物理的な事を言って申し訳ないが

最近の高性能SmartPhoneがUSBからですとうまく充電できないという話なのですが
 
解りやすい例でTABなどを出してきますと、4000mAを超えるバッテリーで 5時間程度の駆動時間を誇るわけです。
単純に4000mAで4時間なら、1時間当たり1000mAの消費電力なわけです。
USBの給電は、5V500mAが最大と規格で決まっており、最大と書いてある通りこれだけの電流量をPCが流す義務はありません。
なぜなら 例えばMBook等のような2000mAぐらいのバッテリーをもっている(3.7V)で5V500mAを供給し続けると3時間ちょっとでバッテリーが空になってしまうわけです。
本体がそのままなら4時間から5時間持ちますので、本体より激しい消費電力となるわけです。
つまり、そんなに給電したくないので 給電してくれないわけです。
良くある昇圧アダプターは5Vを5.5Vや6Vに上げるアダプターなのですが 基本的に電気の量そのものは変わっていません。電流量を減らして電圧を上げているだけです。
ただ、消費電力の大きな機械が電気を消費し始めると どうしても電圧が低下傾向になります。
電圧低下により、実際の機械に届いている電圧が5Vを割り込んだりするので 充電がされなくなったりするわけです。
昇圧によりその閾値を超えるので、充電が行われる程度の差しかないわけです。
そうだとしても電気の送料は増えていません。安定して少ない電流でも充電されるようになったに過ぎないわけです。
 
4000mAをその電源で充電したとすると 3.7Vのバッテリーを5Vで充電してロスの大きさを考えたら電流容量を同じと仮定すると
8時間の充電時間がかかるわけです。
これもPCによって異なっていて、USB端子の出力が規定より大きければそれより速いこともあるでしょうし、デスクトップのPCでは700〜800mAであることも少なくありません。
これはPCによって異なる値で 必ずしもケーブルや端末のせいだけで決まるわけではありません。
バッテリーの残量によって充電できる場合と出来ない場合などもあり得ます。
 
私を含め多くの方が 自分の端末、自分のPCで充電に関することを試していたりしますが 当然PCが異なればバッテリーの容量(これは劣化によるものも含むので 例えば古いW-Zero3の充電がされない等も含みます)も異なるので 100%の結果とはなりません。
また、PCの型番を言われても そのPCが実は〜mAの給電をしていますなんてことを誰も教えてはくれないので(規格内と言われる程度です)解りません。
Let's Noteなどでは 比較的低めに設定されているようで 規定以上の電流量を消費できる機器を接続するだけで 給電が止まってしまったりすることもあるわけです。
別胃に怒っているわけでは無く、これが物理的な限界であり現実なのです。
 
必ず、USB端子のすべてが同じ電流量を供給できるなんて言うのは幻想ですし そんなことはありません。
ましてや SmartPhoneは年々充電電池の容量が上がっており、充電を急速に行わないと賄いきれなくなっているわけです。
その為に一気に大量の電流量を消費する回路が組み込まれています。
良くできているものはデータ線が繋がった時にスロー充電モードに落ちて充電されたりするわけですが そうでないものはその回路そのものが起動しないなどもあります。
ましてやTabletなどのバッテリーサイズは電圧こそ違えどPCと同じサイズの物が付いています。
Galaxy TABが4000mAでMBookが2300mAなのは前述通り、TabletのPC充電はPCにも負担がかかりますし 少なくとも小型ノートPCと同じだけの電源アダプターを必要とするのです。
それを、それと変わらないバッテリーの付いたPCで給電仕様という訳ですから辛いわけです。
と、いう訳で USBからの充電に幻想を持たないでください。
充電のためにはアダプターを持つようにしてください。
USBから充電できることと、PCから充電できるという事は同じように聞こえますが 区分けして考えてください。
 
申し訳ありませんが そのあたりでよろしくお願いします。
勿論、販売店に文句を言われても同じことなので
あなたのPCがおかしいわけでもありませんし、買ったケーブルがおかしいわけでもありません。
充電できないものは充電できないのです。
written by HatenaSync