一番遅いのは通信速度

Galaxy Sを購入された方がTwitterでもつぶやかれているのですがかなり良いようで お尻の下あたりがむずむずし始めているのですが。
欲しいものがありすぎて 困ってしまうわけですが・・・・
Galaxy Sは韓国サムソンのハイエンド携帯電話で、1G CPUを持ったAndroid携帯電話で ターゲットをi-Phone4と明確に打ち出したものです。
ハードスペックではおそらく勝っているものの、その先の部分でどうだというのが今後の勝負になると思います。
非常に魅力的な端末であると私は思っています。
 
先日、初めてi-Phone4を触らせていただいた時に書いているのですが その時の言い方をそのまま使うなら
Softbankの回線では i-Phoneの上がった速度を完全に体感できてない」という意味のことを書いたわけですが 今でもその通りかと思っています。
従来より、PDAだったりSmartPhoneだったりするのですが ブラウザ性能の比較は常にPCとでした。
これをMACと言い換えてもよいのですが まあ、同じ意味だと思ってください。
PHSから3G携帯になって 実はSmartPhoneで使うにはB-Mobileの300K程度で速度制限のかかるプリペイドSIMでも 思ったより速いという声もちらほらでるように 端末そのもののパフォーマンスの関係上あまり回線速度を意識することがなかったわけです。
もちろん、ストリーミングを行うとか、ファイルの転送を行うとかとなるとまた別の話。
回線速度がそのままパフォーマンスの指標となります。
ただ、通常でWEBのブラウザなどを見ていてもあまり気にならないのはデータが来てもそれを再現するパフォーマンスがSmartPhoneがなかったからです。
 
先日来お借りしている Nexus Oneは素晴らしい端末で
Android 2.2のOSにFlash 10.1βをインストールすると速度と違う点 再現性の面でも恐ろしくPCに近いものとなります。
例えば動画ファイルが張り付けられたWEBページを見ても WEBページのまま動画が動くのです。
もちろん、プラグインの関係で再生できないものもありますが これはFireFoxOperaを入れているPCでも出る問題程度のことで 決して悲観するような話ではありません。
そして、顕著にi-Phone4と同様 回線速度の変化による WEB表示の速度が明確に違うことを体感できる端末なのです。
PCでも 3G回線のモデムを使ったネットワークを使ってみると、自宅で光回線を引いている人などでは明確に違いを感じることができるのと同じように。
携帯デバイスのスペックが 回線速度を上回ったということです。
 
3G回線はもともと音声を伝えるための回線で、その上にデータ通信を行うよう変更を加えていったものです。
その手法は 変調方式の変更等ですが、大きな要素としてあるのは複数のチャンネルを束ねて1つの回線とすることで速度を上げてゆく技術です。
この技術は複数のアンテナ間で通信を行っているので 移動中のアンテナの切り替えなどでも大きな威力を発揮する能力です。
その能力を使って 回線業者によっては20Mを超える高速通信を実現したわけですが 問題はなくもないわけで 通信料が増えるとあっという間に伝播というリソースを使い切ってしまうわけです。
このあたりが、通信料規制になっているわけですが それでも回線速度が顕著に落ちる昨今 十分な対策が立っているとはいえず次世代のデータ通信のための仕組みを求めているわけです。
そんな状況で回線速度を上回る端末たちが登場したということは、今まで 自然と回線速度への規制が端末能力で行われていたのに その規制が外れてしまうわけです。
PCによるデータ通信を禁止しているのは PCの場合無制限に近いデータ通信が可能だからなわけですが 昨日の話通りWindowsXPの推奨環境をCPUが違うからそのまま導入できませんが 大きく上回る能力を持ったSmartPhoneの登場は PCをどんどん繋がれるのと同じことになるわけです(実はバッテリーの問題があるから繋ぎっぱなしはないわけですが)。
i-Phone4やGalaxy Sはそういう意味でもハイスペックで商品力のある商品が欲しいという反面、自らのネットワーク網に負担をかけてしまう端末となるわけです。
i-Phone4が言葉通り「空前の販売台数」となれば、そしてみんながその機能に感動し使い始めれば Softbankはその回線の保守管理に多くの力を注ぐ必要があるわけです。
DOCOMOも同じなのですが、もともとのシェアの違いがバックボーンの太さとしてあり 少しましだろうという程度です。
ましてや標準的な使い方で ネットワークの総量規制に引っ掛かり 速度が落ちてコンテンツの多くが使えないほどになれば 端末の魅力が実質的に下がってしまいます。
 
当面の解決策は Wifiのアクセスポイントを設置し、できる限りそちらを使ってもらうようにお願いして回るしかないのですが 実際のところそれの分かる人がどれぐらいいるかが疑問となるわけです。
長期的な解決策ですが 別途バックボーンの太いデータ通信専用の回線でカバーする方法があり、その一つがWiMaxでもう一つ言われているのがLTEですが、すでにWiMaxはかなりの場所で首都圏なら導入されています。
WiMaxは現状で40Mの速度を理論上限としていますので ADSL並みの速度となるわけです。
現在のところ大きな帯域制限もないために使い放題状態となっています。
こちらをデータ通信専用としてもち、音声用に3Gを付けた端末となれば・・・・
こういった端末は実は理論的にも正しく、WiMaxの回線のある首都圏では WiMaxの電波を使い、それのない地方に行けば3Gのデータ通信を使うのですが、実は首都圏は端末台数がアンテナあたりがピークに多く回線が最もパンクしやすい状況で 地方に行けば行くほどその状況が改善されます。
故に、弱点通しをカバーしやすくできています。
そして、もう一つ これは新しい端末の登場待ちなわけですが 機能も書いた通り間もなく登場するであろうマルチコアの話で
WiMaxが起動したときには その回線速度に見合った速度でそうでないときには・・・という切り替えも可能となるわけです。
もちろん、動画再生支援などCPUの高付加の条件を除く機能があればなのですが かなり省電力でここぞという時にンびっくりするぐらい高速な端末もできるわけです。
既にシングルコアの端末であれば Evo 4Gという端末が両方の通信方式を持ったものとして存在します。
 
Andoridな端末も クラムシェルでまるで小型PCです。
先日、MBookIS01を比べてみるとほとんど同じようなサイズ 機能的にもOS全体で評価するなら どちらが速いか微妙なところ。
だとすると 「PC定額」という言葉すら死語に追いやるパワーがこれらの端末には。
そのうちWifiアクセスポイント付き端末では 携帯ゲーム機程度の接続は DOCOMOの128Kと同様無料になるしかないかと
携帯電話の消費パケットに比べたらゴミみたいなものだからとなるような・・・・・
written by HatenaSync