日頃のメンテナンスが大切です

先日、といっても春の話ですが、車検でバッテリーの能力が下がっていることが報告されていた私の車ですが、バッテリーの特性上 冬に比べて化学反応があったかいおかげで促進される夏は超えるだろうと安易に踏んでいたわけですが、昨日 とうとう力尽きました。
 
近くの郵便局は警察署の斜め前。
郵便物の不在票が入っていたので引き取りに出かけてのこと。
路側に停めていつものつもりで1分ぐらいで引き取って帰ろうと思っていたわけですが、窓口で間違いに気が付く。
お財布を忘れてきたので、免許書がなく荷物の引き取りができなかったわけです。
あれこれ車の中を探しても もちろん身分証明になるような書類もないので しょうがないから取りに帰ろうとすると・・・・
ぶるる・・・・っとセルモーターの弱弱しい音。
「ありゃ!」と思った時は時すでに遅しなのですが
とりあえずの対策として、室内灯をはじめシガーライターに刺さっている機器などすべての電源コードを抜いて電気を切る。
そしてしばらく置いてから もう一度セルをまわす。
今度は「ぶるぅ・・・・・」と一回転もできない音。
やってもーたー と思った時にはつねに遅いわけです。
 
ここで困るのは、お財布と免許書を持っていないこと。
持っていれば 斜め前の警察署に行って ジャンプケーブルでとりあえずエンジンかけさしてくださいと 頼めば何とかなるかもしれないものの
免許書もってませんでは 下手をすると不携帯で捕まってしまいます。
お財布もないので、何らかの手を打とうにも・・・・なわけです。
第一ステップとして、申し訳ないものの奥さんに免許書入りの財布を持ってきてもらうことに。
お財布さえあれば前述の方法でとりあえず切り抜けられる。
徒歩で約20分の距離を歩いてもらうのは恐縮ながらお願いしたわけです。
 
とりあえずできることをと、1Boxの私の車の助手席の椅子を跳ね上げてエンジンルームにアクセスする。
バッテリーの型番を確認して ふと気が付く。
そういえば「ディスカウントショップ ジャパン」でバッテリーが売ってたよね・・・って
急いで SC-01Bの検索で「ディスカウントショップ ジャパン」と検索して 店舗検索。
最も近い店舗の電話番号にカーソルを合わせて センターボタンを押すと
「電話をかけますか?」と画面で確認が入る。
もちろん、「OK」と押して、電話をかけるわけです。
「ばってりーありますか?」と聞いてみると 確認しますと1分ぐらい後に
「取り扱いあります」とお返事。うまく伝わってないのか 言葉づかいなのか店にあるのかどうかが解らない。
念のため、「店頭に在庫ございますか?」と聞き返す。
ちょっとムッとした風に
「1台だけですが ございます」と返事された。
自分の発言の曖昧さには気が付かないようです。
それでもこちらも困っているので「取りに行きますのでよろしくお願いします。 23時までですよね」と確認
「よろしくお願いします」と電話を切られてしまいました。
 
予定変更!!
奥さんに再度電話
「悪いんだけどメモできる?? *****の型番のバッテリーをジャパンまでTaxiでいって買ってきてこっちに来てくれない?」
状況が分かっていないだろうから よくは分かってもらえなかったと思いますが とりあえず解ったと了解いただきました。
 
明かりのもとには蝉が力尽きて落ちてきて、コンクリートの上で身をよじりながら
「じーじー」泣いていた。
恐らくかわいそうだけど もう助けても飛び上がる力もないだろう。
と、黙とうしていると、黒い影が目の前を横切る。
地面すれすれを まるでリニアモーターカーのように浮上して動いているのかと思わせるような 獲物を捕らえるときの獣の動き。
本当に上体が上下しない とびかかる動き。
正体は猫で、咥えて 自動販売機の明かりの当たらない駐車場の影まで運んでゆく。
目では追えてなかったのですが、蝉の無く声が移動することで位置が特定できる。
息をのんでみていたので のどが渇いてきたので 明かりを借りている義理もあるので ペットボトルのお茶を一本。
一息で、半分まで飲んで、作業に入る。
レンチでねじを緩めて、バッテリーを支えているフレームを外して 電極も外せるように緩める。
走行しているうちに 近くにTaxiが止まった。
  
「ごめんね」と迎えに行ったのは バッテリーは非常に重く 運べないだろうと思ったから。
頼んでからちょっとしまったと思ってしまったのは内緒な話。
ようやくこれでパーツがそろった。
説明書を見ながら(すでにしばらくやっていないので アース側と電極側の外す順番を忘れた)電極をはずす。
心配なのはカーナビとかの機器のリセットがかかってしまうこと。
カーステレオはさすがにダメだとあきらめているけど、GPSの誤差補正などの作業は正直方法も忘れたので勘弁してほしい。
たしか、5分ぐらいしか猶予がなかったはず・・・・と焦る。
 
自販機の明かりは虫が寄り付くほど明るいのですが、それでもエンジンルームの中を照らすには暗いし方向も悪い。
手元にはまったく光が入らないし、特にバッテリ-トレイの底にはまったく光が入らないので手探りでねじ穴を探すのと、ギリギリの長さの電線の取り回しに焦る。
バッテリーを置いてからだと電線が動かせないし、手は二本しかないから電線を二本抑えながら バッテリーが入れられない。
電極をプライヤーの柄にひっかけて 内装の隙間に差し込んで 電線を固定しながらバッテリーを滑り込ませる。
バッテリーを固定しているのは傘の柄のようになった針金で、バッテリートレイの穴にその先っぽの曲がったところをひっかけてねじで引っ張るのだが、真っ暗でひっかけるところが分からない。
むき出しのエンジンの隣がバッテリーなので手を突っ込むとエンジンの熱を遮る遮熱版の鉄板に肘が触れて 遮熱版と言ってもただの鉄板だから素手に触れると熱いと
それでも手をいきなりひっこめるとどこに触れるかわからない、エンジン本体に触れると火傷は必須!!
奥様が「猫が マクドナルドの袋を・・・」と話しかけてくださるが 申し訳ないが そちらに答える余裕が頭にはなかったのです。
 
ようやく交換が終わったのは 止まってから約一時間後。
エンジンをかけて、取り付けの間違いがないことを確認して ねじの締め直しを行う。
バッテリーを揺らして 取り付けのがたを確認してようやく作業終了。
シートをかぶせて。工具を直して 恭しく 「奥様どうぞ」とエアコンの効き始めの助手席に座ってもらうわけです。
お財布も免許証もあるので そのまま汚い手に恐縮しながら 郵便局の窓口に向かいます。
不在者票の送り主の名前に身に覚えがなかったからあわてて取りに来たわけですが、名前の書き間違いだと解って なーんだという結末に。
ようやくそれで家に帰れることとなりました。
そして、シャワーを浴びて汗と、軽いやけどと(うっすら赤くなった程度 日焼けぐらい)手についた油を洗い流してようやく就寝につくわけです。
 
いろいろあって大変だったと思う反面、もしここで止まらなければ明日の朝止まってただろうと。
そうした場合 もちろんジャパンも開いてないので 手も足も出なくなる。
コンセントから取る充電器もあるのですが、それでもこの状態ならエンジンをかけるまでにゆうに30分は動けなくて間違いなく遅刻していたでしょう。
このタイミングで気が付いたから うまくリカバリーもできたわけです。
純正なら2.5万円オーバーのバッテリーも、ジャパンなので1.1万円程度。
なまじガススタンドなどで気が付くより結果おーらいだったわけです。
もちろん、それ以前で予防交換が正しいわけで十分に整備不良と言えるわけですが・・・・

written by HatenaSync