Androidで良く陥る障害

Android端末を使っていて 自宅ではWifiで使っていますというパターン、若しくはPocketWifiなどのモバイルルーターを使っている人で 思ったような結果にならずに悩んでいる人が結構いるようです。
アプリケーションのアップデートが良く止まるとか、思ったほどパケットの節約になっていないとか・・・・
 
Android端末がSmartPhoneと呼ばれているのは その機能の中に電話機能があるからです。
電話機能と言っても 「通話が出来る」だけでなく パケットと呼ばれる方式を使った通信方式でデータ通信が可能で インターネットプロバイダーを通じてインターネットに接続できるというのが大きな特徴となっています。
故に、メールであるとかブラウザであるとかが使えるようになっています。
現状のSmartPhoneは3Gと言われている W-CDMAやCDMA2000と言われる高速通信をサポートしており それなりの速度でモバイルでありながら通信を行う事が出来るわけです。
現在ではWiMaxLTE等その次の世代 4Gや3.9Gと呼ばれる通信方式で 有線接続のADSLなどと同等の速度の物も出てきている訳です。規格数字上では無く、実質的な速度で同等になっているという意味でですが・・・・
ところが昨日も問題になっていましたが ここ数年で100倍を超えるネットワークの利用率となり、携帯電話の通信を司るネットワークそのものがパンクしかけている訳です。
勿論、光ファイバーを施設した 家庭などで使う時にはいくら早くなってもその数倍の実行速度を発揮するワイヤレスLANを使う為に搭載はされていたのですが ここに至っては屋外でもワイヤレスLANを使う為として 本体内に内蔵されているWifiは注目を浴びている訳です。
アプリケーションマーケットでも 容量の多いアプリに関しては「Wifi」のマークがついていて Wifi経由で無いと動かないアプリも用意されています。
容量の多いアプリケーションに関しては ダウンロードするときに使われるパケット量が膨大なので Wifiのあるところでインストールしましょうという事ですし、Wifi指定のアプリケーションに関しては 交換するデータ量が膨大なため 3Gのネットワーク網で使われるには負担が大きすぎるという訳です。
 
現在、携帯電話各社はWifiへの負担軽減を進めており 多くのキャリアではあちこちにWifiスポットを用意して 加入者は無料で利用できるようにしている訳です。
無料で高速なWifiが使えるならと、大容量のデータを受信するときなどは飲食店などで座った時にダウンロードして使うなどの使い方が出来るわけです。
勿論、3G回線を1本に集約して 3GからWifiに変換するモバイルルーターを持って 多くの機器で1本の回線を共有するとかで使っている方もいらっしゃいます。
その際、Android端末は非常によくできていて Wifiの設定をONにするだけ 若しくは各キャリアのWifi自動接続アプリケーションが場所に応じて等自動的に動作してくれるわけです。
 
最近よく話題になるのがLTEWiMaxのSmartPhoneなのですが これらは高速の通信を行えることで話題になっている訳ですが それ以外にもバッテリーの消費量が多い事でも話題になっています。
同時に複数の通信チップ 3G+LTEもしくは3G+WiMaxの通信装置が働いていることもあり その部分だけは消費電力が二倍になったりするわけです。
特に現状、必ずしも全域に対してアンテナが立っている訳ではないので 通信が途絶すれば探しに行くような動作も行われるわけです。
探す・みつからない、探す・見つからない 等を繰り返し繰り返し行っている間のバッテリーの消費は大きい訳です。
WiMaxはそれでも明示的に「使わない」の設定のあるだけましで LTEはその設定が無いので 比較的消費が激しくなっている訳です。
勿論、3Gの電波から位置を特定し LTEのエリアで無い地域では電波を探さないという仕組みになっているようなので 全くその電波が無い所ではずいぶん消費電力は低くなるわけです。
と、ここまで書いたところでWifiはじゃあどうなんだろうとなりましたでしょうか?
Wifiも明示的に オン・オフを切り替えられるところから消費電力として意識しなければいけないデバイスであることは解ると思います。
ところが、海外の端末などを使っている方で日本国内では通信が出来ないので Wifiで使っていますなんていう人の書き方では Wifiだけで使っていると「バッテリーが良くもちます」なんて感想と成ったりするわけです。
「なーんだ、Wifiの方が消費電力が少ないんだ・・・」というのは実は正解であり 間違いでもあるわけです。
 
Android端末をお持ちでしたら Home画面で「設定」メニューを選択してもらうと 「無線とネットワーク」のなかに「Wifi設定」という項目があることを見てもらえると思います。
ここはWifiでの接続をされている方なら一度は使った事があると思いますが ネットワークを探して接続したりするための設定画面となっています。
この画面でなのですが、実はここで設定ボタンを押すと「詳細設定」という項目があり普段使わないような設定画面に入ることが出来るのです。
この中の「Wi-fiのスリープ設定」という項目に注目していただきたいわけです。
機種によって項目名は異なるのですが Wifiのスリープに関しては幾つかの設定があります。
一つは画面が消えると、若しくは画面が消えて一定の時間が経過するとWifiの電源を切るという選択
二つ目は、外部とケーブルで接続されている時(いわゆる充電中やPCが接続されている時)にはWifiを起動し続けて それ以外の時は上述の時間がたつと切れる設定。
三つ目はWifiはとにかく点けつづけて スリープ中であろうがなんであろうが切らないという設定です。
基本的に一つ目の選択をデフォルトで選ばれている端末が殆どです。
 
じゃあ、そのパターンの端末の動きを追ってみましょう。
まず画面を付けるとWifiのスイッチが入って Wifi基地局を探して接続する 早ければ1秒ぐらいの接続なので恐らく意識することは無いでしょう。
何かの作業をして、画面をスリープにしてポケットの中に入れると 設定時間でWifiが切れる。
その後は例えばメールのチェックなどでデータ通信が起動したときに電源が入りまた切れるという接続を繰り返すこととなります。
じゃあ、3Gはというと電源を切ったりフライトモードに入れたりしない限りはじつは常時接続しっぱなしなわけです。
正確には数秒単位で再接続を繰り返すわけですが まあ繋がりっぱなしと言っても良い状態でしょう。故にSMSの受信や電話がかかってきたときなどはすぐに電話機が鳴る訳です。
そういったリアルタイム性の低いWifiは接続に関しても必要な時のみ電気が入る仕組みになっている訳です。
 
では外に出て、飲食店に着いた時にWifiスポットがあったので接続して新しいゲームを購入してダウンロードしたとしましょう。
私の知っているゲームで容量の大きなものというとアスファルト6というゲームが450Mぐらいだったと記憶しています。
これをダウンロードして遊ぼうと思ったとしましょう。
450Mという容量なのですが よくよく考えてもらうと解るのですがCD-ROM一枚分ぐらいのサイズのゲームなのです。
Wifiスポットだから高速だから気にしない・・・・とおっしゃる方には注意が必要なのですが Wifiスポットもピンキリなのです。
実際に光回線が引かれていて この光回線Wifiルーターを取り付けた押しも押されもしない高速Wifiスポットから、3GモデムをUSBで繋いだ 簡単に言うと業務用ポケットWifiを設置しているものまで。
このキリの方なのですが 3Gモデムで受信したパケットをWifiに乗せている訳なので SmartPhoneが接続されている通常の回線と同じような物を使っているので速度はそんなに変わらないわけです。その上、それを複数の人で利用している訳ですから 下手をすれば普通に携帯電話で3Gで接続するより遅いという事もあり得るWifiスポットなわけです。
でも、パケット総使用量の制限なんかもありますから それも考えるとこちらを使い倒そうというのも悪い事ではありません。
そうやってダウンロードを初めて まあまあの速度なのでダウンロード終了は20分後と表示されて ああ、ちょうどご飯を食べ終わる頃だと安心してテーブルの上にSmartPhoneをおいてご飯を食べ始めて 食べ終わってそろそろ終わったかなと電気を入れると 
「ダウンロードに失敗しました」というメッセージ。
これを選択すると 再ダウンロードをしますかというボタンが出て押すと再び・・・・・・
まあ、コーヒーも頼んだからと 次はコーヒーを飲みほしてみたら やはり失敗している。
「役に立たないWifiスポットだな!!ちっとも安定しない」
と、腹を立てて店を出ることになったわけです。
本当にこのWifiスポットが悪いのでしょうか?
 
このAndroid端末なのですが、机の上に置いて置くと 10〜30秒程度で画面が消えてスリープモードに入ります。
いわゆる、待機状態となります。
思い出してください デフォルトでは画面が消えてしばらくするとWifiの電源を切る設定になっていましたよね・・・・・
5分とか経過後、その範囲でダウンロードできるものは良いのですがそれははるかに超えるこんなゲームだと ダウンロード中にWifiの電気が切れてネットワーク接続が切れてしまうのです。
当然端末から見れば ダウンロード中にネットワークが切れてダウンロードが中止されたので「ダウンロードの失敗」となるわけです。
ちゃんと3回はリトライしましたけどダメでした・・・・とあきらめてしまうわけです。
実はこのサイズのゲームとなると自宅のWifi環境でも起きるわけです。
 
じゃあどうすれば・・・・となる訳ですが
常時はバッテリーの問題で 問題ありますが この際そういった事が必要な時はさっきのWifi設定の詳細設定からWifiのスリープ設定(端末によっては省電力設定)の選択でつけっぱなしになるというのを選択すればよいわけです。
家でなら充電しながらの作業でしょうから ケーブル接続時は切らないでもよいでしょう。
そうすればここでダウンロードに失敗するという失敗を防ぐことが出来るようになる訳です。
勿論、普段は戻しておかないと知らない間にバッテリーが消費されてしまったとかもあるわけですが・・・・
ケーブル接続の場合も 屋外でUSBケーブルで外付けバッテリーを使っている人なら 充電の時間が短くなったりと問題があるので自分の運用で考える必要があるわけです。
 
最近、バッテリーの消費そのものが十分に抑えられてきたので タブレット端末などバッテリーが豊富に搭載されたものでは「電源を切らない」がデフォルトになっていたり、SmartPhoneでも画面が消えてから15分ぐらいWifiの電源を切らない等対策が立てられている訳ですが さすがに450Mのゲームをダウンロードするところまでは考えられていないのと、大して速くないWifiスポット(昔も遅い所は沢山ありました 3Gの高速化に対する比較です)が少なくないのでこの辺りが問題になってきている訳です。
接続も起動も自動で利便性が非常によくなってきて 詳しく理屈も解らない人でも便利に使えるようになって、こんなことが問題になってくるわけです。
まあ、実はこの日記を読んでいる人ならこんな事には引っかからないとは思うわけですが、一応解りやすく書いてみたつもりなんですが・・・・
結構、最近使い始めた人ははまっているようなので 教えてあげてくださいね!!

written by HatenaSync