Fake Android 4.0

先日来、じつはPaypalさんにご迷惑をおかけしている。
二度も支払いの返金処理をしており もしかしたらyellow Warningぐらいにはなったかもしれない。
 
先日、これは日記の記事にしようとたくらんでいたことがある。
日記のために物を買うというと 逆転している話だが 実は自分の好奇心を満たすためにというほうが正解だろう。
日記に書くというのはそのときの気持ちをメモしている程度の話だからです。
で、その興味の先が今回はCPUだったわけです。
 
ご存知だろうか?
中華Androidに良く使われているCPUで MT(K)6573、6575というCPUの存在を。(Kは表記があったりなかったりとメーカー資料でもおきるのでなんとも・・・)
ちょっと話題になったGalaxy Noteのコピー機などに搭載されているほうが6573という方です。
このCPUなのですが 取り立ててここが!!というてんがそう多くあるわけではないのですが 何よりも中国向けのSmartPhone向けにカスタマイズされたものという位置づけで非常にバランスよく出来ていると思われます。もちろん、バランスの取れた価格であるというのも含めてだ。
MTK6573のCPU搭載のSmartPhoneであれば高くてもUS$180程度と非常にリーズナブルなのである。
そして、中華らしいと思われるのはこの搭載されているベースバンドチップは 3G+GSMの機能を持っているのです。
当たり前だろうと言われると伝わっていないのですが W-CDMAGSMのベースバンドチップに、GSMのベースバンドチップと二つのベースバンドチップが搭載されていて 二枚のSIMを接続することで同時に二つの接続を行うことが可能となっています。
注意していただきたいのは Dual SIMですがW-CDMAの待ち受けを二つできるわけではなく W-CDMAのSIMは一枚しか使えないのです。
日本国内では1枚のSIMしか使えない端末となるわけです。
 
メーカーはリファレンスボードといいう設計図をある程度以上の購入の見込める顧客に提供しているわけですが、おおよそこのメーカーもやっていると思われます。
それも無作為に配布しているのではないかと思われます。
これがあるとどうなるのかというと、電子CADのデータとして与えられたものは基盤サイズ等を入れると ある程度自動的に設計をやってくれることになるわけです。
もちろん、アンテナの配置や高周波の配線には一定の技術が必要なのですが 最近のこういったものは非常に性能が良くなっていてある程度はカバーしてくれます。
もちろん、購入してから妙に感度が悪いとなったところで だからどうしたという程度の対応しかしないので 
それよりもいち早く人気の出そうな商品を見つけてそれに近い型の端末を作るほうがメリットが高いというわけです。
i-Phone4のコピーはMTK6575を使っているそうで、前者が650Mhzで後者が1Ghzというそこそこのスペックな訳です。
 
えーっ、650Mhzとみんなが言いそうなのですが 実は底までひどくは無いのです。
初代と言っていいのか日本でAndroidのさきがけとなった(実はその前にも端末があるが)Sony Xperia X10と比べてベンチマーク上は余り変わらないわけです。
実際のところ、CPUの速度の問題は変わらないのでもっさり感はあるものの GPUにはPower VR S5が搭載されているので3Dグラフィックまでサポートされていますし 動画再生支援等も働くのでIDEOSなどとはちょっと違うわけです。
比較で言うなら TIのOMAPプロセッサーもPower VRを搭載しているのでそれを考えてもらえばわかるかと思います。
もちろん、あちらは長ハイエンドまでやっているわけですが・・・・
 
では人がではなく、自分がということで比較をしようと思いMTK6573(の方がずいぶん安いから)のSmartPhoneの手配をしたわけです。
この時期なのでICS搭載(いわゆるAndroid4.0)の端末を・・・・
実はMTK6573のICS端末は数多くないのです。
その中でも比較的安価なものを探して発注したわけです。
物によってはルートが最初から取れているぞ!!なんてちょっといかがわしかったり Rootは取ってから出荷するのか?なんて問い合わせが飛び交う凄い世界です。
まあ、私は取れている必要は無いので Marketに対応した中華ソフトのそれほど入っていないもの 海外への出荷実績のあるやつという形で選択するわけです。
で、発注して・・・・なのですが 過去に痛い目を見たからですが確認してみたのです。
本当にICSだろうなと・・・・・
 
発注したのは5月で、あれこれしていると非常に遅くて 6月も後半というか数日前に返事が帰ってきた。
「入荷した端末はOSが2.3.6だが出荷OKか?」
いやいやOKなわけないだろう・・・・
丁重にお断りして・・・と思ったがいくらお断りしても オンラインの確認画面からそれも自己都合でキャンセルしない限りキャンセルできないという目にあいながら キャンセルしたわけです。
で、かわいそうなPaypalは返金作業をさせられたわけです。
その後、その分そのままで違うベンダーに同じように選んだ端末を・・・
今回は、写真にバージョンナンバーまで入っているのを確認してから発注した。
1度ある事は二度あるのです。
「バージョンナンバーだけ書き換えたFake OSだったら送り返すぞ!!」という注釈つきで発注してみた。
一応発注は受領された。
30分後ぐらいに「日本語のロケールは無いがOKか?」というっメールが来て(翻訳 Excite をもう少し河内言葉に直してみました)
ロケールの件は問題ない。中国表示が可能であれば表示だけなら日本語は出来る。中国語の表示に対応しているか確認してくれ」と返すと
「OKだ!」
とまるでチャットのように返事が返ってきて 翌日の朝に
「実はOSのリビジョンは2.3.6だった。どうしましょう?」と・・・・
ここまでくれば もうこのCPUでのICSが怪しいという結論に達してこれ以上買うのをあきらめたわけです。
 
OSのFAKE?なんてものがあるのか?
実はそんなに難しいことではないのです。
Android4.0が発表になったときに ICSのシェルがMarketに出ていたのを覚えていますか?
同じように、標準のホーム画面をそういったものにデフォルトで書き換えるわけです。
そして、OSのリビジョン番号を見た目だけ書き換えると 出来上がりというFakeもあるわけです。
起動中のサービスを細かく見たりすれば判るのでしょうが OSのバージョン画面とホーム画面としか写真が無ければそんなものごまかすのは総難しくないわけです。
Rootを取るということはOS そのものを書き換え可能にするということなのです。
あれあれ・・・・・なんて気分になるわけです。
Rootが最初から取れている端末なんて 何をされているかわからないから怖くて・・・という気持ちになるわけです。
 
と、言うわけで二度もPaypalさんにご迷惑を掛けることに・・・
ここまできて
「そんなお店で買うから!!」といわれそうですが これは非常に善良な店舗なのです。
もし、送ってきて相手が知らない振りをしたらどうでしょう?
それこそ大変で、よっぽどのことが無い限り店に乗り込んできて交渉しに着たりはしないことを彼らは知っているのです。
送りつけてしまえばこっちのものって店舗も多くあるわけです。
それでも、こうやって調べて教えてくれた彼らは非常に善良なのです。
おそらく、通販サイトではこんな店舗は少ないのではないでしょうか?
ただ、Fakeであったにしても 販売店がわからないレベルであればそのままやってくるわけです。
Fakeの恐れがあるとこちらが言ったから 改めて確認してくれたのです。
と、言うわけで 必ずしも信じてよいかどうかに関しては・・・・
日本の基準で世界を見れないといういい例ですね。日本で売っているものにも無かったわけではないので・・・
 

written by HatenaSync