FujiFilm F600EXRを かなり本気でつかった

すでに、前回レビューを書いてから 20日たつ。
前回は、このカメラを持って空港近くのショッピングモールからの撮影をした。
超望遠の威力を見ていただけたと思う。
それだけで凄いと思えるものなのですが・・・・
 
先日仕事で 台湾・香港と回ってきたのですが 残念なことにどちらも大雨でした。
バケツをひっくり返すほどの・・・・という表現が正しい雨でした。
さすがに、いかな私でも お借りしているカメラを撮影の為とは言え 雨の降っている中に持ち出すこともできず
3台のカメラを持って行っていて、荷物を入れ替え入れ替え使うのはかなり骨と肩にずしっと来たりしたわけです。
ゆえに本当に数枚しか写真が撮れていないわけですが 見ていただきたいのは夜景です。(というか夜景以外撮れていない)
 
昔ながらの銀板カメラを持って ISO400のフィルムを入れて夜に備えたとして
露光の正しさを考えながら撮影したとするとなのですが・・・・その苦労は言い尽くせないものが実はあります。
まずは写真を見てください。

上のSamusungの看板までくっきりと映っていると思います。
ISO800 シャッター速度は1/75行という 普通に言えば室内の撮影をフラッシュをたいて撮るのと同じシャッター速度です。
看板毎に明るさが違い ましてや自分で発光する看板の明るさなどは 判ろうはずもないのです。
同じような場所でも向きを変えると

よく見ていただくとわかるのですが この写真では左上のランプは看板を照らすランプなので 下から見上げると眩しいランプが うまく処理されています。
でも、これらはすべてEXRオートで私は まったく設定に手を入れていません。
 
もう一枚、参考になる作例を
旺角 Computer Centerという 電脳ビルの看板なのですが

マガジンスタンドのパラソルが 18禁のマークが洒落なわけですが(笑
広げられている雑誌の明るさと 看板のパステルな発光の対比、そして その背後光のない場所の描写などうまく処理されています。
まるで昼間のように撮影しているように見えますが やはり周りは暗く 目の前を人が通ると

人など簡単に流れてしまうわけです。
 
じゃあ本当に暗いところ といっても真っ暗ではなく 看板が一つしかないようなところでは

拡大するとさすがにあれの目立つ ISO1250で シャッター速度は 1/30というかなりタイトの状況ですが 旅行のスナップ写真としては十分なクオリティだと思います。
ここは、私の立っているところで 足元はお金を落としたら探すのに苦労するレベルの暗さだったのです。
露店もジューススタンドも 普通に目で見た風景を捉えています


過去にはこれほどSnapに向いたカメラは使ったことが私はなかったわけです。

Snapとして考えるなら たとえば記録用に撮ったこんな写真

同じく旺角の MTRの出口の標識です。
もっと密度の高い文字が書かれたものがあればよかったのですが・・・・
それでも細かい字まで詳細に見えているというのがわかると思います。
私は、展示会などに行ってカタログをもらった時にブースの写真を撮るようにしているのですが その際に一緒に名刺の写真も撮るようにしています。
これで年とともに衰える記憶を補っているわけです。
 
もちろん、欠点もあります。
夜景を撮るのに、こういった風景は良いのですが 中途半端に距離が離れるパターンがよくない。
本当に近い距離なら補助光がでて その明かりを頼りにピントが合うわけですが 周りが暗くて補助光も届かない中途半端な距離になると 途端にフォーカスが暴れ始めます。
最初は手振れを気をつけねばと 頑張っていたのですがのちに手振れではなく フォーカスアウトだと気が付いたのがこの写真

まあ、まれなパターンですので この辺りは我慢できるレベルかと。
もう一つ、まず一枚目の写真を

ハンチェというお店の焼き肉どんぶりなのですが 見ていただきたいのは中身ではなくそのどんぶりそのものなのです。
では、それを頭に入れていただいた形で二枚目

左下に円形が引っ張られているのがわかりますでしょうか?
やはり これだけの小さなボディにレンズを詰め込みすぎの感じがします。
近いところに発生するレンズ歪みです。
あの小さなレンズで 15倍のズームをかなえているので やはりレンズの解像度がついて行っていない感があります。
空気の層すら見えるほどのズームですから きわめてシャープなピントは期待していませんが それにしても最大ズームでの画面のぬるさは気になるところです。

それ以外に ちょっと気になったのは、おそらくお借りした個体の固有の問題だとは思うのですが 引いた写真には最初からなのですが左上下にレンズの丸い影が出ています。
おそらく、レンズの位置がずれているのだと思われますが これは私のF550EXRでは発生しないので 何らかの衝撃などでひずんだものと思われます。
モニター機のトラブルではないかと思われます。
 
借りておいて悪い点までしっかり書いてしまうのは 商用レビューでないという事で お許しを。
 
最後に、この写真 もちろんトリミングを行っているわけですが 特に修正入れていないものです。

それでも、三脚も何も使わずに この写真が撮れるわけです。
価格的にも 少し下がってきて 高級コンパクトデジタルカメラというには安い部類です。
なんでも一台でカバーすること、携帯電話では取れない写真を撮りたい、なんて人には是非お勧めしたい。
そして、型遅れは言え私も持っているカメラなわけです。



このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


written by HatenaSync