Rii Mini Keyboard

香港で購入して 紹介すると予告して忙しさに忙殺され 遅れて申し訳ないのですがようやくとなるわけなのですが。
すでに、engadgetで紹介されているので
http://japanese.engadget.com/2010/03/08/rii-mini/
そちらを見て気になって購入された方もいるようです。正直ミニキーボードは実際にその目で見てみないと判らないという所もあって通信販売で購入するのが難しいデバイスではあります。
少しでも参考になればと思うのですが・・・・
 
まず、そのサイズなのですが
15.3×6×1.3(単位はcm)という非常に小型のものとなっています。
重さは 実測で101.3gと携帯電話と同様と思っていただければよいだろう。
バッテリーに関しては内蔵のリチウムポリマーバッテリーで駆動して 500〜700時間の待ち受けと書いてある。
実働時間に関しては 操作によって違うというところであろうが十分だと思われます。
パッケージは

となっており開封すると実際にはビニールに包まれているが こういった感じで入っている

パッケージはかなりコンパクトながら厚みのあるものとなっている。
中には 本体、取扱説明書、USB−Mini USBのケーブルのみが入っている。
アダプターは無いのであるが PCなどUSB端子のついたところから充電して使うようになっている。
通常のノートPCと同様のキーは一なのであるが、コンパクトモデルと同様で 記号キーをスペースキーの横幅を縮めて無理やり収めるタイプのもので人によっては使いにくく感じるでしょう。
ただ、数字キー、ファンクションキーを独立したキーとして(F8までであるが)置いてあるのに好感が持てる事、そしてなんといってもこの特徴となるタッチパッドを独立して持っているというのは便利なのである。
そして、前述したとおりノートPCなどと同じで「Fn」キーとの組み合わせで使うキーも配置されている。
まず最初が ファンクションキーの組み合わせで使うマルチメディアコントロール

そして 左下側のWindowsキー、もうひとつのキーについては別のところで述べる事となる。

そして右下は、カーソルキーとEnterキーのところにFnキーとのコンビネーションキーがある。

カーソルキーの独立は多くのモバイルユーザーにとってうれしい事でしょう。所詮Sumキーと呼ばれる親指でポチポチと打つキーで 長文を期待している訳ではない。
ちょっとした操作の多くはカーソル操作だったりするので このキーの使い勝手はこの種のキーボードの操作感に大きな差を生むからです。
正直、Fnキーとの組み合わせで使う等は操作感としてはかなり悪くなるといえるでしょう。
PageUP、Downは判ると思うのですが、Ctrl+Alt+DelがEnterキーに割り当ててあるのに疑問を持つ方もいるだろう。
それは この写真を見てもらうと納得いくだろう。

BackSpaceキーにFnのアクションでDelが割り当てられている。
そして、Alt、CtrlもFnキーを使ったキーに割り当てられているので実質的にタスクマネージャーの起動なので 前述の組み合わせのキーを押そうにも押せないのである。
キーの振り替えも考えたのであろうが、一つのキーにCtrl+Alt+Delを割り当てたのは賢明な判断であろうと私は思う。
実はサーバーのコントロールキーに向いていると思ったりもしたからです。
そして背面には レジーバーが内蔵されている。
そう、残念なことにこのキーボードはBluetoothではなく2.4Ghzの電波を使う専用コントローラーを介して接続するものなのである。
背面の窪みに爪をかけて引き出す。

引き出すと こんなサイズである。

非常に小型なのは見てとってもらえると思う。
これをPCに刺すとそれだけで USBマイクロデバイスとして認識される。
それはそれでプロファイルが必要なBluetoothと異なり どんなOSでも認識されて便利なのである。
 
では、とりあえず使ってみよう。
前述通り刺すだけでUSBの入力装置(二つとして認識される USBキーボードとUSBマウス)として認識されるので 特別な操作は必要ない。
X01HTなどのキーボードと同様、フィルムの上にキートップを張り付けたような構造のキーなのでストローク感はあんまり期待できない。
ただ、触感としてのスイッチ感が十分にあるキーボードで スイッチが押された事が体感的に判るキーで 取りこぼしに関しては起きにくいキーである。
ほんのわずかな事であるが 約8.5mmとSmartPhoneとしては無いようなキーピッチは驚くほど広く感じる。
もちろん、これは通常SmartPhoneのキーを触っているから思う事で ノートPCのキーと比べるべくもない事は言うまでもない。
小型のキーボードとしては上質な部類である事は間違いない。
そして、タッチパッドであるが正直面積が足りない。
このあたりは個人的な好みが大きいのであるが 思った以上に狭く感じるわけです。
タッチパッドそのものは タップも可能なタイプですが意識して押さないと認識されない 感覚的には渋いタイプ。
ただ、このチューニングは非常に好ましいものと思われます。
触らないと判らないと思いますが両手で持っているので親指でタッチパッドを操作するのであるが 私は参考にならないと思うので自分でやってもらいたいのであるが スクロールでなくマウスカーソルを微細に動かすのに親指を使ってタッチパッドを操作してみてほしい。
思った以上に親指は繊細な操作に慣れておらず うまくいかない事と思う。
親指を動かすたびにタップされていたのではイライラが積もる事だろうから 意識しないと押されないチューニングは 正しいと思う。
勿論、マウスのキーは 別についているので実質的に困る事もないのです。
右とか下にスクロールエリアがありますか?と聞かれそうなのであるが 標準のマウスとして認識されているので当然ありません。
念のために TouchPadユーティリティのの入ったノートPCでも試してみたが そういった認識はされていない。
ただ、一つ救いとなるのは マウスの左右キーの間にある方向キーで、Fnとの組み合わせで PageUP、Downキーとなり これがスクロールキーの代わりに良く働いてくれる訳です。
場所的にも、ノートPCの一部の機種についているスクロールボタンと同じ場所であることからもLenovoのノートPCを使っている人等はとっつきやすい事でしょう。
正直、ボタンを押しながらのタッチパッド操作は難しすぎる感のあるサイズではあります。
 
このキーの独自の機能としてついているものもいくつかあります。
一つはレーザーポインタで これはプレゼン用に使う事を想定したものでしょう。
そして、その機能を有効に使うために物として 最初のほうで説明を後に回した AltキーのFnキーとの組み合わせのパターンで
このキーでタッチパッドの向きが90度回される事となります。
タッチパッドのほうからレーザー光線が出るので そちらを上にしてプレゼンのときは持つ事となりますがその時に タッチパッドを正しい方向で使う事が出来るようになります。
レーザーポインタとマウスポインタを片手で両方使う事が出来るようになるのはプレゼンテーションツールとしてはかなり強力です。
F1キーの隣の赤い光マークはキーボードのバックライトの点灯キーです。写真はわざと暗くしないと光が見えないので手ぶれてますが

のキーが

こう光ります(わかるのかな??)
これも暗いところでの操作を想定したものでしょう。
 
私が想定したのはサーバー用キーボードとしての用途なのですが 設定中ならともかく管理のためであれば最近ではリモートツールもあるので毎度使うわけではないのでこの程度で十分じゃないかと。
そして、このキーの良いところは Mini USB端子での充電となるのですが充電中にも使える事。
おおくのこういったモバイルデバイスで USB充電のものは本体の消費とバッテリーの充電の両方をUSB端子からの電力で賄えないために充電を始めた途端に利用できなくなるのですが このデバイスは充電しながらの利用も可能となっています。
この部分に「おを!」となる人は私だけではないはずです。ほらうなずいてる。
勿論、リビングルームのTVとなっているPC用のキーボードとしても十分活躍することは考えられます。
Volコントロールや消音等のキーも割り当てられていますので。
意外な打ち心地に正直なところ驚いている訳ですから。勿論見た目以上の軽さにも。
机の上においても

こんな感じで テーブルがジェットとしても違和感のないものです。
 
一応、難を言えばやはりファンクションキーがF8までしかない事。
日本語を含め直接キーボードからの入力だけで文字が確定しない 日本語を含めた入力ではWindowsがシステムで使わないF8以降のキーを入力の為の機能キーとして利用している。
それがこのキーではないので 入力中に文字をアルファベットにしたりという操作が出来ない。
おおよそこの日記でも英文字と日本語が混在している時の入力には非常に便利な機能なのでついていてほしかったと。
もうひとつはタッチパッドのサイズである。
もちろん、狭いという事もあるのだが枠が無いのである。
どうしても持ちながらの操作となったときに比較的動かす頻度の高いタッチパッドが一番端っこなので 一番縁に来た時と奥に行ったときにまったく持ち変えずに操作が出来るかというと 場合によって持ち替えが発生するのである。
狭い故に 真ん中だけ使ってでは操作に時間がかかりすぎるのである。
まあ、これは小型化とのバランスなので必ずしも欠点と言っていい部分ではないのかもしれない。
 
もうひとつ、ぜひ一度試してみたいと思っていたのがこの写真です。

標準で付いているUSBホストケーブルを使って付けていますが WindowsMobile機の外付けキーボードとしてみたらどうだろうか?
正直動作は期待していなかったのですが 実にふつうに動く。
英語キーとして動作して それが認識されているのか全てにおいて文字化けが起きていない。
そしてF1〜8はすべてではないですが アクションキーがあるかのような動作をします。
つまり画面下の操作がF1で左側、F2で右側というふうに選択できます。
並べてみると

かなりいい感じのサイズであることが分かってもらえるでしょう。
そして、タッチパッドの操作に関しては

画面の真ん中あたりにマウスカーソルが映っているのが見てもらえるだろうか?
PCのようにマウスとして機能するのである。
そして、リモートコンソールで・・・・・とした場合のキーは まるでPCでした。
おおよそL型の変換なら邪魔にもならなさそうでと思うと こういう使い方はどうだろうと思えてしまうわけです。
 
US$50ぐらいではないかと思われますし、北米では既に入手可能とのこと。
UMPCやSmartPhoneでキーボードを外付けして・・・とか考えている人。
これから、I-Padのようなデバイスを購入するとしたら 一つあると便利にというか あると無いとでは大きく違うかもと思ったりするわけですが・・・・

追記:写真が一枚漏れていたので追加しました。

written by HatenaSync