拡張現実

Wireless Japanで話題になっているのがARと言われる拡張現実。
世界カメラのように景色を映したその先に説明やコメントが付いているという画像。
観光地の説明や 道案内には便利な機能です。
ほかにもここを先に訪れた人の感想なども入っていたりして それはそれは便利な機能だと思っているわけですが・・・
 
モバイルPCの究極の形というか モバイルデバイスのディスプレイはヘッドマウントディスプレイ型になるのが理想だと思っています。
私は目が悪いのですが、極論両目につければメガネもいらなくなって なおかつ好きな場所をディスプレイにしてみることができると思うわけです。
そうすればそれだけで表示部はOKなわけです。
ただ、全てがモニターを通じてというのがどうなのかという事に関しては問題はあると思うのですが。
そうなればワイヤレスとなると思いますが本体があり、ポインティングデバイスやキーボードは 画面上に浮かび上がる仮想デバイスで処理できると思います。
実際の入力感覚を得たければ ARアイコンと呼ばれるQRバーコードのようなものを読んで物を表示する技術があるので
例えばノートの裏にそういったものが貼ってあれば それを見ただけでそこにキーボードが映し出されます。ボタンを押したときに実際のノートがあるので触った時が入力となっていればよいわけです。
本を読むときもノートを開いて 両方に本用のアイコンが貼ってあって まるでそのノートを開いたらそこに本の内容が書いてあるかのように表示されます。
もちろん飛び出す絵本も簡単です。動いたりしゃべったりも。
ただ、この場合本のように文字を見るときにはこういった台があるほうが見やすく感じるでしょうから。
ARノートはいろいろなアイコンの書かれた紙のノートで これが本体であるかのような勘違いのできる面白いデバイスとなることでしょう。
 
世界カメラは看板などのオブジェクトを実写に貼り付けることができて非常に便利なわけですが これが行き過ぎるとちょっと困ったことになる。
これのシステムを運用するのにコストがかかります。今でもそうですが 広告が入ってくることとなります。
だとすると、起動していればですが モニター上にそういった看板が入ってくることとなるのでしょう。
完全に外せないのは現在のTV放送のCMと同じでできないような仕様になってしまうかもしれません。
看板ぐらい今でもどこにでもあるんだから気にしないという事なのかもしれませんが
 
一昨日だとおもいますが 宮崎駿氏がi-Padについて話されているのが 表現が過激なので話題になっていたわけですが 基本的にさほど攻撃的な方ではなかったと記憶しております。
おおよそ話されていることは、あまりデジタルデバイスに頼るのではなく 実物を見て 自分の手で触って 感じる事を大事にしようという事を言っているんだと思うのですが これは私感なので間違えているかもしれません。
おなじことで、全てをモニター越しにみるのも問題はあると思いますが 人の目より性能が良くなるという前提であればそれもよいでしょう。
どのみち、コンタクトやメガネに頼らなければいけない人がほとんどなのですから裸眼で見ていることのほうが少ないわけですから。
ただ、その先に前述のような広告などがあったとすると・・・・・
街を車で走る(実現化するころには運転する必要はないかも?)時に ナビゲーション機能をヘッドマウントに表示していると その視界に広告が。
実物の広告よりもコストが安いので 実際の街からは看板がなくなってしまうでしょう。
特に視界の邪魔にならない場所にはべたべたと広告が貼り付けられることとなるでしょう。
具体的に言うと空とか。
 
芝生の上に寝転がって 季節の良いころなら空を見て 風の流れが見えるように浸ったり
夜なら 星空に降ってこないかを想像したりと 見ているだけで考えさせられる風景があります。
空を見上げたら、大手の広告がてかてかと光っていたら・・・きっとそんな気分にはならないでしょう。
現在でも WEBのフレームの外などに広告が入っていて サブリミナルとまでは言いませんが コンビニで見たときになんだか覚えていて 知らない間に広告をしていたものを買うような効果があることが知られています。
それだって見てないつもりでも 覚えているのです。当然、頭の中で気になっているのです。
せっかく自然の中に出ても、道を案内してもらったり 情報を得るために使った機器によって
本来、自然界の素晴らしさに比べて人が注意を引くように最適化された広告に目が行ってしまうのも仕方のないところ。
まるでなにもが見えていないという事になってしまう、もしくはそこから得る感動などをスポイルされているとしたら 必ずしも良いことばかりではと思ってしまうわけです。
そのうち、食べ物のように刺激の強い味でないとおいしく感じられなくなり 魚のお刺身なんて味が分からないという人が多くになったように 自然の景色に感動できない人だけになるのかもしれませんね

written by HatenaSync