります。
自宅に余っているデスクトップやモバイル用でない(熱対策とか24時間動かすと辛い物でなければ可)ノートPCなどがあれば 動作するなかなかたくましいOSなのです。
 
自宅サーバーの導入」という記事や本は少なくなく存在する物の 問題となるのはそのスキルのほう。
必ずしもと言うわけではないのですが、やはりPCはBlackBoxです。
普段使っているのがWindows OSであればLinuxなどはやはり流儀の違うものです。
多くの場合 自宅にどう入するOSとしてLinuxを選択しているのでなかなか触ったことの無い人にとっては難しくなっています。
勿論、これはOSそのものの問題もありますが Linuxの場合無料のパッケージが比較的何処からでも入手し易いことなどがポイントとなります。
これに対して、WindowsServerを導入するとなると 現在の2008モデルで一般的に10万円ぐらい。
OSだけに10万円を払って、それ以外にメールサーバーなど別に用意してとなるとまさか家庭で楽しく導入とは金銭的にはならず「楽しく自宅サーバー」と言うわけには行きにくいという理由もあります。
WEBサーバーだけとかであればクライアントOSでやる手も有るのですが・・・・
 
Windows Home Serverはそういった層に向けた商品で 簡単なインストールと運用を提供しており
限られた機能だけを提供することによって 安価に使えるパッケージとなった商品です。
その機能と効果をこれからの導入にあわせてみてゆこうという意図で始めるわけなのですが・・・
あくまでも素人の遊びなので 間違えているところなど多々あるかとは思います。
まず、WindowsHomeServerの入手なのですが これは自作PCショップや大手量販店などで簡単に入手することが出来ます。
約二万円程度で入手できるはずです。本当にWindows Vistaの最も下位のモデルと同じ価格だと言うのが驚くところです。
他にもWindowsHomeServerのプレインストールされたPCも安ければ5万円を切る価格で入手可能なのでこちらでもよいでしょう。
安い価格のPCでもスペック的には多くの場合不自由しないので それ以外にはHDDの増設が必要だということぐらいでしょう。
HDDの必要性に関しては 本体機能の紹介しながらとなります。
 
まず、WindowsHomeServerを導入して何が出来るのかなのですが 実はわたしも入れていないので良く判りません。
でも、一応マイクロソフトのサイトなどから期待できる機能はあります。
その機能だけはまず並べてゆきましょう
 
まずは、コンピューターの一括管理です。
例えばデスクトップとノートPC 最近であれば流行のNetBook等も含めて一家に数台のPCがあることも少なくありません。
その際に、各PCの統合的な管理が出来るようになっています。
業務用であれば前述のWindowsServerとVista Businesとの組み合わせでドメインという単位での管理で基本的にクライアントPCの設定を全て統括管理することが出来ます。今までは 一台しかPCが無く問題が発生しなかったものの 複数台有ると自宅内で同じLAN(無線LAN)経由で繋がっているにも関わらずUSBメモリーでデータ交換をしている人が少なくないように セキュリティの関係でファイル共有などが設定の変更無しにはできなくなっています。
しかし、WindowsHomeServerを導入し、クライアントOSに導入ディスクを入れるだけでWindowsHomeServerのクライアントとして登録されて ファイル共有などが簡単に出来るようになります。
多くの場合WindowsHomeServerに増設されたHDDをネットワークに繋がる全てのクライアントで共有することでデータの交換が簡単に出来ます。
また、おとうさんが家族に見られたくないような写真などもそこから隠したりという ユーザー毎の管理設定も可能になります。
 
次に、ファイルサーバー機能です
これは前述の通りのファイルサーバーの機能なのですが WindowsHomeServerに増設されたHDDをネットワーク経由でやり取りすることが出来るように成ります。
一般的にはNASと呼ばれる機能です。
スペックは問わないと言ったものの、SmartPhoneなどで利用される400Mhz程度のCPUが内蔵されているNASに比べて少なくともWindowsが動作するPCで行う処理ではこちらの方が便利になると言う可能性があります。
また、増設カードなどを利用して HDDの増設も 例えばUSB経由で刺してゆくと言う方法でもかなりの数のドライブの増設も可能になります。
このファイルサーバーはメディアサーバーとしての機能もあり、動画や写真などは専用の保存場所に記録され例えばXBOXなどや、一部DVDレコーダーなどで再生できるような出力方法も可能です。
また、映像キャプチャーカードを接続して HDDレコーダーとしての機能として動作することもできます。
前述の一括管理の機能の中にはこういったファイルの管理機能も含まれており クライアントOSからはWindowsMedia Playerを起動するだけでまるで自分のPCの中のデータを見に行っているような形で動画のコンテンツを選択したりも出来ます。

次はバックアップ機能です。
WindowsHomeServerのデータの定期的なバックアップは勿論のこと
クライアントPCの特定のファイル、例えばMyDocumentなども自動的に定期的にバックアップを行ってくれます。
転ばぬ先のなんとやらにもつかえるのですが 実は大量のデータを持ちたくないモバイルPCなどでも この機能は非常に有効に使うことができるわけです。
勿論、データが無くて困るという事態に苦しむことがあるかもしれませんがそれが次の項目となるところ。
 
最後は最も期待する機能としてリモートデスクトップの機能。
マイクロソフトの付帯サービスでインターネット上にWindowsHomeServer用の接続ポイントを作ってくれるようで、そこを経由してInternetに繋がっているPCから安全に自宅内のPCにリモートログインすることが出来ます。
これにより自宅内に忘れたファイルを会社から入手したり、自宅のAV機器に録画指示を出したりという操作が可能になります。
ここまでの機能全てにおいてですが、一般的な会社で提供される機能の高度な部分の多くでここまでしたらいくら掛かるんだろうという機能なのです。
恐らく小さな企業用として使うのにも十分に使える性能なのですが 接続台数が最大10台という制限があります。
個人商店などではこのWindowsHomeServerを仕事に使うと言うことも十分に考えられることでしょう。

では、これだけの機能を支えるPCのセットアップなのですが・・・・
基本的にWindowsXPをセットアップしたことのある人なら恐らく簡単に出来るでしょう。
必要な入力は、コンピューター名、ユーザー名、パスワード、Windows Live ID、そのパスワード 程度だけで十分です。
この簡単さが伝わると良いのですが インストールはただの時間待ちのみでした。
ただ、途中Windows2003Serverの画面が出たり(2003サーバーのサブセット版の位置付けなのでベースにして作られている) 明らかにプログラムの書き換えが行われているような画面が出たりする点は製品として同化とは思いますが インストールが終了した後はメニューの非常に少ない簡単に見えるOSとして動作します。
 
と、ここまでで一旦止まります。
インストールが終了したところで、インターネットへの接続なのですが 実はうまくいっていません。
これは全てのネットワークに関する機器で我が家のみ発生する問題なのですが、簡単にネットワーク機器の設定を書き換えるための機能が付加されたアプリケーションや機器が多く それらの書き換え頻度が高すぎるようで ルーターがうまく動作しません。
このあたりの問題を解決してから(そろそろ何か根本的な対策を考えないと・・・・)続きます。