SmartPhoneに満足してきた?

UMPC、MID、ネットタブレット(I-Padと言い換えてもいい)、電子ブックリーダー等など 最近良く話を聞く商品たちです。
前の二者はPCと同意語なのですが、小型化されたという面で新しいと言えるでしょう。
500g未満どころか300gというレベルでカタログ上とはいえ6時間に近い駆動時間を持っていたりするわけです。素晴らしい技術の進歩と言えるでしょう。
もちろん、これがOSが変わればもっと良くなったりもするわけで ARM CPUにLinuxベースのOSでそういった商品も現在は少なくありません。
Windows Phone(これは言葉通り Windows OS x86の動く電話)等も発表はされているので こちらなどもその仲間でしょう。
そして、予約受け付けの始まった I-Padとそれに近い商品たち。
おそらく、I-Padが流行するかどうかは別として それに類似した商品が世に溢れることだけは間違いないので流行という意味では間違いないかと思っています。
そして Amzonが有名なブックリーダーは数社既に登場しており こちらはかなり有望なものとして各社が注目しています。
個人的にはブックリーダーに関しては 結果的にタブレット等に統合されて行くことになると思っているのですが・・・
これらの商品が衆目を浴びている点に最近疑問を持っている訳なのですが・・・
 
前述の商品のほとんどの機能をSmartPhoneは持っています。
例えば、Acrobat形式の文章の閲覧やBook形式の閲覧もできます。
本当のPCでなければという機能が無いわけでもないのですが、通常の用途であるワープロ機能や表計算の機能も持っています。
プレゼンテーションも多くの機器では 外部のプロジェクター等に出力を可能とするオプションを用意していたりします。
そして、世界的にもそのシェアは伸びていっている状態です。
にもかかわらず、電子ブックリーダーなどはかなりの数を販売しています。
電子ブックリーダーでは現状であればバッテリーの持ち時間が違うとかの優位点はありますが、ネットタブレット(これもI-Padのスペックから)においてはそれ以上のバッテリーの持ち時間をもつSmartPhoneも多くあります。
SmartPhoneでなく前述の機器が必要である用途は何なのでしょう?
 
スライド・クラムシェル・ストレート・タブレット と幾つかの形態で分類されますが、現状最も注目を浴びているのがキーボードを持たないタブレット形式。
SmartPhoneで言うところの入力が大変だからという事に関しては それほど利点があるキーボードが付いたものは多くありません。
立派なキーボードは、すなわち重量を増すという点において こういった機器にそぐわないからです。
だとすると必ずしも入力の問題というわけではありません。
手書きの入力やメモという点においては違うのかもしれませんが SmartPhoneの半分は手書き入力ぐらいできます。
とすればやはり大きな問題点として画面の大きさがあげられることでしょう。
 
画面サイズが大きければ大きいほど良いと 4インチの液晶を備えたSmartPhoneもあるのですがこれは使いやすいですか?
勿論、「便利」という点で使いやすいという意見は良くわかります。
ただ、ポケットに入れるとかいう面では使いやすくはありません。
SmartPhoneの多くが縦長が伸びてもなお横幅をある一定に抑えている現状を見てもらうと判るでしょう。必ずしも使いやすいという意見ばかりではない訳です。
大多数は、それよりもと言う点を強調します。
それで、電話として使う利点と ビューワーとして使う物を分け始めたという事なのかもしれません。
 
今のところ どれもコンセプト的な部分が強く 
「何に使う(もちろんBookリーダーはそれしか使わないことになってますが)」という点は少し置き去りっぽい感じはします。
使い道があるから流行るというものでもなく、特にトレンドになるだろうと酔った面も少なくは無いわけです。
それでも、注目を浴びるのはSmartPhoneの画面サイズに不満を持つ層が少なくなく、それ以外のものを求めるという事は
「既にSmartPhoneには満足している」点まで来ているのかもしれません。
新しく、高速で使いやすい・・・という点で新製品は歓迎ですが、それ以上の新しい点は SmartPhoneでないものについてくるかもと・・・

written by HatenaSync