ネットブックの名前負け?

ネットブックという名前から想像できるイメージはおそらく「安でのパソコン」が現在のところの意味となるでしょう。
実際のところのコンセプトとしては、ネットにアクセスするための端末という意味で Windowsに拘らずOSはLinuxでも独自の物でも名前は変わらなかったわけです。
ただ、安価でありそれでもWindowsが搭載されていると便利なので結局大多数はWindows搭載機に集まったというところでしょう。
確かにネットのアクセスに不自由しないスペックなのですが 結果的に通信手段を別に持たなければいけない(たとえばUSB接続)機種がほとんど。
少なくとも日本での主流はそういったモデル。どこがネットなんだと言われてしまうかもしれません。
もうひとつ、SilverLightもそうなのですが、少し重くなったWEBオブジェクト。
Flashを代表とするクライアント実行型のWEBアプリケーションの動作に耐えられない事があるという点。
具体的には、YouTubeのHD画質の再生に追従できないという点においてもそうでしょう。
もちろん、すべてのWEBコンテンツを快適にというコンセプトでは無いにしても ネットブックという名称には名前負けしているような気がしています。
 
私の考えるところのネットブックとなるのですが・・・じつはネットブックでなくてもよいのです。
SmartPhoneもネットブックもある意味おなじアプリケーションが動いてほしいというところです。
プラットフォームが違うのに おかしなことを・・・なんて言われるかもしれないのですが OSに関する部分などでは無いのです。
たとえば、ワープロ機能や表計算機能などでオフィス Suiteと言われるソフトたちも現在はクライアントで駆動しています。
先日、試験用にThinkFreeのお手軽オフィスなどを動かしてみましたが かなりのところまで来ています。
もちろん、Google DocなどもSmartPhoneのエディターよりは機能豊富で 簡易なワープロには十分で思いのほか速度も出ています。
では、SmartPhoneでとなるのですが 動きません。このあたりにプラットフォームへの依存が発生するわけです。
すべてのマシンで、硬度の物でなく少なくとも日常使うワープロ機能や表計算は共有化できたら良いと。
その為には、FlashJavaSilverLightのようなプラットフォームを意識しないものがどのプラットフォームでも動作するようになってほしい。
そうすればネットブックというプラットフォームが存在できるわけです。
 
そして何と言ってもどうにかしたいのは通信環境です。
携帯電話とPC用通信はやはり区分けされてほしいと思います。
確かに共有できているのは便利なのですが、やはり中途半端になってしまうような気がします。
現在のコンテンツならともかく将来のコンテンツは上記WEBアプリケーションとして駆動するワープロなどを将来的に支えるのには高速のネットワーク環境が必要です。
最大10M程度は必要だと思います。
WiMaxという通信形式は非常に便利な形態であると実は思っています。
最も多いCPUのブランドがIntelIntelWifiWiMaxの接続カードを出していて 新たな通信付加装置の中では最も安い部類での追加が可能となっています。チップセットと一緒に組み込まれる通信機器としては今のところ(LTEとかが出てからですが)もっとも普及しやすい形態の通信手段だからです。
通信装置にコストがかからないのだから 通信コストが安くなると言いたいところですが 現在は設備投資過多の状況なので携帯電話差-ビスをにらみながらの価格設定ですが 機器コストのキャリア負担等が無いので2000円程度まで下がってもおかしくないかと考えます。
現在も可能ですが、追加機器一台に対して数百円となればその費用負担ぐらいはPC用に十分検討の対象となるでしょう。
逆に携帯電話回線のほうはパケットの抑制も働き 健全な設備投資(数百ギガのパケットを飛ばすような使い方をされる事もなく)での運用が可能になるはずです。
携帯電話でみるコンテンツと、Pcでみるコンテンツは完全に切り分けで考えることができるようになるはずです。
携帯電話のパフォーマンスもパケット料を減らすことができればぐっと落とすことが可能になるわけです。
実質的なバッテリーの持続時間等にリソースを振り分けることができるはずです。
 
もっとも中途半端になるのがSmartPhoneなのですが ネットに繋いでPCライクな総裁のできる小型端末と位置付けるのであれば ネットブックUMPCもSmartPhoneもそう変わりはしないのです。
サイズやキーボードなどの有なし 付加インターフェースなどで区分けされるだけでOSだとかスペックなどが必ずしも大きなファクターになるわけではないのです。
ネットブックという層はもともとOS等に依存せずに ネットに繋いで操作をするための機種だったわけですから その存在意味は当初の定義に帰ってくるわけです。
GooglePhoneはGoogleのWEB所のサービスを最もうまく使える携帯電話なのですが、WEB上のサービスはだれもが使う事が出来て Googleのサービスに特化してほしいから(顧客の囲い込み)携帯電話まで作らなければいけなくなっただけです。PC用のOSを作るという話もその延長線上にあるわけです。
ブラウザも、もしGoogleのブラウザが主流を占めるまでに行くなら迷わずOSの開発など中止してしまうことでしょうし
もし、I-Phoneが世界市場の90%になれば迷わずそれに最適化することでしょう。自らのプロダクトなどいつでも中止してしまうことでしょう。
WEBのサービスを効率的に使える端末であれば WEBサービスの提供者はなんでも良く、とにかくいつでもネットに繋がっているという状況こそを喜ぶことでしょう。
おおよそ、この先に向かう方向はとなると・・・・