Bluetooth4.0って実はすごいんだけどね・・・・

Bluetoothのハイスピード版である3.0に対して 省電力型の4・0がリリースされている。
この省電力型の4.0に関しては CASIOのGショックに搭載されたものが出るという事で大いに話題になったわけです。
実際、腕時計がBluetoothの端末になっているものは Sony (エリクソンだよ)から出ている 腕時計、Live View等が有名です。
それ以外にもサードパーティー製の電話の着信で鳴動するものなどがあります。
どの商品にも共通する 仕様なのですが 毎日充電という感じなのです。
特にLive Viewは情報端末として使うと メールが来るたびや何かあるたびに通信を行うので結構激しくバッテリーが減ってしまうわけです。
 
ふと、我に返って貰うと解るのですが 腕時計ってどんな電池で動いているか知っていますか?
おそらく そういえばと大よその人は頭の中にイメージする事も出来ないと思います。
何故なら、一般の腕時計が太陽電池で動くものもありますが 殆ど乾電池で動いています。
それも充電式などでは無く使いきりタイプのバッテリーという事になっています。
じゃあ、その電池を変える時に見れるじゃないかと言われそうですが 大体新品の電池であれば5年ぐらいは動いてしまうわけです。
同じ時計を5年と考えてもらうと解りますが そんなにしないわけです。
したとしても 時計屋さんに行って交換してくださいと言うと まあ小一時間で撮りに来てくださいと言われるので見ることが無い訳です。
それに対して 毎日充電となると好き物ならともかく 一般性という意味ではちょっと辛いかもしれない と思うわけです。
 
所が、このBluetooth4.0というのはちょっと違う訳で 消費電力が極端に少ないので 充電式でない電池でも十分運用できそうなレベルまで絞られているわけです。
何のためにこんなのをと言われそうですが 例えばホルター心電図ってご存知でしょうか?
心電図を取るとなると ベッドに寝てたこつぼみたいなのをきゅっとくっつけてとなる訳ですが 何かのアクションが無いとおかしい変化が見られない等の場合用に 一日中つけっぱなしで変化を記録するタイプの心電図もあるわけです。
もし、Bluetooth4.0が人体に影響を与えず使えると解れば これをBluetoothに置き換えると凄い事になる訳です。
何が凄いかというと、現在データを取っている機械をSmartphoneに置き換えたと考えてください。
なにかおかしくなったときの条件を決めておけばおかしくなった途端そのデータを離れた場所に警告として表示する事も出来るわけです。
勿論、いまは24時間程度ですが 毎日定刻に送る等の 事で1日を超えるものも送ることが出来るようになる訳です。
もっと言えば車に取り付けて 位置情報を確認するとかも何日も持ったりするようなものが出来る可能性があるわけです。
これは凄いな・・・・という技術で 医療なんかの現場でも期待されているものなのです。
 
でも、それはともかく 私たちが使う物として見てもちょっと楽しいのは
例えばBluetoothキーボードなんかを想像してください。
電卓程度の消費電力で済みそうな感じなので、電卓と同じだと仮定すると 本体に1cm×4〜5cmぐらいの太陽電池を付ければ 充電の必要のないBluetoothキーボードとなるかもしれないわけです。
じゃあ、今までのイメージからは大きく変わってしまいます。
昔、SmartPhoneが登場したころにはあったのですが 本体を収納するBook型ケースの片側にキーボードの付いたものがあったわけですが 今の技術であれば1mm程度厚の超薄型のキーボードも出来るので ケースの片面がキーボードという物も成立するわけです。
バッテリーはというと これぐらいの消費電力であればそれこそ太陽電池でもなんでもできるわけです。
カード型電卓のようなものでOKなわけです。
だんだん、キーボード付の端末というのが減ってきて こういう形でどのタイプのSmartPhoneにもつけられるキーボードとなることも可能なわけです。
 
Bluetooth3.0もBT PANというBluetooth上にネットワークを載せるという形で現在のWifiルーターのように使ったとしても電力消費量は1/10ぐらいに落ちるはずですし ネットワークスタンバイの状態をサポートするので 使う時だけ動き出すというようなやり方もできるわけです。
そうすれば 今の実働時間は3割はゆうに伸びることとなるでしょう。
 
Bluetoothの技術は非常に人に近い所にあり 汎用性のある規格なのですがいかんせん、花が無いというか 地味だというか・・・・・
スペックだけで見ると Wifi等に比べて転送レートなどが遅いなと思うわけですが モバイルWifiルーターに100Mを超える速度があったとしても 100Mで送受信できる回線が無いので 54Mの802.11gであっても速度の低下は無い訳です。
にも拘らず レビューを見ても11nで無いのは大きなマイナスポイントだなんて書いてあるのですが これの効果があるのはこのルーターに二台PCを繋いでデータを交換するときなどで 普通屋外ですることの無い様な作業にしか効果の無い事を マイナスポイントだと上げているような評価が普通なので Bluetoothに目がいかないのも当たり前という所でしょうか・・・・
 
新しい規格が出ても だからどうだという程度の事なのですが 
一度その規格をひも解いてみると垣間見える未来は思った以上に開けていたりするわけですが・・・
私のひそかな楽しみだけで終わるのはもったいないかなと・・・・
written by HatenaSync