Viliv S5を好きな理由

Viliv S5はOQOなのです。
 
わかりにくい書き方ですが 私に取ってなので反論される方はごめんなさい。
ええ、技術的に驚愕でしかなかったわけですし ようやく安くなってかろうじて中古を入手。
既に時代に遅れていたものを持って尚 感動したわけですから気持ちもひとしお。
それをぱっと出のVilivが相手では・・・というのは私も知っていることです。
そんなパッケージのことを言っているわけではないので ここはご容赦いただきたい。
 
Vilivの電源はまるで携帯ゲーム機のACアダプターのレベル 5V3Aというもの。
たったこれだけでというレベルなのが驚くところ。電圧はともかく 電流量が異なったことと特殊なコネクターだったことであまり話題にならなかったOQOも実は5Vでした。
当時は非常に高価な最新技術のバッテリー Li−ポリマーバッテリーを使ったのですが 3.7Vの単体セルの直列で使い 5Vからの充電を可能にしたのは現在の携帯電話と同じ発想です。
今回はその端子も比較的普通の端子なので汎用性があってより注目されるところ。
 
コンピューターの中にはたくさんの電圧の電気が流れています。
たとえばデスクトップPCであれば電源に持っているのは 5V(+/−)、12V(+/−)最近では3Vなんていうのも給電しています。
実はそれだけではなくメモリーの駆動に1.5Vだの、CPUに1Vだのと降圧して異なる電力も使用しています。
旧来であれば 12Vで電力量を消費するドライブを駆動して5Vラインでマザーボードを動かしたりしていたのですが 最近では一概にそういえない。
USB バスパワーでDVDやHDDが動くわけですから 必ずしも消費電力が大きいとは言えない。
それに対して CPUやGPUは100Wを越えてくるわけですから 例えば400Wの電源でも 5V+12Vの合計で400W使える訳ではなく5Vが200W+12Vが200Wの合計で400Wとなり(昔のトランスのときは前の例が該当)5Vだけが足りないなんて事も起きているので 古い電源を流用することができなくなってきたりします。
もっとも、もともと新しい電源ラインに対応していなくて流用不可だったりするわけですが、新しいビデオカードを入れたりするとそのバランスが破たんしたりします。
ノートPCの場合は全体を見ても、もう12Vの回路はほぼ存在せず10V以下の電源を降圧して使っています。殆どのモバイルノートがと言い換えた方がいいかもしれません。
そういったPCで最も消費電力の多い部品といえばやはりCPUで 今は1V未満で動いたりします。
一番電気を食うものを基準に設計すればいいわけですがほかの部品との兼ね合いから一概にそうもいかない。
例えばバッテリーで、Liイオンバッテリーは3.7Vが一単位これを直列に使うと×2で7.4Vと掛け算してゆくと 見覚えのある電圧になるでしょう。
充電に関しては 高い処から低いところに水を注いでためる行為ですから 3.7Vのバッテリーにはそれ以上(バケツでイメージすると 実際は8割ぐらい入れれるバケツでも そこからまだ上にバケツの縁がある)で最低20%ぐらい高い電圧をかける辺りから効率的な充電が始まります。
で、5Vぐらいとなるわけです(本当はもうすこしほしいかな?)。
ICは3V(3.3V)で動くものや5Vで動くものが多くなっています。
それだけの電圧をノートPCの場合は一つの電源から取ろうというわけです。
 
OQOの時代よりはぐっと楽になりましたが 部品構成を考えて 全部の部品を3Vで動くもので統一すれば現状の構成もありなわけです。
おそらくVilivはそういった構成となっているのでしょう。
唯一に近く問題になる(おそらくバックライトも5V)5Vの大電力端子のUSBも最近は携帯電話用の充電器などで安価で小型のインバーターが登場しているので問題になりにくくなった訳で構成的に無理が無くなった。
OQOでスタートして、VilivS5でようやく物になったのかと。
同じクラスの機種の中ではの長時間駆動はその影響もあると思います。
降圧に使うロスが電圧差の分だけ少ないとか 3VのIC群は消費電力が少ない等のことでしょう。
OQOのModel2ではなく、Vilivを後継と私はイメージしたわけです。コンセプト等はかなり違うものですが。
 
今のところ書きにくいポカなどをして(現在、リカバリー中確定すれば書きます)手が止まっていますが 5V3Aの物など巷に溢れています。
同じサイズの端子で2.6A程度の非常に近接しているものなら ヨドバシへでも行ってハブのACアダプター付きのコーナーに行って 裏側の定格をチェックすれば私も見てきましたが2社ほどあります。
つまり代替えの利く電源です。
話はそれますが、USB4ポートの充電器が売ってますか 4Aぐらいの奴出してくれませんかね?ポケゲさんあたりから。
Vilivを持ち歩くとき、VilivとSmartPhone全部含めても充電機一台になって助かるんですけどね・・・・
できれば200Vも対応する奴で・・・・
それた話ついでに言うと、こんなような充電形態が使えるようになります。
当然、外部バッテリーもセルを二つ直列したタイプ7.4Vなら急速充電もかかります。
電圧が低いのはいいことづくめなわけです。
逆に言うと、消費電力が多い機器の場合低い電圧で駆動すると電気を送ったりするところで効率が悪い。
省電力になったおかげともいえます。
 
今気になっているのは、思いのほかUSBへの給電能力が高いこと。
今まで動きの怪しかった機器もきっちり動きます。
電源系を独立して持っているのかもしれませんが3.7Vのバッテリーから作っている訳ですから。
あとは、やっぱり5V3Aは失敗だったのではないかということ。
この先は根拠のある話ではありませが 私はVilivの電源をつないだ状態での利用は 特にバッテリーが空に近い状態での利用はどうかと思っています。
バッテリーが空に近くなると使いながらの充電が驚くほど遅くなります。びっくりするぐらい。
これは、ACアダプターの給電能力が不足しているのではと少し心配になります。
給電能力が高ければ 充電回路がパンクするのでバランスをとっているのかもしれません。
バッテリー専用充電器が 発売から用意されているのは そして安いのはそういった事情ではないかと。
非常にバッテリーは良く持つので、バッテリーでの利用をお勧めします。
そして、ACアダプターはバッテリー充電器につないで交換用のバッテリーを充電するという使い方も悪くないと。
そういう意味では価格も安く抑えられており Bruleさんのところでも
バッテリー 5800円
充電器   4400円
と良心的な価格です。(他に安いところがあったらごめんなさい)
ぜひ一緒にそろえられることをお勧めします。
 
OQOを髣髴されるサイズと筐体だけでなく、おそらくOQOが好きな人の影が見える。
設計した人に共感した人がいると思えば 欲しくなるのも当然かとおもったりも・・・・