全てのPCがTabletに・・・・

Tabletが少し流行ると 全てのPCがTabletにというような話がすぐに出てくるわけですが
実際のところどうなんでしょう?
 
Tabletはタッチパネルを伴った入力デバイスを持つストレート方の 多くは7インチ以上の端末のことを言うわけですが、以前には5インチクラスもあったのでなんともと言うところです。
まあ、SmartPhoneの通話機能なしと言うような位置づけて呼ばれることもあります。
多くの場合 OSはi-OSであったり Androidだったりと PCとは異なるOSが入っているので 互換性という意味では今までのPCと全く互換性は無いわけです。
ところが、時代の変化とは恐ろしいもので 例えばワープロソフトと言うなら マイクロソフトのWordというのが位置づけとしてスタンダードなものとなり その書式を読み書きできるワープロソフトがあれば使えると言う面白い状況でもあります。
ほかにもWEBのブラウザー上で動くソフト、FlashやSilverligt、JAVAなどの共通化されたプラットホーム上で動作するものなどが増えてきており 結果的に異なるOSで作業をするにあたり そういうものを媒体としてなんとなく 何とかなるような状況です。
ほとんどのTabletにはOffice互換ソフトが入っているので メールを受信して添付ファイルを扱うなどで不自由することは無くなったわけです。
入力は・・・・なんてところですが タッチパネルのキーボードもそれなりの進歩で 思った以上に快適になっています。
と言うより、すでに時代はキーボードの入力の改善を目指すのではなく その先に進もうとしています。
例えば、Galaxy Noteでも出ていますが、ストレートPCではそこそこ現れている 指での操作以外にペンでの操作ができるようになってきています。
ペンでの操作なのですが、書いたことがありますが 細かい選択などには非常に有利なのです。
もうひとつ、ペン入力の場合「文字を書く」という普段使っている手書きの延長線上の入力を許容し それをコンピューターに取り込むというようなスタイルが始まっています。
以外に汚いと言われる人でも、下記順やベクトルの方向等では共通性があることが多く 圧力を感知して 線の書き始めに強めに押す癖など入力時にトレースするとかなりの認識率を示すようになっているのです。
 
最近良く話題になる音声入力も 新しい入力方法と言ってもいいでしょう。
Siriと言われる i-OS5から実装された音声認識システムは認識してそれに対する回答を人工知能が行うと言うものですが、以前からGoogleでは同じような単機能なものが実装されており それらのサービスを全部つなぐと同じようなことができたわけですが それをひとつのシステムとしたことよりも OSのアップデートの特徴的な機能としてプロモートできるあたりがすばらしいなと。
これはキャリアであるDOCOMOなども 音声ではないもののi-コンシェルという名前で ずいぶん前から提供して少しずつ改良していたものもそれに近いものなのですが あわてて音声認識機能を追加したりすると後出しのように見える不思議です。
まあ、全体的な行き先が見えていなかった企業と、先に目標を決め完成形をイメージして進む企業との差ではないかと思います。
 
じゃあ、最初に出たとおり 全てのPCは・・・・となるのでしょうか?
よくある議論は、アプリケーションの対応がなされていない
Tabletに事務用アプリケーションなんてほとんど無いじゃないか だから比べること自身がナンセンス」
なんて始まるわけですが それは必要性があれば 市場性があればあっという間に対応は済むものです。
インターフェースの部分の作りこみは必要ですが、根幹の部分は高級言語で書かれているわけですから コンバートそのものは力仕事で出来ないことを言っているわけではないのです。
PCでしか動かないと言うのは プログラムが作られてないからで プログラムを作ればいいだけの話で プログラムを作れないのかと言うとそれは違うのです。
じゃあ、何が障害になるのかと言うと ビジネスのスタイルによるでしょう。
 
例えば、テレビドラマのオフィスの姿などは良く映るわけですがああいうところでは 女性が椅子に無駄に足を組んで座って、男が頭を書きながらコンピューターに八つ当たりしているような入力頻度であればおそらく置き換わってもとイメージとして思えるわけです。
ところがそういう現場ばかりではないのです。
日常的に受注を多く扱う多くの小さな会社では 事務員はコンピューターに覆いかぶさるように仕事をしていたりするわけです。
こういったところで優雅にタッチパネルを 指でスライドさせて・・・なんてインターフェースは受け入れられるわけは無いのです。
音声で入力・・・なんていいますが お客さんからの注文を電話で聞きながら音声入力なんて 相手に丸聞こえで出来る話ではないのです。
そのあたりはIT化して なんていうとそこで電話を取っている人の仕事そのものが亡くなるのですが実はそう簡単にはいかないのです。
専門的な注文をコンシェル的にガイドができるかと言うと そうでもないわけです。
物を探すときに、Googleなどの検索エンジンでよい結果を得られないことがあるわけですが それと同様で機械的に簡単に解答の出ないものもあるわけです。
ローカルな通称がまかり通ってたりして その商品の名称が得られず 特徴や色や形から推測するなど情報が少なすぎて機械には難しいわけです。
もちろん、会社の扱い商品からデータベースを絞り込んで各会社毎に実装するなんてことができればいいわけですが そんな指定ができるぐらいなら多くの人を置いて電話を取ってないわけです。
じゃあ、ペン入力って それも簡単には行かない理由があるのです。
 
キーボード、まあマウスも含めてよいのですがここではキーボードだけをピックアップしたいのは キーボードにはほかの入力には無い大きな特徴があるのです。
なんだか判りますか?
キーボードそのものを見ずに入力が可能なわけです。
「そんなわけあるか!」と言われそうですが じゃあ事務仕事をしているオペレーター、判りやすいのは通販のコースセンターなどが通販番組では時折写り 「現在電話が集中しています」なんてのを流していますが あの女性たちを見ても すごい勢いでキーボードを売っていたりしませんか?
というか、普段PCを使っている人なら キーボードをずっと眺めていますか?
実際には ほとんど見ていないはずです。
例えば「私は」と入力するときに左手の薬指(これは人によって違うかも)を「W」の上においた状態で キーボードを見ずに売ってくださいと言えば大概の人ができたりするわけです。
見ているつもりで 実は手のひらで隠れていてキーボードの半分は常時見えてないので それを見ながら確認していたりはしないわkです。
多くの場合見ずに入力できる入力デバイスを考えてみてください。
それこそ音声入力とキーボードぐらいなのです。
ペンでもできると言うなら、見ずに文章を紙に書いてみてください。
結構斜めになったり あがったり下がったりと飛ぶことがあると思います。
全体にかけると指は指標を失ってしまうのです。
 
ディスプレイに直接ペンでタッチすれば・・・・というなら じゃああなたにとってマウスは入力デバイスとしてどうですか?
事務用のアプリケーションの多くで実はマウスを使わない操作を出来ることを売りにしているのです。
マウスは駆動範囲を要求することがひとつと、もうひとつ 作業をするときにマウスの位置を眼で追わないと駄目なのです。
ペンを湯bにまきつけて持っておくとかなら良いでしょうが ほかの作業例えばボールペンで字を書くなどの作業をする際には 持ち替えてとするとどうしても効率が下がるわけです。
じゃあ、キーボードは・・・ってちょっと考えてください。机の上のキーボードがどこにあるかわからないってありますか(笑
そんなことは無いわけです。
 
そして最後の点が以外に重要で、ハードは変わるし、ソフトはそれに対応できるのですが 人はそう簡単に対応できないのです。
事務職のベテランと言われる世代は 「ベテラン」と言うぐらいですから そこそこのお年の人が支えているわけです。
その方々にある日変わりましたので・・・と教えてすぐになれるかと言うとそういうわけではないのです。
必要の無い項目をジャンプするとかも 確かにペンだと一瞬で飛べるわけですが 実はそれよりも熟練の方が「TAB」キーを連打する速度のほうが速いわけです。
もちろん、慣れてもらうしかないとやるのは良いのですが その間の混乱をどうカバーするかなどの問題もあるわけです。
海外のように じゃあ新しいシステムになれた人を別に養成して システムの入れ替わると同時に前の人たちは全員首にすると言うようなことをするならともかく・・・
それこそ、機械に置き換えの出来る業務でしか適用できないわけです。
PCは依然として残り続けるのです。
ユーザーが減るとか、そう言ったことは当然あるとしてなのですが・・・・
 
よくよく見るのは「〜は終わった」なんて言い方ですが、なぜ終わるのだ?という説明は無いわけです。
もちろん、新しく便利なものが出て入れ替わってゆくのは判りますが 必ずしも終わる理由にはならないのです。
終わるのは企業の理由なのです。
採算性の悪くなったものを容赦なく切り捨てるから終わってゆくのは 新しいものが無くなって古いものが壊れていくから終わってしまうだけなのです。
例えば、中国のとある企業が 二束三文でWindowsmobileを買い取って それを進めてゆくとかもやろうと思えばありなのです。
ただ、宣伝などで一般消費財としては勝ちにくいと言うのが事実なのです。
実際、業務用ということであれば未だに WindowsMobileの機器は結構がんばっています。
キーボードでの入力など 今のデバイスではサポートしにくい点をサポートしているからです。
このまま WindowsCEに移って おそらくWindows Emb。に移行したいと言うのがマイクロソフトの考えでしょう。
 
新しい選択肢ができると なぜだか古いもののひとつを切り捨てようとするというのはマスコミや企業のイメージする市場なのです。
ユーザーにとっては、古いものも存在して それも選択肢の一つとして残ると言うのが 選択肢がより増えてよい状況なのです。
無理に終わらせずにぜひ継続を・・・・というのが本来のユーザーの声の筈なのですが、Blogを見ても終わったなんて言い方が
BlackBerryもタッチ入力に特化した・・・なんて、今更 競争相手の多すぎる市場に弱ってから飛び込むなど 私には自殺行為に見えなくも無いわけですが
どうも、小さく長く生き残るという選択は企業には無いらしいわけですね・・・


written by HatenaSync