「率」では何もわからない時代が・・・・

TVが娯楽の中心と迷わず言い切れた70年代から80年代は非常にわかりやすい時代だったわけです。
視聴率という数字が まるで国民全員の見ている番組を示すものの象徴として有効だったわけで 実際紅白歌合戦というのは ほぼ国民の半分が見たという番組だったわけです。
所がいまは事情が違うという事にみんなが気が付き始めたわけです。
 
CDからオンライン販売に市場が移行していると言われていますが テレビやラジオの宣伝では 「オリコン一位」とかがうたわれるわけです。
じゃあ一位ってどれぐらいすごいんだという事を考えると、数千枚で10位以内になるのが現状にまでなってきつつあるわけです。
これが凄いかどうかなのですが、例えば1000枚とすると 販売価格で1枚1000円としても100万円で 簡単に言うと1000万円ぐらいお金を持つとオリコン〜位に自分で買い占めれば簡単に上がることが出来るわけです。
勿論、レコードの販売枚数だけで 有線の再生数などは全くダメなのですが・・・・・
じゃあ誰でも・・・と言いたいわけですが その権威そのものに疑問があって 昔ならオリコン1位になった歌手と言えば国民歌手だったわけですが お金で買えるレベルに落ちたところで既に 一位になったから一生その権威で食べていけるほどの物でも無い訳です。
つまり、それで夢を買ったとしても それを償却するほど儲けるのは難しいという訳です。
テレビドラマのヒットなども、正直制作に〜億円も掛けたものもあるわけですが そのお金の一部をこういった形でテーマ曲のヒットを演出する方に回して 曲を上げてその歌手を番組に出すことで ドラマそのものの出来では無く 集客するという手法もあるそうですから。
勿論、これは客側にも問題があって自分で選ばないから 人の選んだものを良い物だと思い込みそちらに行ってしまうわけですから 言いように利用されてしまうわけです。
 
TVの場合、視聴率というのはビデオリサーチという会社がランダムに選んだ機器を取り付け その家で見ているテレビをモニターしているわけですが あくまでも率なのです。
つまり テレビを見ている人が1億人いるなら 視聴率10%で1000万人となる訳です。
所が、今のように1000万人いるかな?というお昼のテレビでは 例え50%を取ったところで500万人なわけです。
視聴率二ケタの番組は殆どないという状況ではその人数は言うもがなです。
この視聴率の低下の原因は チャンネル数の増加も大きな影響を与えています。
CSなどで スポーツ専門や映画専門等とチャンネル数を増やせば 当然1チャンネル当たりの視聴率が下がるわけです。
例え人気の無い局だとしても一人も見ていないようなものであれば無くなっているはずなので・・・・
じゃあ、それらの番組で何をやっているんだというと 実は自分たちで番組を作ったりする局は少なく 音楽やスポーツを除けばほとんどがジャンルを絞った再放送曲ばかりなわけです。もう一つ要素があるとすれば テレビショッピングという物なのです。
 
昔の番組の再放送なのですが、確かに見損ねた番組もあるのでしょうが 実は見たことのある番組を見るパターンが多いようで これを進めてゆくならば録画とかの作業すらいらなくなるわけです。
そういった番組に人気が集まっていることが問題で 生で放送されている番組の質が下がったとか言って そういう番組ばかり見ているというのは昔を懐かしむ老人のようなもので 新しい物を受け入れる体制が出来なくなっているのです。
ですが、何も見ている訳では無く ただかけているという人も増えているそうです。
これは ふと気になった時に自分の知っている番組であれば前後が解っていて このシーンなんだと思い付きで見るだけの話で何かをしたいわけでも無い訳です。知らない番組だと 見た瞬間に気になるキーワードでも出てきたときには そちらに意識が奪われてしまうからです。
じゃあ、見るなと言われそうですが まあ祖尚足りは私もそうですが 音楽がかかっているようなもので無いとさびしいからなのです。
 
なまの若しくは初放送の番組というのは非常に良い物で、これらはやる時間やチャンネルをチェックしてまで見る番組となる訳ですが、再放送中心のCSチャンネルというのは実は困った問題を抱えています。
同じ放送形態なら自分の見たい時間に見たい番組を見ることが出来るオンデマンド型の放送に比べて 利点が少ないわけです。
独自の視点で選んだ、いわゆるCDなどでいうところのコンピュレーションアルバムのようなもので 誰かの視点で好きな物を並べたわけで 自分の好きな番組に近しい番組が続くので知らない再放送の番組に出会えるチャンスはあるわけですが それが必要のない人たちにとっては邪魔でしかないわけです。
ネットで配信される番組が自分の好きな時間に好きなように見れる物にそのうち変わられてしまうだろうと思うわけです。
 
視聴率では無く 支持率の低下を最近はスポンサーも気にしており それを打破するために より過激でセンセーショナルな番組を乱発しよとして 実際の世界ではそんなに刺激的な事は毎日起きないので やらせだったりが話題に上がることが増えてしまうわけです。
実は基本というのは大事で 誠実にコツコツ積み上げてゆくような番組作りが・・・なんていうことを怠ったのは事実ですが 見る側が めんどくさがってすぐに経過を飛ばして結論を求めすぎて 数分で結論の出るようなものばかり好むので こうならざる得ないのでしょう。
 
ネットの世界でもステマなどと話題になっていますが 実は安価なバーチャルでぅくトップが世界中にたくさん登場しつつあって これからのネットの評価に関して疑問を投げかける声が出ている訳です。
具体的な例でいうと 例えばニコニコ動画の生放送だとしましょう。
これらは使用者の数がリアルタイムにd得ているわけですが これらが正しいと誰が証明してくれるでしょう。
同じ会社だったり、同じマンションだったりすると基本的に同じIPで繋ぎに来るので それを利用してとある会社に複数台のPCを設置して一斉に視聴を書けると100や200ぐらいすぐにねつ造できるわけです。
これらをグローバルのIPの数で規制したりすることはできるわけですが、実はバーチャルディスクトップの発展はそれに対しても困ったことを起こすわけです。
あちこちの業者に 突き1000円ぐらいでバーチャルクライアントを借りて 専用のクライアントを入れて一斉に視聴を書ければあちこちの地域から注目を浴びている番組が出来上がるわけです。
ユーザーもメールの数だけ作りたい放題なので やろうと思えば色々と出来てしまうわけです。
地域的な視聴率の調整も可能なわけです。
もっと言えば、ゲストの登場に合わせて視聴率を調整するなども可能で この場合公開されているので 一般の視聴者にも変化は一目瞭然なわけです。
 
マスの大きさの変化で率は同じでも量が変わる。これは普通に言われることですが マスそのものが小さくなる事でその率すら信用できなくなりつつあるという状況はあまり語られないわけです。
ますます、この傾向が少なくともテレビでは広がり 操作はネットでは簡単に行えるようになってゆくという事にどう対処してゆくか・・・というよりそんな数字を当てにせずに結局自分の選択眼を高める方向で無いと解決しないという事を 誰かが言いだすまでなのですが・・・・
written by HatenaSync