HHKB Professional Type-Sが来た

HHKB というキーボードをご存じだろうか?
Happy Hacking Keyboardという名前のキーボードなのですが 知っている方はこれもかなりマニアな方でしょう(笑
ATキーボードと呼ばれたIBM ATのキーボードは101型と呼ばれていたわけですが 当然このキーボードはIBMのPCなわけですから 作っているメーカーはともかくIBM製のキーボードなわけです。
キーボードでいらっとした事務員が 上司を殴るという映画の一シーンにもあったように非常に丈夫な構造となっています。
もちろん、日本語の刻印もないですし 半角・全角のキーもないわけです。
今でいうところの Winキーも無いわけです。
現在でもTinkPadの愛用者がたくさんいるわけですが その愛用の理由の一つに丈夫で打ちやすいキーというのもあるわけです。
 
じゃあ、それでいいじゃないかという風になるわけですが 実際のところちょっと困ってしまうこともあるわけです。
ATなんて書き方をしてあるのがそれで、その後「互換機」と呼ばれる機種が台頭してゆくわけです。
最も早く名前を打ったのはCOMPACでそれ以外にもびっくりするぐらいの数の会社が 互換機を作ったわけです。
それも、本家は互換性などのサポートの面からも 製品のラインの問題からも年に1〜2度の製品更新が精いっぱいだったのに対して どこかのメーカーは毎週新製品を出し 出るたびに新しい機能 高速化がなされてゆくわけです。
そして 付加機能の少ないメーカーは価格面で対抗してゆきます。
その価格競争の中で最も早くコストダウンがなされていったパーツの一つがキーボードで(OSがキャラクターインターフェースなので未だマウスがない)その当時主流だったキーボードはキー一つ一つにメカニカルスイッチと呼ばれる 簡単に言うと部屋の電気をつけるスイッチのように物理的に動くことで 電気の流れる金属の接触面を押し付けて電気を流す仕組みのスイッチが入っていました。
そんなこともあり、キーが一つ壊れたら スイッチユニットごと交換するというような修理が可能だったわけです。
当時のコンピューターの入力時の 効果音は「かちかち」という音だったのはそのせいです。
スイッチの入る音がキーの打刻音となったわけです。
ところが一つ1個ずつ作る部品の組み合わせでは量産効果を得ることもできず、また価格的にもどうしてもスイッチの数X101個+アルファとなるので スイッチが1個100円としても1万円以上という価格が最低限かかるとなってしまうわけです。当時はそれぐらいのものだったので 修理も当たり前だったわけです。
 
じゃあ、それを打開する方法を考えた人がいて フィルムに電極を印刷しておいてその上に導電体のでできたゴム系の樹脂を載せて その上にキーを置いて上から押すと圧力がかかってゴムが電極に押し付けられて電気が流れるという仕組みのものです。
印刷ですし 部品点数が一気に少なくなったので 一気にキーボードの価格は6000円程度まで下げることができるようになって みんなそのタイプのキーボードを採用するようになりました。
それでも、最初のころは元々のキーボードそっくりのという点を追求したものが多く そのタイプでもかなり良いものもあったわけですが気が付いたら もっと安くを追求する圧力により 今や秋葉原店頭では安いものだと キーボード、マウス、スピーカーセットで1280円とかで売られる部品となってしまったわけです。
それに対して 当時のATキーボードの価格でネットブックが買えるレベルなので 価格的には凄い進歩を得た商品なわけです。
 
じゃあ、コンピューターにかかわる人 事務作業をする人にとってのキーボードなのですがボールペンなどと同じ事務用品で 一日中会社にいる間中操作しているようなものなわけですが、それが1000円しないようなコストダウンが図られているわけですから 程度としてあまり良くないものもたくさん混じっているわけです。
安けりゃいいじゃんと言いながら さすがに100円ショップで10本100円のボールペンを事務仕事にあまり使わないのは さすがにレベルの低すぎるのは長時間の業務には・・・という事があるからです。
字を書いている最中に 本体が弱いので撓ってしまうようなボールペンで文字を書くと気を使って疲れるわけですから 同じことなのです。
ところがキーボードとなると コンピューターの一部という感覚なのか 標準についているものをそのまま使うという事が少なくないわけです。
それでも、昔からコンピューターに携わっている人などは 昔からのキーボードをそのまま使い続けたりしているわけで 私も5年ぐらい前まではAcerの初期の101キーを愛用していたのですからその範疇です。
さすがにリモートコンソールで作業が増えてくると 標準のキーを106日本語キーを使わざる得なくて 壊れたこともありマイクロソフトのエルゴキー等を色々と試しているわけです。
タッチ的にはFILCOのハードウエアスイッチキーボードが気に入っているわけですが キーレイアウトが何で独自なんだ・・・なんて 細かいことを言ったりするのは触っている時間がいかに長いかを物語っているわけです。
 
じゃあ、10本100円のボールペンでは満足できないという人にとって どのキーを変えバインダとなるわけですが 前述通りちゃんとした昔ながらの作り方をすれば 3万円ぐらいの実売価になってしまうこともあり どこもやらなくなって だんだんキーボード的には暗黒時代を迎えてゆくわけですが 約15年前にそれを憂いていたメーカーがあったのです。
それがPFUというメーカーで Happy Hacking Keydboardという名前で発売したのです。
PDAクレイドルキットに付属するキーボードとしても有名だったので PAlmなどを使っていた人などにはなんとなく名前を聞いたことがあるというレベルの話でしょう。
 
今回、なぜその中でも高いProfesional キーボードなのかというと(前置きいつも通り長いな)15周年を記念したイベントがあったからなのです。

大きな段ボール箱を開けるとこんな感じで、詳しく見てみると

これを見たときは 嬉しくて思わず 部屋の中でたき火をたいて その火の周りを踊りながら回ろうかと思ったほどです。
やはりこの価格のキーボードにはなかなか手が出ないのです。


白モデルの Type-Sと呼ばれる省スペースモデルです。


キーはこんな感じで ファンクションキーもFnを押しながらでないと選択できないわけです。
日本語入力にどうだという向きもあるわけですが それよりも今回はコンパクトでと選んだのが当選の理由だったかもしれません。
 
じゃあ、使ってみてですが 実は音の余りでないモデルなのです。
ゆえに派手さはないのですが 明らかに他とは違う重量。
そして キーそのものが他とは違う厚みを持っているのか 押したときの安心感というか 押そうとするときのひずみ感が少ない。
もちろん、キーを持って左右に振ってみても かなりほかのキーに比べてしっかりしている。
それゆえに 気の真ん中のほうを大きめにラウンドしたキートップがかなえられているのだと思います。
指をキーの上に置いていると安心するという感じのなのです。
DIPスイッチで MACとかWindows用とか キーの一部を入れ替えるための設定があります。

何よりも この辺りはチューニングの世界でしょうが 押したときにキーの入力が何時されたか判るかのような 微妙の押され感などは もう 嬉しくなってしまいます。
セカンドマシンはどちらかというと 動画再生専用なのでコンパクトなほうが・・・・なんて思ってましたが このキーはそんな用途じゃない。
メインマシンに付けて 今もそうですが この用途が向いているなんて 一人あれこれと付け替えてほくそえんだりしているわけですが・・・・
 
まあ、文章が文章にならないぐらい気持ち良くてうれしいわけです。
そう、きっちり書いてなかったのですが 15周年記念のプレゼント企画に当選したわけです。
天にも昇るな今日一日で 何やかや言いながらPCでなんか書いているという・・・・ そんな状況です。
もし、誤字脱字が減ったら(家からの書き込みに限る)このキーボードのおかげという事で・・・・


written by HatenaSync