i-Phone5は必ずしもQuadCoreである必要は無い

Androidの利点は、各メーカー毎に異なる構成のハードウエアがあることにより 多種多彩な機種が登場することです。
ハードウエアの向上はおおよそOSレベルでの対応を超えて 動作するようなアプリケーションを生み出すことなり それらがバージョンアップ等の際に足かせとなることも少なくないわけですが それだけ意欲的な端末が出てくるということでもあるわけです。
逆に言えば、OSのバージョンアップである程度のハードウエア毎のスペックにあわせた対応が要求されることなると OSそのものが複数のデバイスの機能を内包することとなり肥大化することとなります。
それらの対応をデバイスドライバー方式にして切り離したWindowsと同様にそういう形にせざる得ないわけです。
それでも、接続されるデバイスの種類が増えてゆくにしたがって 肥大化することは避けられないのです。
まあ、良い点と割る移転が混在してくるわけです。
 
それに対してi-OSは単一のハードウエアに単一のOSで対処するものなので 何世代かの対応は必要なものの それ以上のOSの対応すべき何者をも存在しないわけです。
故に、OSのデザインからハードウエアのデザインまで 研ぎ澄まされたものが必要で 何かが他に対して負けているという点がウイークポイントになりやすいことでもあるわけです。
「こだわり」が「頑固」になり 良い点はそれでよいのですがユーザーにとってどうしてもかなえてほしい機能をかたくなに否定したりすることもあるわけです。
もちろん、ユーザーの支持を受けているわけですから その仕組みが上手く言っているといえるわけです。
で、今回登場するi-Phone5なのですが 当たり前のようにQuadCoreなんて書いてありますが本当にそうでしょうか?
 
AuadCoreはCPUを4個搭載しておりDual Coreに比べて4倍のCPU処理能力は持つものの 外部のメモリーに対するアクセス等は一つのゲートを通らざる得ないので2倍ほどとは言いませんが能力の向上が図れるものです。
Androidではすう機種既に登場しており その速度の凄さを見せ付けているわけです。
そうなれば、i-Phoneもと考えるのが普通なのですが どうしてもそうしなければいけないというわけでもないわけです。
と、言うのはi-Padで見せた方向への進歩もあるわけです。
新i-Padは三世代目の進化の時点で 周りからはQuad Coreとうわさされていましたが 実際はDual Core CPUが搭載されていました。
その分グラフィックが強化され驚くほど精細なディスプレイを搭載して登場することとなりました。
液晶に目が行きがちなのですが じつは液晶パネルは高精細なものを用意してくっつければ出来ないわけではないのです。
それよりも その解像度に描画する性能も伴ってなければ役に立たないわけです。
縦の解像度が倍になり、横の解像度が倍になったと仮定すると 点の数を数えると4倍の点が存在するわけです。
例えば斜めの線を画面に真ん中上端から真ん中下端まで引いたとする 倍の点を置かなければならないわけです。
ゲーム等になったら レーシングカーのゲームであれば3Dで計算された車の柄はテクスチャーと言われる鱗のような画像を貼り付けて立体感を出し 遠近感をつけるために距離にあわせたぼかしをして、隣のテクスチャーとの間はなだらかに繋ぐような技術が使われていて 光の方向にあわせた明るさを当てて、影もでればその上におきます、そして 外の風景画うっすら写っている様も表現して・・・・・と無数と言っても良いほどの計算をして画像を作り出すのですが それらの処理が点の数が4倍なので単純に4倍の労力がかかっているわけです。
画面の解像度が変わって遅くなりました・・・・は言えないので 画面の解像度が上がった上に速くなりましたとなると それだけの技術が必要となるわけです。
第3世代のi-Padではそれを 4個のGPUを搭載するという手段で適えているわけです。
 
今回のi-Phoneも超高解像度ディスプレイを採用しているので その部分に関しては同じ仕組みのハードウエアでは遅くなってしまうので 十分に強化されていることと思います。
既にその部分に関してはCPUの性能の向上よりもGPUの性能向上のほうが効果があるというのは 思ったほっど速くない1GhzのAndroid 端末と 同じ1Gでも最近の端末は速いとか意識していることが多くて体感していることと思います。
もちろん、RAMの性能やCPUそのものの性能も同じクロックでも上がってはいるわけですが・・・
実際、i-Padの評価は遅いというものでは無く きれいというものが多いわけです。
で、必ずしも良いことばかりではないのが困ったもので CPUを2個から4個に変えても性能は2倍にならないというのは前に書いたとおりですが 同じ性能のものを2個から4個にするということは二倍の電力の消費にはなるわけです。
SmartPhoneにおける大半の時間はスリープ状態で その間の省電力性能を上げることで性能とバッテリー消費のバランスをとってゆくわけですが Tablet等となるとかなりの時間を使うことから実質的な時間の問題では第二世代に比べて第三世代は必ずしも優位に無いのは 消費電力が上がっているということに他ならないわけです。
GPUを強化したことによって・・・であればこの上CPUの強化はバッテリーにとって優しくない改良であることは間違いないわけです。
 
もう一つ、CPUの強化によって性能の向上を図るということを詳しく分析してゆくとわかるわけですが 必ずしも多くのアプリケーションでそれが必要なわけではありません。
例えばカメラで撮影した画像を変換したり、ゲームのグラフィック性能を上げたりとか 非常に限られた用途に限定されてゆくわけです。
その際にも単一OSの強みは出てゆくので OSそのものがそちらの命令をファンクションとしてサポートして強化してゆくことが出来るのと そこまでくればハードウエア的に有効な処理をお粉言うことも十分考慮に入れることが出来るのは単一ハードウエアの仕組みの強さなのです。
Intelの新CPUにはGPUを搭載しているモデルが多く出ているのですが グラフィックの性能は実は大したことはないのですが 動画変換等を行うとびっくりするほどの性能を出すことがあります。
これはGPUの機能の一部を借り受けて 変換を行っているからです。
同じようにi-Phoneの強みである動画編集等はどちらかというとCPUよりもGPUが得意な機能です。
i-PhoneのCPUに搭載されているGPU、Power VRGPGPUの機能をもともと持っているGPUなので その機能を利用しさせすればそのあたりの効率化を図ることはたやすいですし今までも利用してきているとは思います。
このあたり、MAIL400だったりTegraだったりと複数のGPUを結果的にサポートする必要のあるAndroidでは統一したものを作るのは大変ですが、単一の(一度だけ違ったようですが 3GSはもうサポート外になるでしょうから)GPUを使っているということなら 統一化されたファンクションを提供することも難しくは無いわけです。
そのあたりの機能が強化されたGPUを搭載することで Dual Coreに最適化されたOSに書き換えれば現行の他の機種でもOSのアップデートで効果のある 新i-OSを搭載したi-Phone5を登場させることが出来るわけです。
むやみにスペックだけに走った QuadCoreよりも実質的に効果があり、今までのユーザーにもより先の楽しみを残したアップデートを行うことが出来るわけです。
そうした場合、消費電力のアップもGPUのコア数の分だけですが こちらはまだ省電力の余地が残されていて 性能が必要な機能が絞られていないので現在は全体が結構動いているようですが コア毎の電流制御で改善する余地も未だあるようには聞いています。
故に、OSをアップデートするとバッテリーの持ちが良くなったがまだある可能性もあるわけです。
 
APPLEは革新的な発想と 必要最低限のハードウエアを上手く使い 利益率の高い商品を生み出しているわけです。
今回の選択は・・・・となったときに DualCoreで綺麗な画面で思った以上に速くなったと感じることの出来る i-Phoneを登場させる可能性もあるわけです。
特に音声認識や画像認識 AR等ではグラフィックコアの性能が群を抜いて効果を上げますし ゲームとなればもうその性能が大半を占めるほどになることでしょう。
もちろん、PowerVRのデモで何度も見たサテライトの高さから落ちてきながら徐々に地表が近くなってゆき 地図がより鮮明に拡大されているものがあるのですが Apple新しい地図システムも それに習うほどにぐんぐん拡大されてゆくようなものを想像するのは難しくないわけです。
Appleのサービスが向いている方向を見ると 必ずしもCPUのコア数が増えることで効果のあるものばかりではないので なんとなく違和感を覚えるわけですが・・・
 
もちろん、マーケティング感覚に優れるAPPLEのことですから 性能の証として QuadCoreをメインに押してくるという可能性もあるわけですが 
ここでDualCoreなものが登場するというのも APPLEらしいと思える方向性でもあるわけですが それを押している人ってあまり居ないですよね。
だから書いて見たりもするわけですが・・・・



written by HatenaSync