何も新しくない

昨日、Twitterでラジカセの話題が出たわけですが 懐かしい以前にそのころが日本家電の黄金期だったとおもったりもしたわけですが・・・
現在、やはり世界最大の家電メーカーとなるとSamsungでしょう。
単純にSmartPhoneの売上を見ても現在多分世界最大だったと思います。
Galaxyが売れているからとかいう風に見るでしょうが 実は売り上げの秘密はそれだけではないのでは?なんて思うわけです。
 
日本で見ることが出来るGalaxyは現在販売しているモデルで
Galaxy S2 LTE
Galaxy S2 WiMax
Galaxy S3(W-CDMA LTE
Galaxy S3(CDMA LTE
Galaxy S3α
Galaxy Note
Galaxy Note2
Galaxy Tab10.1
Galaxy Tab7Plus
Galaxy Tab 7.7Plus
となるわけです。
あれ、こんなにあったっけ??となると思うのですが 一部機種は有りきりの物も含んでいますが 一応HP上だったり店頭で見たから入れている機種もあります。
また、同型機種を違うキャリアにマイナーチェンジして出しているのもあるのですが 例えばS2でいえばキャリアが違うと裏蓋が違ってケースなどに互換性が無い等の違う商品だと言って良いほどの違いもあったりします。
では、海外に目を向けると
小型版のMini Ace等のラインナップ
変わり種では Dual SIMタイプの Duo
プロジェクターの付いた Beam
キーボードのゆいたタイプ等々あります。
Tabletでも 現在10.1から7インチまでかなりの種類のラインナップを持ち、それにペンの使えるタイプのNoteの名前の物を 10.1インチから5インチまでラインナップしてます。
通信機能は持っているものの通話機能を持っていない Cameraのブランドモデル
3GやLTEの通信機能を持たずに WifiだけのPも含めると 世界中の派生機種を考えると恐ろしいほどの種類を販売しています。
勿論、日本で言うガラケーに該当するモデルも WindowsphoneタイプのSmartPhoneも独自OSのものは別としてです。
 
やっぱりSamsungは凄いな〜〜と感心するのは良いのですが じつはこの全方位型のビジネスモデルはSamsungが世界で初めてやったわけでは無く先例がいるわけです。
それが、前述の頃の日本の家電業界なのです。
特にラジカセの頃が最もその色が濃く 1万円〜5万円ぐらいまでの間に驚くべき機種が存在しました。
例えばレコードプレーヤーが付いているもの、Wカセット、トリプルカセット、クワッドカセットなモデル。
CDがつている物、マイクロカセットが付いているもの、小型のブラウン管が付いていてテレビが見れる物 etc・・・・
おおよそ思いつく限りの機能が付いたものが存在しました。
中には ボタンを押すとカセットプレーヤーが飛び出してそのまま携帯プレーヤーになったり 本体内にヘッドフォンが収納されていてポップアップする物まで
今のインナーイヤーのヘッドフォンが巻き取られているというレベルでは無く 立派な密閉式オーバーヘッドタイプのヘッドフォンが内蔵されていて ゴポンと飛び出すのです。
ラジカセ一つをとっても これだけの事を考えて そして毎年新しいモデルにモデルチェンジを繰り返していたわけです。
そう思えばSmasungのラインナップですら少ないかもしれないと思えるわけです。
海外モデルなどとなると 例えば祈りの時間を知らせる機能やコンパス内臓で聖地の位置をどこにいても表示するとかそういったものもあったわけです。
フィルムが入ってタイマーで写真が撮れるとかに至っては 既に何だかわからないものにはなっていたのですが(笑
 
全方位型のビジネスはもともと日本が得意とする手法で、家電だけに関わらず車に至ってもそうです。
昔なら1車種作ると販売チャンネル別に 複数車種3車種ぐらいは登場しました。
最も売れていた車カローラなどは 同じプラットフォームに搭載ずるエンジンボディを選択する事でセダン・ハッチバック・クーペ・ハードトップ・バン・RVと変化させ それぞれを販売チャンネル別に用意しました。
昨今の子供たちにはわからないと思いますが カローラには姉妹車としてスプリンターというのがあって フロントグリルやバンパーの違いなどで違う車として売っていたわけです。
微妙に装備などが違うのも良く考えられていたわけです。
そして、その上にはコロナという中級クラスが存在し、いつかはクラウンと段階を踏んで車種のラインナップが有ったわけです。
でもカローラの最上位機種は クラウンの最下位機種よりも高かったりと面白い図式にはなってたのですが。
これは、自分の生活からカローラを選択した事になっているが実はそんなに変わらない価格を結局取るという非常にうまい戦略の上に成り立っていたわけです。
今考えれば 頭が良いわけで
もう一つ、会社で部長がコロナだったら部下はカローラという風に人付き合いのランクが車をステータスとして成立していた時期もあったわけですからそのためにも有効だったわけです。
ただ、これだけを用意する事によって どんなニーズも残さず広い起こすという貪欲な戦略が有ったわけです。
 
正にSamsungは現在どの国のどんな人にも合うSmartPhoneを販売していると言えるわけです。
同じようなブランドSmartPhoneのXperiaですが 日本生きているモデルがこれだけだからだとは思いますが
どれを見てもスタイリッシュで高性能という売り方なのです。
海外でもそれに近い物が有ります。
確かに、高付加価値で本来のお金を持っているそうにアピールする事は出来るでしょうが それだけでそれ以下の層にアピールするのは難しいわけです。
同じ戦略の極端で言えばAPPLEがそうなります。
1機種勝負なのですから。
どちらが良いかとか 戦略的にどうだという事は解らないのですが やはり誰一人取りこぼさずに網羅するという方が迫力を感じるわけです。
勿論、下位の層に関しては中国から安価なものがたくさん登場している訳ですが こちらはもう捨ててかかって・・・というやり方が そこで力をつけて成りあがってくる新たなライバルをどんどん生み出してきたように思います。
 
現在、日本の電気製品は円安で息を吹き返してきていますが このまま高性能高価格だけを追い求めていると また、同じことになりそうな気がして。
昔の活気のあったころのような 現在のSamsung(じつはSamsungも最近は・・・・ですが)のような世界と真正面から全方位で戦うというやり方もどうかなと思ったりもするわけですが、既に総合家電の看板を下ろした会社も少なくなく 利幅の高い部門だけで戦ってゆくというのはやはりつらいような気がするわけですが・・・どうなんでしょうね?
そういう意味では 伸びてくるところの撮る戦略は 何も新しくないと思えたりもするわけですが・・・・
written by HatenaSync