久しぶりにネットブックスペックのPCに触った

先日オークションでネットブック相当のスペックの商品を購入した。
残念ながら初期不良で縁が無かったとなるわけですが・・・
 
このPCにつけられているCPUはATOM N455という現行世代に近いATOMの普及型プロセッサーです。
Nから始まる型番からわかるとおり ネットブックで一世を風靡した 回線契約と一緒に買うと0円というPC達の後継となる商品です。
Windows7の豪華にもUltimateが実装されていたのは 海外の機器だったので 日本語化というか日本語仕様に出来るOSとしてのグレード選択だったと思われます。
来た時点でほとんどのメッセージなどが日本語化されており 幾分弄ってあげると起動画面から日本語になるという変更がされるので おそらく設定までしていしまえば使おう方にとっては意識する必要すらないと思われます。
流石にAeroはDirectX9相当のビデオチップなので苦しいと判断したからか 切られているようでした。
画面サイズが相変わらず1024x600というのはいい加減にしてほしいと思う点ではありまして、最近のプログラムのインストールでは 選択ボタンがその下に来ることも少なくなく そのたびに液晶の方向を90度曲げたりして操作する必要があるわけです。
最初から縦しとけばいいようなものですが、横の解像度が1024無いとインストールできないアプリケーションもあったりと それはそれで困りものなのです。
 
昔のN270とかのころと比べてどうなんだろうと思っていじってみると意外に快調な動きをするわけです。
この辺りはSSD搭載機だという事も大きなポイントになっているのだと思いますが・・・
大したことないと言われればそうですが、CPUの速度はWindows エクスペリエンス インデックスでは2.8となっているわけです。
これは Windows7が何とか動きますよというレベルの数値となります。
それでもやっとかと思われるかもしれませんが OSそのものよりもアプリケーションの操作などに対してであれば すべてがWindows7時代のアプリケーションという訳でなく Internet ExprolerやOfficeなどであればどちらかというとHDDの速度の方が遅くなるファクターとなる為 SSDを搭載しているこの端末ではさほど遅い理由にはならないわけです。
モリーもDDR3 2G搭載していますので常時1G近い容量を消費するWindows7 Ultimateにおいてもメモリー不足に泣かされることはなさそうです。
そして グラフィックなのですが Core2Duoの二台目ぐらいの世代のモバイルグラフィックチップと同等のGMA5150と同等のグラフィックなので多少は速くなっているのかYoutubeも480ぐらいなら普通に全画面で再生が出来るわけです。
HDがどうかと言われるとそれはちょっと苦しいのでしょうが それでも何とか再生できるという点は評価できるのだと思ってます。
 
実際のところどうなんだ・・・と言われればまず画面がダメという話にはなるわけですが それを除けば普段VAIO Xを使っていて馴れているからかもしれませんが 意外に良いとは感じています。
例えばSlingBoxでテレビを見たりも何とはなしにやってくれるのは 恐らく疑似マルチコアのハイパースレッディングが働いているからだろうと思われます。
ソフトもマルチコアに向けて最適化が徐々に進んでいることも効果を上げているのではと思われます。
 
ネットブックの失敗は 私はそのパッケージングにあったと思っています。
「わざと」性能を下げた形で出荷したPCなので性能が低いことは当たり前なのです。
それでも、利用する用途を考えて性能を絞っているならともかく 何も考えずに適当に絞ったことにあると思います。
現状のAndroidなどは割り切りがよく、例えばWEBの表示に関してはかなり気を使っていて これまでのモバイルデバイスの中ではi-Phoneと同様意外に標準のブラウザを利用している人が多いわけです。
所が、ネットブックはこれがダメ。
確かにPCと同等のブラウザの利用は可能なのですが 既に小さなOSと化してしまっているほどの巨大なプログラムなわけですから 機能を絞ったPCには苦しかったわけです。
WindowsPhoneにしても ブラウザがIE9相当であると 次世代の端末の性能をうたっていることからも いかにATOMの規制が何も考えていなかったことをよく物語っているわけです。
もしもという事はないのですが あれほどPCが盛り上がる事態も珍しいわけですから あの時点で今使っていても満足できる端末だったとしたら 現状のi-Padのヒットはなかったかもしれないのです。
それだけの台数をみんなが持ったわけです。
IEを使う上でのグラフィックに関しては動画再生支援などの部分で未だダメですが ずいぶんましになっています。
でも、考えてください i-Padだけならともかく 携帯電話型の端末ですらすらすら再生出来ている(ように見えている)どうがが再生もできないPCにそれほどの魅力を感じるかどうかなんて 長い目で見ればわかったはずなのです。
その場の利益にしがみついて 安易な製品開発を繰り返した付けが 「PCはいらない・・・・」とはじまるスマートフォン時代の幕を一気に引っ張ったわけです。
 
Atom N455を搭載したこのPCなのですが(すいません解りにくい書き方で さんさいきなので型番が無いもので・・・)とにかくこのスペックであればまあ、なんとか我慢が出来るレベルなのです。
というか事務仕事なら積極的に使う事も悪くないわけです。
WEBも動画がバリバリでなければ 快適に見れるわけです。
1kgを割る重量でカタログ上は6時間の駆動が出来るという スペックを考えれば 持ちだしたはいいが バッテリーの持ち時間が短すぎて電源の無い所では使えなかった 最初のネットブックとは違い 朝の喫茶店で WEBなんかを見るために机の上においてサラリーマンが佇んでいる姿が見れたかもしれないのです。
もちろん、売れ行きが鈍っていたので もうこの業界も終わりだと最後の回収にかかったというのであれば必然だったのでしょうが
ARMのプロセッサをもう持たないIntelが積極的にやった規制事項なわけですから 自らの首を絞めたようにしか見えないわけです。
長らくっ誓ったブランド力を、粗悪品の乱発で突き崩すという行為をやったわけですから・・・・
最初から、何一つ新しい技術はないのですから このスペックでやっていれば何の問題もなかったわけです。
グラフィックもGMA3150ではなくGMA4000にしても良かったわけですと今でも思います。
携帯端末とは違うんだという画質をちょっと前まで見せつけることが出来たわけです。
今はもうだめだけど・・・・
 
このATOMを触ってみて ちょっとそういう感じがしたわけですが・・・・
しかし、販売店も気の毒です。解ってでしょうが輸入した端末が微妙にダメだったりすると 対応だけで赤字ですもんね
解っているけど その問題を私が黙って泣き寝入りするわけにもいかず・・・
いつも中国ではちゃんと動作まで確認してから買うわけですが 日本で買ったのでという事ですね。




written by HatenaSync