無くなる前に記録だけを残しておきたいと思うのですが

現在、カメラと言えばデジカメで既にフィルムカメラは趣味の人たちや、デジタルに拒否感のある方だけの物になりつつあります。
故に、町のカメラ屋さんというか DPEショップが昔はよく見たのですが無くなってしまっています。
おそらく、遠くない未来にフィルムの現像はイマジカでしかやってくれないとか言って 持って行かないと駄目になるような気がします。
ともあれ、そのデジタルカメラすらも安泰ではなく、すでにSmartphoneのカメラが高性能になったのと そのまま印画紙に写すのをネットでオーダーできるなどのお手軽感がでるのと、二つ持ち歩かなければいけないと言うこともなく 性能的にも驚くほど向上しているので 安価な物はそちらに行ってしまうような気がしています。
あとはデジ1とか呼ばれているような市場ですが 今は人気がありますが過去がそうだったようにやはりある一定で廃れてしまうような気がしています。
 
昔は、フィルムにレンズで集めた景色を写して 感光させて、それを現像という行程を経て定着させていたわけです。
そして処理を行ったフィルムから 印画紙に焼き付けて同様に定着処理をしてから人が見ることが出来る写真となったわけです。
実に恐ろしい話で、写真を撮った際にはどう映っている果実はよくわからないんですよね。
今のようにオートフォーカスも無かったので(後半にはあったのですが 今以下の性能なので推して知るべし)フォーカスもですし、絞りやシャッタースピードも経験と計器に出た情報をあてに判断していたわけですから、気が着いたら間違えた設定のまま撮っていて(よくやったのが フィルムのISO感度を間違えて設定して)殆ど画面が真っ白だったり、真っ黒だった写真を撮ったりしたものです。
一月のお小遣いをかけてチャレンジして、何にも使えないただのフィルムを製造したときの悲しさは今でも忘れられません。
 
その当時、インスタントカメラというのがあって カメラで撮影したらそのまま印画紙が出てきてそこには数分後には写真が写っているという仕組みのものです。
印画紙に直接レンズから焼き付ける仕組みなのですが レンズからの光を焼き付けた後強力なローラーで挟み込まれた印画紙の橋に定着液が仕込まれていて 二層になったフィルムと表面の保護膜との間に充填して1〜2分で定着発色させたものです。
仕組みはともかく、撮影した物がそのまま野心となって出てくるという画期的な物なのです。
パンフォーカスのあまあまな絵といい、もしフォーカスがあったとしてもあまあまな解像度といい適当な物だったのですが 観光地などでその場で渡せる写真として流行したわけです。
今の観光地はデジタルカメラで撮ってプリンターで出力というやり方です。
 
このカメラなのですがやすいときには5000円ぐらいで買えて、フィルムは1枚200〜400円ぐらいの価格だったわけですが そう高くもないのです。
何故そんなものだと言えば、カメラは分解したことがあるのですが 実は小さなレンズとしゃっったーぐらいしか付いてなくて中身はからに近い物でした。
そして、フィルムの出るところだけにはスポンジ状になったローラーがいくつかでフィルムを挟み込む構造になっていて そこで薬液を押し出したようなのです。
フィルムは、まあ量産効果もあってやすかったのでしょう。
で、考えればなのですが こんなシンプルな仕組みで出来ていたんだと思うものなのですが、じゃあいまのは非常に便利なのですが少なくともデジタルカメラの中を分解して、ああこんな物かなんて思うことはないのです。
小さなICですが、中身を想像すると自分の部屋ぐらいのサイズに拡大しても 配線が追えるかどうかぐらいな細かさで出来ているわけです。
COMSに関してもそうで、なかは非常に細かくて同じような作りですのでこれも解るようなものではありません。
そして、プリンターもnmな世界のサイズのインクの噴き出し口を調整しながら印刷しているのです。
もちろん、制御にはICがたくさん使われていて・・・・・
 
中身をあけて何じゃこりゃ?!と言うような機械と性能の違いはあっても同じ事をするのにもう解らないぐらい複雑な技術の組み合わせでないと出来ない。
おそらく、もう10年もたてばポラロイドの名前を知る人もいなくなるかもしれませんインスタントカメラなどはもう提供されていないのでもっとでしょう。
そのときに、昔語りでこのカメラの話が出たりして、テレビか何かのメディアで分解して秘密を探ると成れば驚くほどシンプルな中身で驚かされることでしょう。
また、印画紙そのものが感光する仕組みなど思いつきもしないでしょう。
そういう時代が来たときに 今の人たちはどう思うんでしょうね?
でも、私の世代でもばらしたことがある人はそうはいなかったのですけどね・・・・