今日の記事を見ていて

窒化ガリウムを利用した半導体の記事なのですが、富士通研究所の開発だそうです。
基本的には新しい半導体素子と言うところなのですが、消費電力が低く 故に小型化が可能だそうです。
記事にはACアダプターの小型化について書いてあり、現在の1/10のサイズを想定しているようです。
このサイズになるなら ノートPCの中に組み込まれる事も当然あるでしょう といった形の非常に分かりやすい説明をそのまま聞いて書きうつしたのでしょう。
ノートPCに限らず、この素子の利用価値が高いことはうかがえるもので 三端子レギュレーターなどの発熱量が減れば・・・と
実は大きくほくそ笑む限りです。
2011年に実用化だそうなのですが・・・
 
現在の1/3の消費電力と言うことは その発熱量も1/3以下という事で発熱を下げることができるのは大きなポイントです。
たっだ、データセンターなどでの消費電力の低下率が20%以下と控えめな数値に限定されていることに クエスチョンマークが着くところです。
現在のPCは高速でデータを処理することから低電圧化あが進んでいます。
1V未満で動作するCPUも少なくない。
そのこと自身はともかく、140Wなんて膨大な電気を消費する可能性のあるCPUに1Vを供給するためには電圧を下げる必要があって そのためにCPU傍には変圧回路が大きな発熱を出しながら居座っている。
そのコンデンサの品質で 良いマザーボードかどうかの評価がされるのは 圧倒的な発熱にさらされる事でコンデンサの劣化が早く 一般的に言う「妊娠(大きく膨れて劣化し 最終的にはケースが割れて中の液体が外に出てきて電気的性能が無くなる)」ということになるわけです。
事この部品に至っては 日本性が信用できるのですがいかんせん高いわけです。
それと実際の電源回路は100Vを+/−5V 12Vに変圧しているのでこの部分で消費電力が下がれば大きな効率アップいつながります。
本当にそうなるなら発熱量の低下で電源の冷却用のファンが必要なくなる可能性すらあるわけですから。
 
目を少し違う方に向けて、たとえば照明器具。
ここにもインバーターという形で使われている電子回路にもこの技術は利用できるはずです。
インバーターからの発熱が一気に下がるとすると、蛍光灯の灯具から一気に機器部分が減ります。
灯具の形が自由になり、年数とともに埃が焼き付いて(もっとも蛍光灯の玉そのものからの熱は減らないけど)曇ってくるのも減るでしょう。
最近の電気器具のほとんどが内部では直流化し、消費電力と制御の安易さから低い電圧を利用しているので(調理器具や冷暖房器具は除く)そのあたりすべてに効果があるはずです。
 
もちろん、控えめな数字にはおそらく理由があり 電流量が多い時しか働きにくいとかの理由があるのかもしれません。
すでに新しいもの等はあまり出てこないといわれていたのですが、ときおり一般紙にこういったニュースが出てくると楽しいですよね。
あくまでも従来型との比較なので、既に今年中には半分ぐらいになっていて 実用化した時にはそれほどの変化が無い可能性もあるのですが・・・・