地デジ放送

Windwos7になって良くなった機能に mediacenterが地上波デジタル放送に対応したこと。
具体的には今までキャプチャーカードを購入すると 専用の視聴ソフトが付属していてそのソフトで見ていたものがどのメーカーのキャプチャーカードを購入しても同じ操作になるということです。
とりあえず今のところは・・・・
 
何故いまさらこんな初歩的なことを書いているのかというと、地上波デジタルという迷走する放送規格のせいといえるでしょう。
地上波デジタルの受信には、B−Casカードと言われる認証カードが必要です。
このカードがなければ見れないという仕組みになっています。
世界中に広がるテレビ放送の録画がインターネットという媒体を通じて広がり実際のところコストを払って番組を作らせているスポンサーの利権を侵害しているというわけです。
このまま行くとテレビの広告そのものに価値がなくなり、いまに新しい番組が作られなくなってしまうという危惧感が生み出したわけです。
ところがCMカット機能付きのレコーダーには規制が入らないという矛盾。
インターネット上で収益を上げる業者、有料で番組を作り再配信をしている(これは影響受けるか・・)業者、等々新しいビジネスを展開する業者に対して言えば一種の既得権益への保護政策に移る面もあります。
いままで、ビデオで録画した番組を みんなで見せ合っていたりしたのに地上波デジタルになったとたんそんなことはだめですというのはある意味乱暴なん話です。
今まで良かったから今後も・・・と言いたい人の気持ちもわかるわけです。
まあ、問題はカード一枚発行するたびに2000円ずつ儲かる会社の存在かもしれません。
 
ともあれ、そのカードがなければ録画できない。
またカードを読み取った情報をほいほい外に出す仕組みになっていると いつ何時この仕組みを利用した悪用が発生するかもしれないとかなり慎重になっているわけです。
たとえば、B−CASカードの情報を全員同じにすれば 全員同じものと認識されてみんな同じものが見れるわけです。
カードを読み取ると偽って、カードからコピーしたデータをプレーヤーが供給するようにすれば技術的には可能なわけです。
また、読み取ったデータを暗号化する前にトラップしたり 画面表示を改めてデジタルキャプチャリングする等の手法が出ていますがこのあたりは黒いエリアで一般の人にかかわる部分ではありません。
そのあたりの仕様をきっちり作らなければ 下手をするとクレームがついて全商品返品などとなれば笑えない事態になる。
また、怪しげな会社にその仕様を公開されないこともあり 有名な大手だけが手を出す市場となり ようやく小さなベンチャーが参加できるレベルとなりました。
ハード的に作るのは難しくなくても再生ソフトが・・・となるところを ハードウエアの仕様をある一定の仕様とすれば(ドライバーで吸収でも可)実際の再生ソフトはOSに付属なのでマイクロソフトがやってくれるというわけです。
そうなると、小さな会社がわさわさと参入してとなるかもしれません。
勿論、こういったセキュリティ対策をとっているのは日本だけなので世界から取り残されてゆくことも十分に考えられます。
 
マイクロソフトが作ったソフトでは
キャプチャーカードを使って番組を表示する。
番組情報を参照し、その情報を利用して録画機能を提供する。
録画した番組を表示する
と、大きくはこの三点となり 基本的な機能はかなり拡張されて実装されたわけです。
勿論、複数のチューナー(メーカーが同じである必要はない)にも対応しています。
ここまでくれば、ハードウエアーメーカがわざわざソフトを作ることもないのです。
(もっとも、キーワード録画などでは HDDレコーダーのほうが優秀)
今まではハードウエアによって仕様の変わった、録画済みデータのムーブ(録画したコンピューターで見れなくして 移動先のコンピューターで見れるようにする)やダビング10(オリジナルからコピー不可なメディアを作成する機能)のサポートに関しても悩む必要もなく Movie Makerがサポートしてくれます。
それ以外にも、メディアセンターは家じゅうのメディアサーバーの機能も果たすために セキュリティ付きの接続でストリーミングを行うことができるので たとえば地上波デジタル放送の録画をX−BoxやサポートっされているHDDレコーダーで見たりということも可能です。
今までアナログの時代にやっていたのと同じような操作がOSの基本機能として実現するわけです。
 
ようやく、バッファローから発売になって、アイ・オー・データからも間もなく発売になります。
OSの登場と同時に、このあたりの機能もクローズアップされるとよいのですが。
既に、Windows XP Media Center Editionから三代目でようやく使えるものとなりそうなのですから・・・
もちろん、発信したりはできませんが Vilivもその恩恵を受ける訳ですけど。