規格と実際とユーザー意識のずれ

WEBの普及は 広域な情報の共有を満たしたわけですが それ故に変な層も生み出すようで・・・・
 
私も含め 素人としては 自分の経験則や予想を日記形式で書いてみたりするわけですが それが全ての真実として自分で理解できていると思い込む人がいるわけです。
ちゃんと規格書があって それに乗っ取って出来ている事を WEBで書いてあったからこうなんだと主張するわけです。
それでも理屈が解ってやっている分には良いのですが
例えば、PCのUSB端子は規格上500mAの給電能力が無い訳ですが 機種によっては700mAや1Aを給電しているものもあるわけです。
所がそれが無い物もあって ひどい場合は多すぎる電流量が流れると 機械的に給電をストップしたり給電しすぎで壊れる場合もあるわけです。
500mAというのは規格上最大値で、全ての機器でこの電流量を給電できないと規定している訳ではないのです。
ところが、給電が出来ないから「できそこない」と文句を言ってくる人がいるわけです。
UMPCなんかの場合 7.2V 2100mAとかのバッテリーで動いている訳ですから USBに5V 500mAなんて流し続けたら PCがまったく電池を使わなかったとして 6時間で枯れてしまうわけです。
PCがいくら頑張って 消費電力を抑えても元の木阿弥なわけです。
つまりそんな危機を使う風にはできていないわけです。にも拘らず USBポート二つの給電能力を利用するほどの機器を繋いで動作が不安定だ・・・・って当たり前で本体が消費するよりおおい電気をUSBポートに送っていては バッテリーの給電量は足りる訳ないのです。
ところが、WEBの普及のおかげで 〜ではできたから不良品でメーカーに言うべきだなんて話となる訳です。
 
周辺機器のメーカーも悪くて、寒いから缶コーヒーを温めたり手をあっためたり、足を入れるヒーターをUSBで駆動するわけですが
よくよく考えてください。もともと足温器なんて 100V 150W〜300W程度の商品です。
ところが USB端子は最大に利用しても 5V 500mAとワット数にすると0.025Wですよね 同じことが出来る訳は無いのです。
ちっとも暖まらない・・・と周辺機器メーカーが言われるのはまだ自業自得となる訳ですが これがPCメーカーにフィードバックされたりするわけです。
前述通り 規格値を超える給電能力を持つ端子のPCでは もっと暖かかったと言われても困るわけです。
その上 i-Phoneが充電できますというUSB端子を持ったPC等が登場してきて それに差すと全く保護回路も入ってないので 壊れる温度までちゃんと温もってくれていたりするわけです。
いかに小さい電力とはいえ 火が出ないとも限らない話なのです・・・・
 
IEEEなんかが提示する通信規格などもそうで 理論値をここでは定義する訳で 実質的な速度をここで歌う事は少ないわけです。
この提示した基準に従って各メーカーがシェイクダウンする訳で 作ってみた機器の多くは最初から規格要件の全部を満たすことは無い訳です。
例えば 最近でいえばSoftbankのTD-LTEなども規格上限の端末が登場しないために Softbankのいう所の最高速は次の世代若しくはその先の端末の完成を待たなければ実現しないわけです。
それでも十二分に速いので大丈夫なわけですが これも「詐欺だ」とはじまるわけです。
 
もう一つ、メーカーが基準道理の物を作れたとしても 実際に工事を行うとなると変わってきます。
条件によって劣化するというのが避けることが出来なく発生する場合があります。
これは、電波であれば太陽風であったり 有線であったら宅内の電源に規制を受けたりといろいろあるわけです。
一時期流行した電灯線LAN PLCというのがあったのをご存知かと思いますが これらも実際にシェイクダウンしてみると小さな充電器のインバーターが発生させるノイズや 小型のモーターによるノイズなどが大きな障害となったりしたわけです。
実際に落とし込んでみないと解らない事というのも実は結構あったりするわけです。
それでも IIEEEの規格では出来ると書いてあるのでおかしいと 聞きかじったことで話をしたりするわけです。
以前も書いていますが Cat7のLANケーブルはIEEEの規格上はあるのですが 実際のフィールドで使うべき工事規格上はまだ間に合って無い訳です。
まあ、それ以前にCat6ですら 性能上必要なネットワークは無い訳ですから(劣化など安定性を考慮すれば良い物ですが)Cat7に上げる実質的なメリットというのも聞いてみたいものなわけです。
 
SmartPhoneの世界でもそうで、同じ規格要件を満たしている端末であったとしても 実質的な転送速度は違ったりします。
機種によって違うのは CPうの速度、I/Oの速度、電波受信感度、同じベースバンドチップを使っていてもメーカーによってアンテナや電源回路の設計(意外にここ大事)によって 全く違う物にもなりえるわけです。
当然、サイズの大きい電話は有利で 小型のモデルは不利で(ほら Xi端末は大画面と言っているけど アンテナ多いから 大きくならざる・・・・)小型端末はどうしてもサイズ故に感度が犠牲にならざる得ないのです。
勿論、そんなものは技術の進歩とともに・・・・というのも多くの場合は真理なので新しい物は・・・という事もあるわけですが。
じゃあ、同じ場所で端末によって通信のベンチマークをとって それをベースに「クソ」なんて汚い言葉を使っている人も居るわけですが
それ以前に、CPU型番からベースバンドチップの種類も解っているでしょうし CPUの速度も大きく底に影響を与えるわけです。
例えば WiMax端末で新しく出たから・・・とDingoを見ても 良く見るとSnapDragonは実は一世代前の物で 全体的にスペックを抑えた作りになっているのは端末的にそういった感じを目指しているのだからでしょう。
見るからに全力で省電力を進めているのもそのあたりにあるのでしょう。
 
買う方にとって 目隠しして選べと言っているわけでも無く 詳しく見ればある程度の情報は与えられている訳です。
店頭で 若しくはテレビCMの良い所だけを取り上げて どこかのタレントが持っていたからと本体昨日とは全く異なる価値基準で選択した以上 
「名物に旨い物なし」と言われる駅前で販売されている お土産物パックと同じように実際の名物とは微妙に違う物だったりするわけです。
先日も羽田空港で買った東京名物の生産は神戸でしたし(笑
匿名性が高く口汚く罵るのは 非常に人として恥ずかしいと思いますし それがちゃんと調べたものでも無く WEBから得た断片的な情報で それの真偽すら自ら判断することが出来ないなんて 馬鹿を宣伝しているようなものなわけです。
まあ、私もそうなので言えないわけですが 少なくとも匿名ながら同じ場所で叫んでいる分ぐらいマシでしょう。
規格書なんて専門用語の塊で 私もあまり読むほうではないのですが、少なくともそれをまとめたものも色々なメーカーが自社製品の説明のために提供してくれていたりはするわけです。
それらをみればわかる事なのに、なぜああなるのか?
GPSの精度は現在テニスコート1枚分ぐらいの誤差なのですが、何故GoogleMapの案内で道一つはずれたことが不良品のように罵ることが出来るのか?
その心理は未だ解らないわけですが 少なくとも人を批判するなら 人の言葉を借りずに 自分で仕組みから発生する問題点を整理するぐらいはやってほしいなと。
これが要望としてなにか手は無いかという物であれば開発者の励みになると思うのですが、これではやる気をなくしますし 日本では購入できないプログラムや製品がどんどん増えてゆくように思いますね・・・・
written by HatenaSync