中華携帯を購入するうえでのよくある勘違い。

最近、日本の電気街でも中華携帯が購入できるようになってきたのですが そのスペックなどの表記に色々と統一されていないものがあります。
これは中国での表記そのものが統一されていないことにもよるわけですが
ただ、プロとして輸入しているのであれば 少なからず表記ぐらいは統一してほしいと思うのですが・・・・
昨日書いたMTK6577を書いていて MTK6575の表記で端末によってはデュアルコアと表記されているものもあるというご指摘をいただき追記するものなのですが・・・・
 
まず、Dual Coreとはなんでしょう?
PCのCPUを例に挙げると Core2Duoはどうでしょう?
これはCPUが二個搭載されていてDual Coreで間違いありません。
ではCore i3は(ちょっとモデルによって違うのですが)どうでしょう?
CPU Coreが二個なのでDual Coreと言いたいところですが 表記の仕方によっては珍しいTriple Coreと表記できなくもないわけです。
なぜ?と言われそうですが Core i3にはCPU二個に加えてGPUが搭載されていて GPUをCoreと計算した場合これを合計すると3個と計算できるわけです。
この辺りでお判りでしょうか?
最近のAndroid用のCPUは必ずと言って良いほどGPUを搭載しています。
これはアプリケーションプロセッサの一つですから まあプロセッサ数という事であれば合計は合っています。
もっと極端な例を挙げると 新i-Pad(第三世代)のCPUであれば Dual Core CPU+QuadCore GPUの構成なので Penta CoreのCPうと表記できなくもないわけです。
でも、それってややこしいじゃないですか!! というわけで 日本やアメリカでの表記は純然たるCPU コアのみを計算対象にしているので Core i3はDual Coreと表記しますし 新i-PadはDual Coreと表記しているわけです。
 
では中華携帯ではどうかというと 書き方が統一されていないのです。
MTK6575の場合1CPU+GPUの構成ですので 日本、アメリカ風に描くとSingle Core CPUなのです。
ところが中国的な表記な場合 時折CPU+GPUでDual Coreと表記されることも少なくないわけです。
結構大手なニュースサイトでもこれをこのまま表記することがあるので 非常に間違いやすい表現なのです。
 
もう一つCPUのクロックなのですが、時折1.5Ghzと表記されているものがあったりするわけですが これもかなりの確率で眉唾なものが多いのです。
1.5GhzのクロックのCPUはじつは 非常に珍しく SnapDragonの第二世代以降に少しあるのですが あまり一般的ではありません。
クロックの上昇は消費電力の上昇を促すので Dual Coreのほうが効率がいいのでどちらかというとそちらに走ってゆくのが世情だからです。
最近では表記の問題もあり、Dual Core 1.5Ghzなんかも出てきていますが マルチコアであることとOSのバージョンアップでクロック可変をうまく使えるようになってきたので 両方のCoreが1.5Ghzになることはまあない1.5Ghzだったりもするわけですからそれなりに使えるようになってきているわけですが・・
ああ、また話がそれた 悪い癖です。
で、話を戻して1.5Ghzのシングルコアの表記ですが 実はCPUのクロックは1Ghzなのです。
これに500MhzのGPUのクロックを足すと足し算では1.5Ghzとなるわけです。
もし、DualCoreの1GhzのCPUが搭載されていると 1Ghz+1Ghz+0.5Ghzで2.5Ghzという表記になるわけです。
先日購入した スティック型のAndroid端末も1.5Ghzとの表記ですがCPUは1Ghzでした。
この辺り、最近レアものショップで同じものを打っているので なんか書きにくいことがあるなと思って・・・・・
 
それ以外にも「Market 対応」と書いてあったりするわけですが 微妙に表記がおかしいと思いませんか??
なぜ、前を省略してMarket対応と書いてあるのでしょうか?
じつは Googleの提供するAndroid Marketは実際Google Playと名称変更されていてMarketの表記もあれなのですが このGoogleの提供するMarketに対応しておらず 中国にある独自のMarketに対応しているだけという事もあるわけです。
独自のマーケットの場合 有料ソフトが無料で利用できたりすることもあるわけですが これは完全な違法行為。
で、時折摘発されるので ある日繋がらなくなってそれ以降アプリケーションを入れる手段のない端末に・・・・
勿論、Googleアカウントを登録できないので カレンダーやGMあいlの同期も使えなくなってしまうのです。
この場合、Googleの規約を守った作りになっていないので Morelocaleなどで日本語対応の無い端末を使っている方もいらっしゃると思うのですが それもできない可能性が・・・・
国毎の対応のための部分を切り落としてビルドされているので書いてある言語以外には全く変えられないものも・・・・
 
3G Dual SIMもそうで
多くの場合 3G+2Gでしか対応していません。
これは本体に内蔵してある 通信チップの仕様によるものでMTKのものは少なくともそうで それを使っている端末が多いことからもそうなのです。
端末によっては 3Gのデータ通信に対応していないものも・・・・
勿論、バッテリーの容量なんて 書くことはなんとでもできますから 1500mAぐらいのバッテリーに3000mAと書くと嘘っぽいから2800mAとかって書いてあるわけです。
Galaxy Noteですら2500mAなのですから4インチぐらいの端末に2800mAの端末にそれほどの容量のバッテリーを入れるにはかなり難しいわけです。
 
嘘ではなくて独自の表記の仕方と言えなくもないわけですが 書いてあることを言葉通り信じるという文化は基本的に日本人ほど強くはないのです。
そのあたりを少なくとも店舗の方は理解していただきたいのですが どうもそのまま表記される傾向があります。
これは、中国の店舗でも同じなのですが そのばあいは購入する側がわかるようにならないと・・・という訳なのですが
いかがでしょうか?
勿論、オーバークロック対応というのもあったりするわけですが こちらも安心して使えるものではないわけですが・・・・
written by HatenaSync