生兵法は大怪我の元だった・・・・

こうやって、日々日記を書いているわけですが 実はコンピューターは門外漢。
趣味で好きだというだけで 仕事上は接点は多くないのです。
それでも、大きな会社ではないので 少し詳しい=コンピューター担当者の例にもれず 管理なんかもしたりしているわけです。
ともあれ、ベンダー丸投げという ベンダーまでのつなぎ役という感じではあるわけですが まあそれでも担当者と呼ばれてはいるわけです。
もう一つ、これも何度も書いていますが 私は純日本人で「日本語オンリー」で できてもGoogleさんやExciteさんの翻訳ページを使うのが ほかの人より少しだけ得意なレベルの 普通のサラリーマンなわけです。
 
ある日、衝撃のメールがやってきます。
メールの差出人はマイクロソフトさんからです。
教育機関向けに提供しているものも含め 現在のHotmailの仕組み上に乗ったメールサービスを終了し、今後Windows Live Mailに移行するという関係で 幾つかのサービスがそれに合わせて終了という形になっているわけです。
教育機関ではマイクロソフトのバッチファイルを実行して そのままアカウントからメールからすべてが消えたとかで話題になっているわけなのです。
うちの会社も少なからず影響を受けることになろうとは つゆ知らずだったのですが メールの内容は私を焦らせるに十分なものだったのです。
 
以前にも書いたことがあるのですが
MicrosoftはOffice Small Businessというサービスを過去に展開していました。
中小企業のIT化を進め、メールの仕組みやHPの公開などを簡単にできる仕組みをサービスしてくれたのです。
それにはWEBアプリケーションサービスも付加されており、WEB上でWordの文章やExcelの文章を確認できるという仕組みを Google Docに対して行ったわけです。
上位のサービスは有料で、下位のサービスは無償提供という太っ腹なサービスでした。
また、基本的に登録は個人しか受け付けてなかったサービスですが 管理メニューで社員のメールアドレスを決めておいて配布できるなどの利点もあったわけです。
その中のサービスで 直接問い合わせることで分かったのですが 独自のドメインを習得し運営するサービスがありました。
年間2000円程度のドメインの管理料だけで、〜〜@Hotmail.co.jpのドメインの部分を独自のドメインとして運用できるサービスだったのです。
これに申し込むと 会社名のドメインでメールアドレスを作ることができるのと このメールサービスを使うとついてくるメールの付属の広告なども表示されなくなるという 非常に安価なメールサーバーとして利用できるという事だったのです。
と、いうわけでそのメールアドレスを社員に配布し、名刺にも印刷したりして使っていたわけです。
 
突然来たメールの内容は
Office Small Bussinessのサービスを4月末でやめるのでよろしく〜〜〜というような内容でした。
実はちょっと青くなったわけです。
ここで習得したドメインはどうなるんだというわけです。
下手をすると 今ある名刺全部といろいろな印刷物全部が・・・ 
こんなことになるとは思わないものの、サービス選択の責任はやっぱりあるわけです。
そこから二日間、マイクロソフトにメールをしたり 管理画面を隅から隅まであたって 昔は見つからなかったドメインの転出のコマンドを見つけて少しホッとし その手順をマイクロソフトからメールで送ってもらうことに成功したので なんとかなるだろうと この時点で安心したわけです。
 
世の中はそんなに甘くないということを実感するのはその後です。
今まで年間2千円で Spamチェックも ウイルスチェックもしてくれて・・・と非常にメリットのあるメールサーバーをほかに移すとなったらその選定がまず最初の仕事です。
回線をKDDIを使っていることからもここはまとめてもいいかなと思いながら探してみると 月額1480円の安価なレンタルサーバーを提供しています。
基本、ドメインを預かってもらえて メールが受信できればいいという程度なので 40Gというメールボックスも小さくないだろうとこれを採用することに決めたわけです。
既に昨年度のコストの10倍です。
同時に、グループとして使えていたSkyDriveも同じやり方では使えなくなるので こちらもどこかにという事で 価格的にも共有方法の簡単さや サムネイルを作って閲覧する機能、動画をストリーミングする機能などを考慮するとここはPogoplugクラウドにしてみようと このあたりを使い始めるわけです。
SmartPhone連携なども考えると面白いものではあるわけです。
全体でみると昨年度の 15倍のコストアップに・・・・ まあ、それでも十分安いのですが このあたりは詳しくない人には理解のできない部分でしょう。
ちなみに、マイクロソフトもアップグレードパスを用意していて それがOffice 365なのですが こちらに移行すると 一人当たり月々1500円ほどと メールサーバー維持のために支払う契約としては大きすぎるわけです。
 
KDDIに申し込みを行うのですが ちょっとこのあたりから引っかかり始めるわけです。
まず、「移転元のレジストラーからAuthコードをもらってください」と言われるわけです。
はいはいと作業を始めようとするわけですが よくよく考えたらドメインが移転しても 新しいサーバーに先にユーザー登録しておかないと ドメインが移行してもメルエラーになってしまう時がついて まずサーバーを用意してもらってから移行しないとダメだと気が付いて もう一度問い合わせ
まず、「移転元のレジストラーからAuthコードをもらってください」とまた言われたわけです(笑
こういう事情で・・・・と説明しても 基本的にそういったメニューが実はないのです。
ともあれ流石は日本の企業 いろいろ考えてくれて 内部のDNSだけ利用のサーバーのレンタルを用意してくれることになったわけです。
「どれぐらいかかります?」と聞いたら 
「サーバーの準備に通常二週間ぐらい・・」
って、おい、その二週間サーバーなしの状態のつもりだったのか!!なんて突っ込みそうになりました。
移転というのは少ないのかもしれませんね・・・・・ というか 聞き方そのものがおかしかったのかもしれません。
 
ドメインの移転は実は結構めんどくさいことが起きます。
過去にも自分の持っているドメインを 別のレンタルサーバーの会社に移管したことがあるわけですが DNSといういわゆる電話帳みたいなのがあって たとえばyahoo.co.jpという名前を入れると Ipアドレスを返してくれる仕組みがあるわけです。
ここを書き換えて マイクロソフトから新しいKDDIのサーバーを参照するように変える必要があるわけです。
これらを管理しているレジストラという団体からDNSと呼ばれる電話帳の書き換えをお願いしるわけですが この作業は基本的に大本のDNSを書き換える作業をすることです。
もし、世界にDNSが一台しかなかったら・・・・ WEBにアクセスするたびに 必ずそのサーバーをアクセスする仕組みとなり よほど巨大なサーバーでないとダメですし 世界中からアクセスするとなるとそのパケットの通る回線も大変なわけです。
故に、各所に子供、孫、ひ孫、ひひ孫・・・・と何段階の階層にもなったDNSと言われる電話帳が存在するわけです。
で、アドレスを確認しに行ったときに その電話帳のコピーが無ければ上位のDNSにそこにもなければその上位のDNSと参照に行くわけですが 今回のように書き換えた場合はどうでしょう?
過去にアクセスしたことがあれば 取りあえず記憶しているのでそれを参照して行き先をDNSは案内するわけです。
最上位を書き換えても、そこが書き割らなければ・・・・という状況が起きるわけです。
それらの同期はサーバーによって違うらしいのですが たとえば一日一回とすると 時間差の問題ですが 子供が書き換わるのに一日。
その子供の書き換えタイミングが 親より少し前だとすると次回の更新待ちなので 二日目。そして その孫の更新ですが
その孫の書き換えタイミングが 子供より少し前だとすると次回の更新待ちなので 三日目・・・・ と順番に時間がずれてゆくわけです。
参照するDNSによってですが 最長二週間ぐらいは見るところによって新しいほうに行くか古いほうに行くかわからないという状態が続くわけです。
ともあれ、日本国内それもKDDIのサーバーですから おおよそ2〜3日で 国内でやり取りするメールはだいたい新しい方に着くだろうと。
故に週末それも金曜日の夜あたりに作業を始めたわけです。
以前も、移転は作業を始めたらすぐにスタートしたので。
 
Microsoftの管理画面からドメインの転出〜〜ってやると 「転出手続き完了!!」なんて簡単い作業ができたわけです。
そしてメールが届いて・・・・・って、メールが全部英語なのです。
メルボルンITという会社から あなたのドメインはわが社に移管されたので よろしく〜というメールが届くわけです。
管理画面のURLはここで、ユーザー名とパスワードの登録をしてね というから登録して、管理画面に入るわけです。
管理画面は 各社独自のもので当然全文英語で、使い方もわからなければ 言葉も普段使わない単語の羅列ですから 偉いことになったと 二度目に青くなったわけです。
もちろん、マイクロソフトの手順にはここまではあるのですが この先はメルボルンITの管轄なのでそこに関しては書いてないのです。
会社の場所はオーストラリアなのでどうしていいのか気が遠くなるわけです。
当然セキュアなページなので WEB画面で一般的に使える画面翻訳などは動かないわけです。
それでも、ここで手を止めるわけにはいかないので 画面を調べて FAQと説明書をダウンロードして ちまちまと関係のありそうなところを読み始めたわけです。
あっという間に週末は消えてゆくのです・・・・
 
その2に続く



written by HatenaSync