WILLCOM DIGNO DUALは日本純度が高いことに気がついた

WILLCOMから久しぶりのSmartphoneが登場する。
PHSで通話と3G+での通信(21Mだが)おもしろい構成である。
DINGODIGNOというブランド名からも旧カシオの端末で現NECカシオ京セラなので国産臭の強いものとなっている。
実はそれだけではなく、構成部品の中のもっとも主要部品となるCPUがルネサスの物だと言うことなのだ。
 
ルネサスは日本の半導体メーカーとしては大きな会社で DOCOMOFOMAシリーズのリファレンスCPUといて携帯電話では頑張っていたものです。
命令形態がARM系では無いので独自の物でしたが高速なJAVAプロセッサーやグラフィックチップにPowerVR系のものを搭載したりと高速で汎用性の高い物を提供しているわけです。
組み込みでは、SuperHなんて呼び方をしますが 軽量なプロセッサーで色々な機器のそれこそ炊飯器から洗濯機まで色々な物の中にこれらを見ることが出来るわけです。
ところがAndroid Smartphoneが登場すると、当初は猫も杓子も QualcomのSnapdragonを使い始めます。
そして、nVidia TigraのTabletが登場し、TexasインスツルメントのOMAPと日本のCPUの登場する舞台はないわけです。
まあ、PCの世界ではもう跡形もないので当たり前と言われればそうなのかもしれないのですが この世界では頑張っていたのに・・・となるわけです。
もちろん、眠っているわけでも何でもなくてちゃんとFOMAと言っていた頃にはARMのライセンスをとったCPUもやっているわけです。
申し訳ないが存じ上げなかったのですが、20億台以上の端末で採用されているのです。
調べてみるとSoftbankのhaneybeeなどにも採用されているようです。
 
じゃあ、このプロセッサーはというとCPUコアはそう珍しいものではないのですが DUAL Coreの1.2Ghzと言えばそれなりの性能です。
グラフィックに関しては前述のTexasインスツルメントに採用されている物と同じアーキテクチャーのグラフィックチップを搭載しているわけですが、一クラス上の物を搭載していてグラフィックコアがDUAL構成になっていることから、現状のCPU達と十分に渡り合える性能を持っているはずです。
性能的にはゲーム機相当の能力を持っている物です。
そして通信用のモデム部分ですがこれは実は旧ノキアの通信部門を買収した部門が実装しています。
きっとそれなりの性能を持っているんではないかなと??
 
既に書いているとおり日本製のPc用のプロセッサーはZ80が現役の頃に(今でも制御用に一部生き残ってたりしたが)80286ぐらいまでが最後だったのではないかと思います。
それ以降、作っていないという事ではなく一線級の物の寿命が短くセカンドライセンスチップそのものが無くなってゆき見えなくなってきたわけです。
それに、DRAMを作っていればそれよりも儲かるとそちらに一気に投資して 現状ご存じの通りである。
中で、合併を繰り返しこういうチップを日本で作っているのはもうルネサスぐらいとなって、それがひょこっと顔を出しているっと気が着いたのが朝の話です。
 
既に2012年第三四半期にはLTEチップを実装した後継機種が出るようで、こちらは現在Qualcomが生産が追いつかない状態で停滞しているのでいくつかの機種が採用するのではと思っているわけですが、比較的安価なLTEモデルの中に登場してくるように思います。
それは日本だけで無くと成るのではと密かに思っているわけです。
CPUから日本製の・・・・というのはちょっと良いなと思うのですが
実際のところ、数の多いチップの付加機能を有利に使うソフトがある以上どうなるかというのは少し心配と言えばそうなのですが・・・


追記:コメントに頂きましたが 商品名及び製造メーカーを間違えておりました件。関係者の方には非常に申し訳ありません。