Desire Zを入手した

あちこちにあれこれ声をかけていて、それが一気に来るとこの始末である。
実のところちゃんとレビューする時間すらない始末である。
内容が薄いのは察していただきたい。

DesireZは一連のHTCのAndroid旗艦機のシリーズで 第一世代を支えたシリーズです。
性格上 世界中のキャリアの要求に答える端末作りを行っているHTCなので 同一名称だけではラインナップを構成しきれず、またキャリアに合わせた名称をつけることからも 今となってはラインナップネームとは呼べないものではある。
しかし 当時の旗艦機であることは確かである。
当時と歴史を振り替えるような言い方をするのだが わずか一年に至るかどうか前の話だと言うことは いかにこの期間の進歩が早かったかを物語っている。
そんな端末のひとつなのである。

ソフトバンクから発売されている、Desireの後継機種として登場したのは 以前にもこの日記に書いている DesireHDと兄弟機として登場する DesireZである。
ハイパフォーマンスで シングルコア機時代のトップを走った HDに対して キーボード付きはのスライド機として登場した この端末はハードウエアレイアウトの関係(要は機構を複雑にしたのでバッテリーの場所がなく 小型化した)で バッテリーは1300mAと少し小さなサイズに制限され それ故に クロックをCPUが本来持っている性能上限の1Gまで上げることはせずに 800Mに落としてコントロールしている。
ただ CPUそのものは第二世代のスナップドラゴンが搭載されているので 第一世代の1Gクラスと比較しても遅く感じることはない。
上限を800Mに押さえて 低いクロックからの可変周波数の採用で バッテリーの持ち時間に関しては十分と言える。
ただ、最近のプログラムにはゲーム動画含め ヶなりのパフォーマンスを一気に消費するものも少なく無いことからも 使えば減るレベルで、尚且つ どうも液晶画面での消費が大きい傾向があるようで 輝度調節は効果があるタイプだ。

実際に使ってどうだと言うと やはりハードウエア キーのことが中心になる。
他は非常に安定していて 書くほどのこともないと印象だからである。
キーは それ以前の WindosMobile端末で熟成されたそれそのものである。
最後のWindowsMobileとも言える PROモデルも持っているがそれと同等で本体をかなり薄くしたにも関わらず 押した感触を感じられるもので好感が持てる。
Zの名前の由来になったZ軸スライドの効果で ガイドレールが無いので ホールドする指に当たる部分がない。
薄くなった効果以上に スライドした後液晶画面裏側のレールは 指に触って気持ち悪いものだ。どうしてもグリスの様なものがあるからだと思うが・・・
その辺りはうまく処理されている。
OpenWnn フリック版を入れて使っているが 満足のいく入力が出来ている。
どれぐらい実用的かと言うと この日記そのものがDesireZで書かれていることからも そこそこの量の文章の入力には十分耐えれるものであることは解るだろう。
この評価が 発表当時のレビューと異なるものだと思われるかも知れないが 実はどちらも正しいのである。
登場当時 キーボードを備えたAndroid機が他にないこともあり プログラム側の対応にどうして良いか解らない部分もあり それが徐々に対応されての結果だと思っていただきたい。
そういう意味では プログラム開発者の力は素晴らしく 同時にハードウエアそのものの評価も 時と共に変化するものだと思っていただきたい。
また、それこそがSmartPhoneの魅力の一つでもある。

じゃあ でもないが 欠点も当たり前だがある。
このキーでのそれは やはり迷走感である。
両サイドにShiftとFnを配した機種は恐らく他に無いものだと思う。
それに加えること ユーザー登録可能なキーが二つ・・・
明らかに迷った結果であろう。
今発売中の機種にも こういったものはない。
ただ 使いようによっては便利かもしれない。
ただ 電話として考えるなら 数字キーの実用性を考えた工夫は必要だったと思う。
面白い限りである。

実際のところ今のレベルでも過不足ない端末だと十分言える。
もちろんOSがアップグレードされて 現在の2.3になっていることから考えてもである。
作りの良さは 今のAndroid端末にはないしっかりしたもので、ポインティングデバイスが付いているのも好感が持てる。
香港でもかなり安くで 二手機が手に入るので欲しかったわけであるが、今更ながら入手してよかったと思えるレベルのものであることは 是非書いておきたいものである。