Windows7の新機能

仕事柄、リモートコンソールはよく使います。
ソフトとしてはフリーと有償織り交ぜてたくさんの種類があります。
有償の物はIBMのものやSymantecのものを使いましたが、時期的にマイクロソフトがOSの付属物として付けるようになってからは マイクロソフトリモートデスクトップとの共用をすることが多くなりました。
そして最近では、Logmein等のWEBブラウザベースのものもよく使い メンテナンス程度であればこれでいいのでは?と思わせるところに。
会社用にはやはりセキュリティの問題もあり、VPNルーターを経由した接続。
自宅ではLogMeIn Freeを使ったコントロールなどという風に使い分けているわけです。
 
自宅でも、会社に近い環境を構築してあり まず、自宅サーバーで試して会社に適用するという まるでシステムベンダーのような生活なのですが、WindowsServer2008の環境は偉大で、仮想PCがすぐに作ったり消したりできるのでこれを環境の構築として使う限り困ることがないのはありがたい話。
今回もWindows7のテストは仮想環境からスタートしました。
何も入っていないクリーンなPCが常にあるというのはありがたい話です。
で、仮想PCがWindows7になってやはり試してみたいのはリモートデスクトップの対応。
Vistaにおいてもずいぶん改善して、色々な機能を持ったわけですが、今回のWindows7ではグラフィックの拡張が多くなされたとのこと。
既にほとんどの作業をリモートで使っている私は最も試してみたかった機能です。
 
仮想PCはLogMeIn Hamachiでネットワーク接続を行うようにしました。
これは一つは、外からの接続を視野に入れる事と、もう一つは帯域の制限の目的もあってです。
LogMeIn HamachiはソフトウエアーのVPNソフトでプログラムで作られた仮想ネットワークカードを介して インターネットVPNを構築するソフトです。
まるで、PC同士が直接接続されたように見えるソフトなので同一ネットワーク上にあるという過程の接続ができるものです。
そして、接続したPCは前回も登場したWILLCOM D4です。
この選択は、今回のリモートデスクトップは画面情報の送信を画面イメージでやり取りせず クライアント側のグラフィックアクセラレーターを利用して表示するようになっているので非常に素直に動くと思われたからです。
リファレンスドライバーのみの提供となっているチップだからです。
また、画面サイズが特殊なのも動作時の問題にならないのかというのもあります。
帯域の制限に関しては、LAN内で動いていると我が家ではGigaの速度。D4は無線なので54Mなのでずいぶん落ちますがそれでもブロードバンドに比べれば現状高速です。
最大速度10MといわれるLogMeIn Hamachiを経由すれば理論的最高速も10Mに絞られるために回線帯域を食いつぶすほどの通信でのみ実現可能なグラフィック性能では面白くないからです。
では、動かしてみましょう。
 
リモートデスクトップはWindows7では種類によってはサポートされていません。Starter等には無いのでご注意を。
取りあえず、Start − コンピューター − 右クリックでプロパティを選択する
で、リモートの設定で接続の許可を与える必要があります。
接続する側には何の設定もありません。
そして、接続する側でリモートデスクトップを起動して 相手のコンピューター名若しくはIPアドレスを入れるだけです。
あとはログインIDとパスワードの入力だけでまるで相手先のPCの画面だけがこちらにやってきたように起動します。
もちろん、キーボード・マウスも使えますし デフォルトの設定では 音楽もPCから再生されます。
今回はLogMeIn Hamachiを経由しているので、IpはHamachiが指定してくれたアドレスを入力しました。
 
LAN上での実験(おそらく最大接続速度の論理上10Mに)
実のところこれが驚いた。
接続元のPCにMP4の動画ファイルを置いて リモートPCからの操作でメディアプレーヤーで再生すると驚くなかれ普通に再生されました。
画面が大きく切り替わるとき等はすこし送れたりもしますが動画再生もOKです。
これならリモートであるという感覚はおそらくないでしょう。
ネットワークのパケットの速度を見てみると5Mあたりを行き来しています。
動画再生中に マウスカーソルも動きますし 1テンポ遅れますがメニューも少しづつ描画されてゆくのではなく 一気に出ます。
をお!! と驚かされる限りです。
WANでの実験(E−Mobile経由でSpeedtestで1.2Mぐらいでテスト)
接続当初は何故かパケット詰まりが起きたのですがすぐに安定して接続できるようになりました。
で、同じ方法でつないでみると
流石に動画は紙芝居に近いものでした。秒間1〜2コマというところでしょうか。
パケットが詰まると音だけになったりします(笑)
それでも今までに比べれば 雲泥の差です。
で、この状態においてもAeroらしきものが動いています。(どこまでがそうなのかわからないため)
いままではVistaに接続しても味気ない画面に変わっていましたので なにか違うように思われます。
 
これは人づてに聞いた話ですが Windows7になって LogMeInが使えなくなったという話なのですが
ソフトウエアーをインストールして良ければパフォーマンス的には LogMeIn Hamachi+リモートデスクトップはかなり使える組み合わせかと。
最も、サーバーとなるPCとクライアントとなるPC双方がWindows7である必要があるのですが・・・
Windows Server 2008 R2にもこの仕組みが導入されている(Windows 7 Serverという人もいるぐらい)ようですし、LogMeIn Hamachiを使わなくても独自の仕組みで外部から接続する方法も持っているようです。
是非この辺りも試してみたいところではあるのですが・・・・・