朝からお風呂に入っていました。
毎日の日課なのですが・・・・
髪の毛がくちゃくちゃになるのが嫌で できる限りシャンプーは朝にと決めているわけなのですが
で、知ってますか「トニック シャンプー」
私の子供の頃の話ですが・・・・
シャンプーと言えばエメロンシャンプー！！なんて時代でして、銭湯に持って行くのは黄色い（たしか）エメロンシャンプー
途中から我が家は「フケにさよならした〜ら〜」なんて言われて メリット派に変わって行ったのですが。
もちろん、銭湯の洗面器は黄色いケロリンのころです。
紙の綺麗な女性が振り返ったりすると 所詮素人さんですからちょっとがっかりながら 今ほど芸能人もやぼったかった当時はそれでもときめきました。
日本人は黒いストレートという固定観念のようなものがあって、シャンプーの広告は各社そういった感じ。
今でも おおよそのファッションビルの8割以上が女性向けなことからも 男性にはこういった部分は向いていないというか向かない部分だったのでしょう。
ともあれ、思春期の男の子だったので少し反抗してみたかった。
男の子は「シャンプーなんかもったいない」と言われた時代だったので（石けんで洗うと 髪がごわごわになるんですが）そういう風に思っていたのですが注げ区政になるころになると少し御洒落をする子たちも出てくる。
といっても今のようにピアスをしたりタトゥーを入れたりするわけではなく 整髪剤を使ったりし始めます。
どう見てもスティックのりにしか見えない整髪剤で髪の毛を固めたりするのが流行りましたが 流石にそれはむずむずして我慢できなかったので真似する事はありませんでしたが それ以外は少しは真似をしたい年頃。
その中の一つが 上記「トニックシャンプー」でした。
薬局の薄い緑や黄色のどことなく真ん中の凹んだシャンプーのボトルは大体半透明で向こうが見えるようになっていました。中に真珠の玉のようなプラスチックの玉の入っていたシャンプーもありました。
その中で ひときわ目立ったのが深い青色のシャンプーです。
ボトルも現在の整髪剤のボトルのような なで肩で無い少しいかり肩気味のボトルだったと記憶します。
唯一無二の男の為のシャンプーでした。
小学生低学年の頃に既にそのシャンプーはあったのですが、試させてもらうとかなり揮発性の高い成分が含まれていて
今から考えれば「スーッとする」気持ちよいと表現できるのでしょうが、当時は女性用と思われるシャンプーが目に入ることすら恐ろしかっし 体中あちこちに傷のない事など無い年頃ですから、体中に浸みて「ぎゃー」っとい気てしまったわけです。子供のするものではないと・・・・
その気持ちが強ければ強いほど、大人への憧れと相まって、「トニックシャンプー」に引き寄せられていったわけです。
時折、やはり傷に浸みましたが 大人はこれぐらいではどうもないと思ってましたのでそれでよかったわけです。
程度の低い大人感もあったものです。
それから、大学に入るころにはすでになんでも良くなっていました（笑）。
趣味にのめり込む頃ですので・・・
結婚してしばらくして、匂いがキツイものが苦手な私は 星の数ほどある色々なシャンプーを試される奥様についてゆけず 自分は自分のシャンプーを用意してもらう事になりました。
で、夏だった事もあり思いついたのがトニックシャンプーというわけで、それ以来夏も冬も欠かさずトニックシャンプーでした。
奥様には冬の寒いころに「トニックシャンプー」を買ってきてもらう苦労を背負わせてしまっているわけなのですが・・・
使っている「トニックシャンプー」は昔の項はな物では既に無く ボトルはトロピカルな目にきつい透過性の高い青色。
時代に変化に合わせて いつの間にかリンスも中に入って 洗い終わってもサラサラになるように工夫されています。
昔ほどどぎつくは無いのですが、数年前に子供に掛けてみたら渋い顔をしましたので（口では強がるので本当のところは聞けませんが）自分の小さいころを思い出しました。変わったのは人の方かもしれません。
で、今朝の話なのですが（前置き長い・・・）
シャンプーで頭を洗ったら目にシャンプーが少し入って片目が開かなくなりました。
で、時間も押しているので そのまま体を洗い始めてなのですが 体は荒いタオルでごしごし洗っています。
洗い終わって シャワーで洗い流していると どうも体がぬめぬめする。
「かけた段階でなぜ気が付かない！」と言われそうなのですが、実はボディーシャンプーもこれ系なので刺激でいえば変わらないのです。
水をかけながら手で体をなでると 「するっ」といつも以上に摩擦抵抗が減っているのを感じます。
時すでに遅いのである。
洗い直すほどの事もないし、死ぬ事もなかろうとそのまま出てきたわけです。
乾いてしまえばそう違和感を感じる事もなく ただ、間違えたという事を思い出すだけの事なのですが
熱いところに出て少し汗をかいた時などに 香るトニックの香りが 思い出させてくれた子供の頃でした。
もう、この時間まで来ると おやじ臭の方が強いのでしょうけど・・・
