Windows7で古いPCはどうなるのか?

実はマイクロソフトにとってのWindowsXPは一つの問題となっています。
XPをリリースし続けなければいけないということは サポートが続くということ。
もう買うことができませんよ・・・なんて声が出ると思うのですが 実はそうでもない。
新しいものとしては ネットブックの大半がそうで これはOSの価格が極端に安いことから採用が多くなっています。
なぜ極端に安いかといえば、当然この層がすべてLinux他のOSに取られてしまうと面白くないという事情があったのと
思った以上にVISTAが売れなかったせいでランク付けに失敗し続けているという事情があります。
Windows XPでは HomeとProなのですが
Vistaでは Homeで三クラス、ビジネスで二クラスのクラス分けをしているのですがこれが事実上働いていません。
最下層を存在させることで、XP全体のクラスを低く見せて乗り換えを促す目的もあったので相が逆にXPのユーザーを増やし メジャー感を強調するに至ってしまったわけです。
  
もうひとつ、違法ライセンスの温情となりやすい中古PC市場に対して、XPのライセンスを提供始めたこと。
いく店舗かで見ることができると思いますが 中古PCにXPの正規ライセンスを抱き合わせて販売する店舗が出てきています。
協会加盟店のみとなり、乱立の抑制と違法コピーの蔓延を防ぐ働きがあるのでしょう。
よくよく中古販売商品に注目してみてください。
正規のライセンスをもったPCがすでに出てきています。
このライセンス付きは非常にお買い得になっていることがあり注目商品となっています。
もちろん、メーカーからドライバなどが提供されておらず動かない機能があったりということに関しては個人的責任というところで・・・
 
今回、リリースされたWindows7RTMでわかるとおり、Starter Editionというのがあります。
おそらくですが、今後 ネットブックに搭載されてくるOSに関してもこれに変わるのではと思われます。
これがどれぐらいの実力かというあたりなのですが 想像するにWindows7RCの前評判から想像するに悪くないものかと思われます。
実力の測り方ですが、実はたくさんの指標があってなんとも言えないところですが ここは正規にマイクロソフトの提供されている指標を使ってみてみましょう。
Windows エクスペリエンス インデックスというものでVistaではおなじみの Windowsのプロパティを見たときにでてくる数字です。
わたしは理解していないのですがおおよそ最低クラス(いわゆる ソフトをインストールするうえで最低限の動作環境に使われるあれ)ぐらいを1としているのでしょう。
ソフトによっては たとえば ゲーム用グラフィックスの値が 2以上とかが動作基準という風に使われることかと思います。
その値が1を超えていれば、また越えている数値が高ければ使えるのではと思えるのではというあたり。
目標は2ぐらいというところでしょうか。
では、インストールするところからです。
 
マシンは最近眠らせていたPCを引っ張り出してきました。
長い期間 ノートPCのメインとして使っていたCF-W2です。
Pentium M初期のセントリーノで900Mと今から考えればかなり頑張っていたクロックだと当時は思います。
めもりーは購入当時から少し増やしてあって768M搭載でHDDは標準の40Mです。
WifiIntelのBG対応のものが(これは付け替えた記憶があります)搭載されています。
 
注)基本的にはVistaですでにサポートされていません。Intelからチップセットのドライバが出されていません。多少怪しげなドライバ等を使っていますので参考程度に。
 
インストールは、インストール用DVDからの起動をBIOSで設定するだけでDVDからインストールされます。
特別な設定がなくてもいんすとーるは自動的に行われます。
上記、注釈に書いていあるとおりビデオドライバは標準VGAとなりますので VISTA登場初期に流出したという噂のドライバを当てました。
省電力に関するドライバ、SDカードリーダに関するドライバが認識されていませんが 基本的にあまりこの場合の性能に影響を与えないので置いておいたまま次に進みます。
で、一応Office 2003 STDをインストールし各プログラムを一度づつ起動してその後でWindows エクスペリエンス インデックスを測定します。
プロセッサ:1.7
メモリ:1.7
グラフィックス:1.9
ゲーム用グラフィックス:1.0
プライマリーハードディスク:3.5
という結果となりました。
実際触った感じは十分実用的に思える速度です。
キャッシュの取り方がよいのか、Officeの起動などにかんしてはXP当時より早くなっています。
なにより機動性に大きく寄与すると思われるのが休止状態の運用です。
とくに 問題の多かった休止モードは 独自の省電力を採用していたLet's Noteではこの当時鬼門で使えてなかったのですが(念のために 一時期だけで そのご標準の省電力を併用してその問題は解決しています)現在のところはWindows7で問題なく動作しています(ともあれこれも動かしてみると おかしくなるかも・・・)
この休止状態からの復帰なのですが、Windowsキーを押して反応するまでに約32秒というところ。
現状の復帰と比べてもそんなに悪くない数値なのです。
 
ネットブックとの比較なのですが
クロック的にあまり差を出すと問題があるので 私の持っている中で最もクロックの低いWILLCOM D4で測定してみます。
プロセッサ:1.9
メモリ:4.2
グラフィックス:2.9
ゲーム用グラフィックス:2.5
プライマリーハードディスク:3.7
モリーのパフォーマンスは圧倒的なのですがほかは極端に卑下するほどでないのは見ていただけると思います。
もちろん、グラフィックはだめなのですが この原因の半分は32Bitでしか評価できないことにあります。
当時、そこまでのグラフィック性能を要求することがなかったので そこまでのことを考えていなかったためと思われます。
もちろん、ビジネスアプリでは問題ありませんし、16Bitカラーまで落とせば DVDの再生ぐらいには問題がないところまで来ます。
またメモリーの性能が低いので、グラフィックにも共有しているかんけいで半分ほどではないので検討していると言えるかもしれません。
ATOM Zシリーズと組み合わされるチップセットではじつはいまだにS-ATAサポートとなっていないので パラレルIDEを使っているので性能にそんなに差が出なかったことも大きなポイントとなっているでしょう。
 
もちろん、SDが使えない(これは何とかなりそう)の問題はありますし 実際Starter Editionをどうやって手に入れるんだ(単体販売されない模様)という問題はありますが 現在の中古PCの救済プログラムがこれになってくる可能性はあるのです。
上記通り、XPという亡霊を駆逐しない限りマイクロソフトは先に進めない問題も抱えています。
共存共栄となってくれればいいのですが げんざいのところそうはなっていないようです。
少し早いタイミングでこのあたりが提供されると この世代を少し超えた 第二世代のPentium MクラスからWindows7が搭載されてくることも・・・
そういう意味では楽しみなエディションでもあります。