ATOM Zってやっぱりすごい

先日来、というか ATOM ZのCPUを持ったPCを私は比較的沢山持っている。
なぜか1.3GHzの物ばかりなのは それ以下は流石に苦しいと体感的に思っているからだと思う。
だからと言って1.1GHzが使えないというわけではなく VPNのアプリケーションの効率が悪いのか(これは変えられない 会社のだから)このあたりが最低ラインとなってしまうからです。
おそらくクロックではなく、パケットの待ち時間が長く CPUはアイドルなのに待ちで処理が進まない、つまりHyperスレッディングが有効に働く事で 1.3Ghz以降しかついてないこの機能がこの機種を選ばせるのだろうと自分なりに解釈していたりするわけです。
現在所有という意味では WILLCOM D4、工人舎SC、MBook M1、Viliv S5となっています。
各機種特徴があるわけですが、どれも十分に使える機種だと私は思っています。
ただ、Willcom D4、工人舎SCと他二台を比べると それでも時代の差を感じさせられる訳なのですが・・・・・
 
Willcom D4において最大の問題点はバッテリーであると私は思っています。
それ以外の点も気にならない訳ではないのですが それ以上に大きな点ではないというわけです。
小型のボディでありながら スライド式のキーボードを持ち 以外に打ちやすい事は良く知られていると思います。
今でも標準バッテリーがほしいと思えるのは 標準バッテリーでこそそのスタイルが完成していて 拡張バッテリーをつけた姿はバランスの悪さを感じさせられます。
ただ、標準では1時間持たないと言われるバッテリーでは流石にモバイルというのは 言っちゃだめだと思わせられます。
でも、本当に最初からああであることが分かっていての設計だったのでしょうか?
 
そういえば発売したころにも書いているような気がしますが、思いのほか激しいバッテリーの消費にびっくりして こんなはずはないなんて言っている訳ですが
正直こんなはずは無いのです。
CPUとチップセットのスペックからの話なわけですが それが消費電力のすべてではないので そうなのかもしれないと何となく納得した訳です。
ところが、VilivやMBookをみているとやはりそんなことは無いだろうと言う気になってきたわけです。
実際、ATOM Zの機種の構成は驚くほどどの機種も同じになっているからです。
MarvelのWifiカードやUSBの系列にしてもです。
まあ、USBの方はチップセット内なのでともかく 無線LANは他の選択がありそうですが 実はあまりありません。
ノートPCタイプは別としてですけど。
この4機種に限って言うなら、ほぼ構成は同じです。
WILLCOM D4だけでいえがW-SIMという通信アダプターポートがUSBにぶら下がっています。
で、5時間程度の実働の機種が最大で(カタログ上7時間という機種も)最少はD4の1時間未満というラインナップなのですが 悪すぎると思いませんか?
 
MBookでも話題になるのが「おもらし」と言われる症状で、電源を切った状態であっても徐々に電池が減ってゆく問題でD4にもありました。
多くは外部接続の機器の問題で ある一定の電気を流し続けないと駄目な機器があるという事なのですが おそらくこの場合は無線LANのカードに繋がるインターフェース部ではないかと私は思っています。
で、D4は兎も角 MBookにおいてはスリープとおもらしの間に差はあるものの何十倍にもならないほど間が詰まっています。
D4はおそらくスリープにはW-SIMのアダプターの消費が付け加わる(抜き差ししたら電源を入れたときに判るので)からあてにはなりません。
ちなみにViliv S5においてはほとんどありません。
同じ構成でも機種によってこんな違いがあるわけですが 同様に何らかのチップの機能を無効にしたり その機能の制限をかけることでうまく使う事が出来る部分があったのではないのでしょうか?
おそらくATOMのCPUとチップセットの間の問題でと思われます。
そして、それは異なる電圧をつかさどる変圧部分などに原因があるのではないのかと。
おなじ構成ながらD4とVilivの間には消費電力に大きな差があります。
時代の変化というには チップセットも構成も、CPUすら変わっていないのです。
だとすると、D4の段階ではコントロールできない何かが のちに出来るようになったというのが正しい考え方でしょう。
もともとのスペックから行くと正しいのはVilivやMBookでD4はチューニングが結局出来ないまま 会社の状況もあり出さざる得ない端末だったのかもしれません。
 
現状のMBookなどの消費電力の低さは素晴らしいと思っています。
おそらくVAIO Uももう2割ぐらいは同じで考えれば省電力が今の機種からかなえられても不思議ではありません。
故にカタログ性能だけではなく 今回のUには実働時間で期待もしています。
だとすると、登場時にATOM Nに後れを取った Zシリーズですが もし発売時にここまで来ていれば やはり時代はZだったと思うわけです。
標準で実働2時間、拡張バッテリーで4時間程度バッテリーが持つ WILLCOM D4であれば名機だったでしょうし、工人舎SCも 他のネットブックとは一線を引く機種となったでしょう。
拡張バッテリーで8時間オーバーもできるわけですから。
今になって その効果を実感できるようになって 思うのですが
やっぱり ATOM Zはすごかったのではないかと・・・・


written by HatenaSync