Amazonがやっていたことに問題がある

古本の販売に関しては いろいろな問題があるが まあそれでも今のところグレーながら認められている。
何が問題かというと、本の価値はその物体になるのではなく 中の内容にこそ価値があるという言い分である。
当然で、本は何も印刷されていなければノートで それに文字が入ってはじめて書籍となるわけです。
当然、大半が文字や写真出る コンテンツに価値があると言うのも確かなのです。
ただ、一方で あれだけのページ数のノートを購入したとしましょう。
学生が学習用として使っているノートは 100円ぐらいでショップで売っているのに対して ページ数が圧倒的に多い書籍の場合実は紙を含めたものとしての価値もあるわけです。
例えば店頭のディスプレイなどでよく本が置いてあるが、これはほんの中身と言うより物体としての本にこそ必要性があるわけです。
この場合、物としての価値として見ると 再販が可能になってしまうわけです。
これが純然たる コンテンツだけとなるとこの後者の言い分が通らなくなるわけです。
中古で販売となると、これは駄目でしょうと判断されてしまうわけです。
 
書籍の電子化というのが本当に進むと 中古書籍販売店は生きてゆくことができなくなるわけです。
実際、CDなどの音声に関してはかなりオンラインでの販売割合が増えてきているわけですが 今のところ中古の販売も順調なので共存してゆく可能性も十分にあります。
共存できると言うことはやはり 所持するという欲求を満たす上では 形があったほうが良いと言う考えもあるようです。
話はそれますが、テレビやラジオなどでかかる音楽などに関して 著作権協会はみなし課金をして 再配布する仕組みを作って集金しているわけですが、これを ユーザー側が配信元に好きなだけ聞いてみなし課金するタイプの放送に関しては 反対しているのは何なんでしょうね?
ともかく、電子化は産業の形態までもを変えてしまう ひとつの出来事なわけです。
 
過渡期の現在においては、電子化されていない書籍もあるのですが 電子化されているものも販売されています。
電子化されていないものを 自分で電子化する所謂「自炊」ということをする為に 裁断機やスキャナを用意して取り込んだりするわけです。
この「自炊」ということに関しては ちょっと実は問題があって、電子化された書籍に関しては セキュリティをかけて 配布するのでコピーをとったりできないようになっているわけですが 自分で作ったデータに関しては そういった制限も無いのでその後コピーすることも可能なわけです。
そして、その「自炊」そのものを受託して商売にする業者が出てくると、こちらはもっと法的に複雑になって グレーな状況だったのですが 商売にするにはちょっと・・・と言う状態となり おそらくというか全部撤退されるのだと思います。
自分で作ったデータに関しては コピーフリーな形態を取っているので 扱う側の倫理観に任されている部分もあるわけです。
もちろん、法的にコピーを配るようになれば 取締りの対象となるわけですが・・・・
 
じゃあ不自由なものか?ということに関してはちょっと言いたい事もあるわけですが
例えばコンテンツがビデオだとすると、家で家族みんなで楽しむことは法的にOKなわけですが 紙の書籍ならそうやって家族みんなで楽しむことも出来るわけですが電子書籍がパーソナルなデバイスとして紐づいているので そういったことが出来ないのです。
そんなことはしないでしょう・・・・って言われるとちょっと寂しいのですが
例えば、自分が子供の頃に読んで感動した本を 自分の子供に・・ってないですか?
子供の頃に自分が本の世界に冒険して その世界にもう一人の自分を創って育ったのですから、子供にも同じ体験をしてほしいなんてのも この仕組みだと出来ないわけで こりゃーちょっと寂しいなと思うわけです。
 
まあ、だれでもコピーできるというのが良いのか悪いのかと言う話はおいておいて 「自炊」をした後の話なのですが
私は、本を切ったりと言うことは特に自分の好きな本で何度も読み返したいから切って電子化するというのは気分的には好きではありません。
以前も書きましたが それなり日本が貴重だった時代に育ってますし、本を書く人たちには尊敬すら覚えています。もちろんな内容に関しても。
それに鋏を入れると言う行為が 精神的な負担となるからです。
それでも、人がするのまで止める気は無いのです。好きにやってくれと言うわけです。
ところが、今日のBlogを見ていて ちょっとむっとした話があります。
Amazonで中古の本を購入したら裁断済みだったので返品申請」という記事です。
http://shimajiro-mobiler.net/2012/05/10/post10727/
Amazonで中古の書籍を購入すると 裁断された状態で届いたというものです。
これは駄目でしょう!!!!
 
書籍を裁断する・・・というのは、上記 「自炊」という行為を行った後の残骸でしょう
つまり、このパターンは 書籍のコピーを行ったのでオリジナルを販売しましたという話だと想像します。
もちろん、読み終わった後に売るも同じと言えなくはないのですが 自分のところに書籍の半分以上の割合を含むコンテンツの部分を残して 販売すると言うのはさすがに違法でしょう。
なにより、私のように本を切り滝内と思っているところに届いたら その悲しみは・・・・
本は切り取ってしまうと 紙の集まりなわけです。それを本として売ったわけですから
それをもって、電車の中で読むつもりでいるなら どうやって読むんでしょう。
それを販売業者がやったとなると、本当に商売だけで ほんの事なんかきっと好きでない人がこんなことをやっているんだと思ってしまいます。
その業者をAmazonが審査の上 自分のマーケットプレースに入れるという判断をしたのなら・・・・
なんかいろいろあって 居は悲しい気持ちになってしまいした。
written by HatenaSync